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インドネシアで「単なるマグニチュード4.4」の地震で3名が死亡し、数百棟の建物が倒壊するという壊滅的な被害が発生する。その理由は?

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日本でならほぼ毎日のペースで起きている規模の地震で…

4月19日のロイターの報道より


Hundreds flee homes as 4.4 magnitude quake strikes Indonesia

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4月18日、インドネシアのジャワ島の中部でマグニチュード 4.4の地震が発生しました。

おわかりかと思いますが、この「マグニチュード 4.4」という規模の地震は、環太平洋火山帯に位置する場所での地震としては大きな地震とはいえません。

たとえば、後述しますが、日本でならほぼ毎日起きている程度の規模です。

インドネシアも環太平洋火山帯上であり比較的地震の多い場所ですから、マグニチュード 4.4程度の地震は普通はニュースにはならないのですが、その被害が、地震の規模に対して甚大だったのです。

・死者 3名
・負傷者 20名以上
・倒壊した家屋などは数百棟

という、ちょっとした大地震の様相を呈してしまったのです。

4月18日のM4.4の地震での被害の様子


channelnewsasia.com


thequint.com


channelnewsasia.com

なぜ、マグニチュード 4.4の地震で、こんなに大きな被害が出たのかは、報道を読みましてもよくわかりません。

震源の深さは 4キロメートルで、浅いことには浅いですが、それだけが被害の理由になるとも考えられません。

たとえば、マグニチュード 4クラスの地震が日本だとどのくらい起きているかといいますと、今(4月21日)から三日間ほど遡るだけでも、下のように 3回発生しています。

2018年4月19日から21日までの日本で発生した震度を伴う地震

地震情報

要するに、マグニチュード 4程度の地震というのは、地震の多い地域においては特筆するような規模の地震ではないはずなのです。

大きな地震の後の余震の場合などは、それによる建物等の被害が出ることはありますが、それ以外では、今回のインドネシアのような被害はちょっと考えられません。それだけに、今回の「ひとつの村が破壊されてしまった」ようなこの被害はとても不思議な感じがします。

いろいろな要因があるのでしょうけれど、「地震の規模とその被害」ということについて少し考えさせる出来事でした。

しかし、別の方面から考えますと、耐震設計の概念のない国や地域では、マグニチュード 4程度でも壊滅的になる可能性があるということも気づかせてくれます。

環太平洋火山帯以外のほぼすべての国と地域には、アメリカの大部分にもヨーロッパにも中国にも、耐震設計という概念はほぼまったくありません。この世には、耐震設計という概念がある場所のほうがはるかに少ないのです。







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