2016年11月18日の地球の平年との気温の差
・ClimateReanalyzer
もう、地球の気候というか、気温体系はどうも壊れ始めているのではないかという感じがする気温状況が報じられています。
たとえば、最近、「北極の気温が平年より 20℃も高くなっている」ことが報じられていました。
2016年11月18日のワシントンポストの報道より
平年と 20℃違うというのは、高かろうが低かろうが異常なことではあります。
しかし、それならば、北極より南の地域はさらに暖かくてなっていてもいいと思うのですが、実際には現在、ロシアの広範囲とその周辺の内陸部のカザフスタンなどは、通常の 11月では考えられないほどの「超低温」に見舞われています。
こちらは「平年より 20℃以上低くなっている」のです。
冒頭のグラフでも、その気温の異常は示されています。
たとえば、下は 11月20日のロシア中西部の最低気温ですが、この時期としては、すさまじいレベルのものとなっています。
ロシア中西部の下で囲んだ部分の2016年11月20日の最低気温
・Google Map
北極はどんどん暖かくなっているのに対して、その南方の内陸部は、それが高所だろうと平地だろあし、広範囲で、極端な低温にさらされているのです。
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現地の報道では、主要都市ではこの日、以下のような気温が記録されました。
ロシア:クルガン(-33.2℃)
ロシア:マグニトゴルスク(-33.2℃)
ロシア:バルナウル(-32.8℃)
カザフスタン:アラリスク(-21.9℃)
カザフスタン:クズロルダ(-20.9℃)
ウズベキスタン:チンベイ(-15.8℃)
しかし、先ほどの気温分布を見ますと、さらに気温が低い場所が多くあることがわかります。
カザフスタンの気温は以下のようになっています。
カザフスタン 2016年11月20日の最低気温
・Google Map
この寒さで、現在のカザフスタンは「雪のカオス」に見舞われていて、通常では考えられないような大雪が降り続けているようです。
11月20日のカザフスタンの様子
この先の気候と気温のカオスがどうなるのかは予測がつかないですが、ただ、直近の話としては、このロシアやカザフスタンに極端な寒波をもたらしている気候配置は、数日中には日本にも影響する可能性がありますので、地域的には、今週の日本も激しい寒さにさらされる可能性がありそうです。
これらは北極からの冷たい寒気のせいですが、その北極から来る風は極めて冷たいのに、「北極自体は異常なほど気温が高い」とはこれいかに。
カオスな冬になりそうな気配で満ちている感じです。