2017年5月14日のチリの報道より
アタカマ砂漠 - Wikipedia
アタカマ砂漠はチリのアンデス山脈と太平洋の間にある砂漠である。世界で最も降水量の少ない地域として知られる。
アンデス山脈と海岸の山地によって湿った空気が遮断されているため世界でも最も乾燥した砂漠であり、40年間まったく雨が降らなかった地域もある。
この説明にありますような、通常なら極めて乾燥した場所である南米チリのアタカマ砂漠の領域で非常に激しい大雨が降り続き、ついには大洪水が発生したことが報じられていました。
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5月10日過ぎからアタカマに降り始めた雨は、次第に過去最大レベルの雨量となり、それが大規模な洪水につながったようです。
ふだんは水のないアタカマ砂漠を流れる濁流
アタカマ砂漠の場所
・Google Map
チリの緊急事態省は、このアタカマ地区に、チリでの自然災害に対しての警報の最高ランクであるレッドアラートを発令し、非常事態としています。
現在までに、1300人が避難しており、3000以上の住宅が影響を受けているとのことです。
被害の激しい地域には軍隊が導入され、救助や、現地の復旧にあたっているようです。
洪水の後のアタカマ地域
洪水被害の復旧にあたるチリ軍兵士
このアタカマ砂漠周辺は、過去においては確かに非常に雨の少ない地域なのですが、ここ1〜2年は異変が起きていて、2015年、2016年と、大雨の被害が出ています。
2015年3月のアタカマ砂漠の大雨
原因や理由はともかく、もはや南米の太平洋側の気候は過去の数十年とはまったく変わってしまったようです。