各地で厳戒態勢
4月8日の、2017年以来となるアメリカを横断する皆既日食イベントに観光客が殺到する事態が予測されることを受けて、日食が通過する各州で安全対策等の準備が進められてていることを、以下の記事などでふれました。
2024年4月8日の米国の皆既日食に向かって進行する混乱と人命毀損の段階
In Deep 2024年3月26日
オクラホマ州では「州兵」が配備されることになり、アーカンソー州では、緊急事態管理局が当日のシミュレーションを実施しています。
そして、それに引き続き、日食が通過するアメリカのいくつかの州で「非常事態宣言」が発令されたことが報じられています。
日食の起きる日の 1週間前に発令されているというのが印象的です。なお、カナダのナイアガラの滝のある観光地域にも非常事態が宣言されています。
観光客の殺到による渋滞や、エネルギー不足などについてのもののようですが、それと共に、「テロ的な事象」も、ある程度想定されているのではないかと思います。
最近数年は、アメリカへの不法移民の数が急激に増加していまして、特に今年 2024年は、過去に比べて圧倒的な数の不法移民が確認されています。
1920年代からのアメリカ国境で確認された違法移民の数の推移
Jim Bianco
今年はじめには、元 FBI 幹部たちが「警告の書簡」を上院議長などに送っていましたが、日食の当日ではないにしても、テロ的な「何らか」の日が近づいていることは確かだと思います。
アメリカにいらっしゃる場合は、日食の当日は、できるだけ家の中で過ごすのがよいのではないかとは思います。犯罪的なことがなくとも、混乱することは確実ですので。
アメリカの非常事態宣言についての記事です。
日食を前にインディアナ州で州全体に非常事態宣言
Statewide Emergency Declared in Indiana Ahead of Solar Eclipse
Epoch Times 2024/04/02
インディアナ州のエリック・ホルコム知事は、4月8日のイベントに先立ち、予防措置として非常事態宣言を発令した。
インディアナ州のエリック・ホルコム知事は、4月8日の皆既日食を見るために同州に大勢の観光客が殺到することを受け、州全体に非常事態を宣言した。
共和党当局者たちは、インディアナ州への訪問者数により州の通信、交通、緊急対応システムに負担がかかる可能性があり、宣言の必要性は正当だと述べた。皆既日食の経路の地図によると、インディアナ州には米国で日食を見るのに最適な場所がいくつかある。
ホルコム知事は先週の声明で、「州内でこのイベントを視聴する膨大な数の人々が、初期対応者や公安の通信、緊急対応システムにストレスを与えたり、妨害したりする可能性が十分にあり、その結果、技術的緊急事態やその他の緊急事態が発生する可能性がある」と述べた。 この宣言は他州から緊急資源を持ち込むための予防措置として発令されたと付け加えた。
同氏の命令では、日食は「インディアナ州の真上を通過し、州民全員にこの極めて稀な現象の信じられない光景をもたらすだろう」と述べられている。
この命令には、最後に皆既日食が州上空を通過したのは 1869年であると記載されている。4月8日の皆既日食の後、次にインディアナ州を通過する皆既日食はさらに約 75年間は起こらないと予想されている。
「インディアナ州にとって、この出来事の間、国民の健康、安全、福祉を守るための準備を整え、また、発生する可能性のある緊急事態に迅速かつ効果的に対応するための準備を整えることが最も重要だ」と命令は続けた。
州都であり最大の都市であるインディアナポリスは皆既日食の経路上に位置していると地元メディアが報じた。
米国の他の州の当局者も、この天文現象に先立って勧告または警告を発している。例えば、オハイオ州サミット郡当局は、予想される日食視聴者の流入による交通渋滞を理由に、住民たちに対して「家に留まるように」勧告する一方、イリノイ州運輸局当局者は、一部の地域では群衆が膨大になる可能性があると警告した。
イリノイ州当局は、「イリノイ州南部の最高の観賞エリアには 10万人から 20万人の群衆が来ることが予想される」と述べた。 「日食後の数時間は、この地域に出入りするすべての道路が大渋滞になることが予想される」
テキサス州の緊急事態
テキサス州の複数の郡もまた、来る 4月8日の皆既日食に伴い、大渋滞の可能性があるとして非常事態を宣言した。
4月1日、テキサス州ボスケ郡緊急事態管理局は交通渋滞を理由に非常事態を宣言し、郡に対し「人命、安全、重要インフラの保護を促進するために必要なあらゆる措置」を取る権限を与える予定だ。
この日、ボスケ郡の人口は大幅に増加すると予想されており、「数万人の訪問者」が日食を見るためにこの地域を訪れる可能性があり、地元の資源や燃料供給に負担がかかる可能性があると当局者は述べた。交通渋滞が予想され、「ボスケ郡の住民と訪問者の公衆衛生、安全、福祉の保護を確保するために特別な措置を講じる必要がある」ため、非常事態が宣言された。
先週、カウフマン郡のジェイキー・アレン判事は、同地域の「予想される訪問者数」を理由に災害宣言を出した。郡当局者たちは、日食を見るために約 20万人が郡を訪れる可能性があると述べた。
郡当局者は「人口の劇的な増加は、たとえ短期間であっても公安機関に大きな影響を及ぼし、通報に対応する能力に負担がかかるだろう」と述べた。
アンディ・ブラウン判事によると、州都オースティンを含むトラビス郡も、予想される群衆の規模を理由に先月同様の宣言を出した。同氏は、皆既日食の前後の数日間で郡の人口が倍増する可能性があると述べた。
なお、ューヨーク州ナイアガラフォールズ市に隣接するカナダのナイアガラの滝地域でも、交通量と群衆の多さを理由に非常事態が宣言されている。