戦争の時代 異常な現象 疾病と感染症

デング熱撲滅のために遺伝子編集蚊を放出した後、デング熱症例が400%増加しているブラジルで、他にもマラリア、ジカ、麻疹、コレラ症例が急増中

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蚊の駆除を行うブラジルの医療従事者。msn.com




未来世紀…ブラジルにて

2023年、ブラジルにおいて、「遺伝子編集した蚊を大量に放出した」という計画が実施されたことがありました。放出した目的は、

「蚊が媒介するデング熱を撲滅するため」

でした。

その結果どうなったかというと、今年、ブラジルのデング熱症例は「 400%増加した」のでした。

遺伝子編集された「蚊」が昨年大量放出されたブラジルで、デング熱症例が400%増加
BDW 2024年2月29日

この計画は、国連の「世界蚊計画」というもので、2023年から 10年間に渡り「ブラジルで数十億匹の遺伝子編集された蚊を放出する」と発表されていました。

昨年が第一弾だったわけです。

そして、その翌日の今年、ブラジルでは、かつてないデング熱の大流行が起きています。

原因がとてもわかりやすくて、苦笑するしかないのですが、ブラジルの遺伝子編集蚊の放出は、計画通りに今後も続けられるのですかね。

続けるとしたら狂気ですが、今はどんな狂気もまかり通る時代ですので、強行するかもしれません。

 

そして、そのブラジルでは、デング熱だけではなく、

「インフルエンザ、RSウイルス、マラリア、ジカ、麻疹、結核、HIV、コレラなどが急増している」

ことを、ブラジルの厚労省にあたるオズワルドクルズ財団が資料で発表したことが報じられています。

このうち、マラリアとジカウイルスは、デング熱同様に蚊が媒介する感染症とされているものです。

 

現在さまざまな国が病気の拡大で疲弊していますが、ブラジルも大変な状態のようです。

なお、そんなブラジルでは、

「生後 6ヵ月以上のすべての子どもに、新型コロナウイルスワクチンの接種を義務づける」

ことを昨年発表しています。こちらの記事で報道を翻訳しています。

任意ではなく「義務」です。

ブラジルの保健大臣は、「ワクチン接種を受けていない子どもの家族は 2024年から福祉プログラムからの支援を受けられなくなる」とした上に、そもそも「接種していない子どもは学校教育を受けられない」ということも発表しています

そんな世界でも稀に見る政策を断行しようとしている未来世紀ブラジルの未来はどうなりますかね。

ブラジルの感染症の蔓延についての報道をご紹介します。





デング熱、インフルエンザ、RSウイルス、マラリア、ジカ、麻疹、結核、HIV、コレラ感染症に加えて、新型コロナウイルス感染症も増加し、ブラジルの医療は崩壊する運命にある

Brazil’s Healthcare Doomed As COVID-19 Infections Rise Along With Dengue, Flu, RSV, Malaria, Zika, Measles, TB, HIV And Cholera Infections
thailandmedical.news 2024/03/04

ブラジルが新型コロナ感染症によるパンデミックの容赦ない猛攻撃に対処している中、オズワルドクルズ財団が発表した最近のデータは、同国の医療システムの厳しい状況を浮き彫りにしている。

2月29日に発表された報告書は、憂慮すべき展開を伴う新型コロナ感染症の急増を明らかにしている。

新型コロナ感染症危機が拡大しているだけでなく、ブラジルではデング熱、マラリア、麻疹、結核、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、コレラの感染者数も同時に増加している。

地元の新型コロナ感染症ニュース報道によると、ブラジル全土のほとんどの病院や救急治療室には病人が殺到し、国民の生活と医療インフラがほぼ崩壊状態に陥っていると伝えられている。

 

憂慮すべき地域の傾向

この速報は、ブラジルの中南部地域全体で、新型コロナに関連する呼吸器感染症と肺炎の症例が大幅に増加していることを明らかにしている。

ブラジル南東部、中西部、南部の地域は特に大きな被害を受けており、新型コロナに関連した呼吸困難の増加を示す明らかな兆候が見られる。気がかりなことに、中南部のほとんどの州はこの上昇傾向を示しており、健康危機が広範囲に拡大してエスカレートしていることを示唆している。

北東部の州も感染急増の影響を免れておらず、一部の州では SARS (ブラジルでは「重症呼吸器症候群」の意味で使われます)増加の兆候が見られるが、原因となる感染因子は依然として不明だ。

しかし、バイーア州では、一般にインフルエンザウイルスとして知られるインフルエンザAとの顕著な関連性が見られる。このシナリオは、複数のウイルスの同時循環の可能性についての懸念を引き起こし、医療情勢をさらに複雑にする。

 

専門家たちの分析と推奨事項

科学コンピューティングプログラムの研究者で、クルズ財団のコーディネーターであるマルセロ・ゴメス氏は、状況の重大さを強調する。

ゴメス氏は、ブラジル中南部のいくつかの州で新型コロナとインフルエンザAの厄介な同時流行が起きていることを強調し、国民的な懸念を強調した。

新型コロナ患者では、インフルエンザ患者よりも入院者数が大幅に多いにもかかわらず、両方のウイルスが同時に流行することで、すでに逼迫した医療インフラに前例のない課題をもたらしている。

ゴメス氏は予防措置を遵守することの重要性を改めて強調し、呼吸器感染症の症状がある人には家にいて休むよう促した。やむを得ず屋外に出かける場合、特に医療施設を訪問する場合は、ウイルス感染を抑制するために、PFF2 や N95 などの適切なマスクの使用を強く勧めている。

 

新型コロナウイルス感染症に関するブラジル全土の概要

長期 (過去 6週間) と短期 (過去 3週間) の両方の傾向を調査したこの報告書では、新型コロナに関連した呼吸器感染症の発生率と死亡率の驚くべき増加が見られる。

過去 8週間にわたり、呼吸器感染症の影響は依然として幼児と高齢者の間で最も顕著であり、新型コロナによる影響は 2歳未満と 65歳以上の人々が多いという年齢構成的に不均衡な状態となっている。

報告書では、RSウイルスとライノウイルスは、幼児の呼吸器感染症の発生率に大きく寄与している。高齢者人口においては、特に新型コロナに関連した呼吸器感染症による死亡率が著しく高い。

一部の州では、呼吸器感染症の増加の原因となるウイルス病原体はまだ特定されていない。

新型コロナが他の感染症と共に急増する中、ブラジルは前例のない規模の医療危機に直面している。重症呼吸器感染症の広範な拡大は、新型コロナとインフルエンザ A の同時流行と相まって、包括的な公衆衛生対策、検査の増加、堅牢な医療インフラの緊急の必要性を浮き彫りにしている。







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