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「輸血を受けた人の自殺率が有意に高い」ことが研究で見出される

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台湾厚生省と中国医薬大学の支援を受けた、台湾の研究者たちによる研究で、

「輸血を受けた後の患者の自殺のリスクが高いことが結論付けられた」

と報じられていました。

論文そのものは以下にあります。

輸血を受けている患者たちでの自殺未遂リスクの増加
Increased risk of suicide attempt among patients receiving blood transfusion

 

原因は、炎症と酸化ストレスではないかとされていますが、詳細なメカニズムは不明です。

このこと自体も興味深くはあるのですが、以前、In Deep で、「ヒトヘルペスウイルス6型の感染(再活性化)が、うつ病の発症の要因となる」ことを以下の記事で取りあげたことがあります。

うつ病……帯状疱疹……
In Deep 2021年9月8日

 

このヒトヘルペスウイルスというのは、「輸血でも感染する」ようなのですね。これは、ヒトヘルペスウイルス 8型 (エイズ患者のような免疫機能が低下してる人に、カポジ肉腫などを引き起こす)での例ですが、2006年の以下のような論文などがあります。

輸血によるヒトヘルペスウイルス8型の感染
Transmission of human herpesvirus 8 by blood transfusion

 

また、普通の輸血とは異なるようですが、臍帯血移植 (造血幹細胞がたくさん含まれている臍帯血を移植する)では、ヒトヘルペスウイルス6型の再活性化が非常に高くなるという論文もありました。

ヒトヘルペス6型の再活性化、単球およびB細胞は、臍帯血移植患者で異常に上昇する
HHV-6 reactivation, monocytes and B cells are unusually elevated in cord blood transplant patients

そんなこともあり、輸血とヒトヘルペスウイルス6型にも、そういうような関係もあるのかもしれないなと思った次第ですが、実は、それ以上に、

「これからの世の中の輸血」

ということに、やや思うところがありました。

それは、ワクチン mRNA とスパイクタンパク質の蔓延と関係しています。

それらはいつまでも血液中に残るということではないにしても、配列を組み換えられて強化されている mRNA 自体やスパイクタンパク質が体内で消滅するまでの期間は、いまだに明確にはわかっていません。

ですので、輸血ということだけでも、結構大変なことになるのかなあと。

昨年 12月には、日本赤十字が、「コロナワクチンを接種された方には献血をご遠慮いただいています」という張り紙をしていたことが話題となっていました。


日本赤十字の告知「ワクチンを接種された方には献血をご遠慮いただいています」

それはともかくとして、輸血が自殺リスクを高める論文を紹介していた海外の臨床試験メディアの報道をご紹介します。


輸血が自殺未遂のリスクを高める?

Blood transfusion: A culprit in suicide attempts?
Trial Site News 2022/02/25

台湾の研究チームは、輸血を受けた後の患者で自殺のリスクが高いと結論付けた。研究者たちは、炎症と酸化ストレスが自殺のリスクを 80%増加させる 2つの要因であると指摘している。この研究は、台湾厚生省の臨床試験センターと中国医薬大学の支援を受けている。

実験計画

研究では、国民健康保険研究データベースからランダムにサンプリングされたデータを分析し、輸血と自殺未遂との関連を分析した。外れ値を削除するために、20歳未満の患者、および指標日より前に自殺未遂をした患者は含まれていない。

2000年1月1日から 2012年12月31日までの間に輸血を受けた合計 62,699人の被験者たちと、輸血を受けていない 62,699人の被験者を比較した。自殺未遂に関連する併存症や基礎疾患がリストされ、分析中に考慮された。併存症には、糖尿病、高血圧、高脂血症、うつ病、心臓病、神経障害、腎臓病、頭部損傷、癌、アルコール関連疾患、および自己免疫疾患が含まれていた。研究の年齢区分けは、49歳未満、 50〜 64歳、 65歳以上の 3つの年齢層としている。

結果

年齢層に関係なく、輸血をしていない患者と比較して、輸血をしている患者の方が自殺未遂のリスクが高かった。その関係性は、 50〜 64歳の患者で、より極端だった。

性別と輸血と自殺の関連では、女性患者でより極端だった。

併存症のある人たちは、併存症があるが輸血をしていない人たちよりも輸血後の自殺未遂のリスクが高かった。ただし、この要因は、調査の制限要因の 1つになる可能性がある。研究者たちは、併存症のある各患者の診察回数を考慮に入れていない。併存症のある患者たちは、より多くの医療訪問とより多くの心理的不快感を持っている。

毎年輸血を受けている人たちは、高い自殺未遂のリスクを示した。

輸血後の自殺未遂の発生率の増加との関連性は、性別として女性で高く、 50〜64歳の患者たち、および基礎疾患のある患者のサブグループでさらに深刻だった。

結論

輸血と自殺リスクの間には統計的に有意な関係があるが、これは、因果関係を証明するものではない。輸血と自殺の両方の影響を受けやすくする要因があるのかもしれない。また、この論文は、内皮機能障害、炎症、または酸化ストレスが原因の 1つである可能性があることを示唆している。







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