2016年4月7日のサウジアラビア・ターイフの街の様子
今月 7日、サウジアラビアの西部地域を非常に荒れた天候が通過したために、多くの範囲で大雨、あるいは「激しい雹(ひょう)」が降り注ぐという砂漠とは思えない気候状況となりました。そして、その雨と雹の後に、これらの水がサウジアラビアを襲い始めたのでした。
2016年4月7日のサウジアラビア各地の雹の様子
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溶けた雹や大雨は、夜になって洪水や鉄砲水となり、サウジアラビア各地を襲ったようで、SNSなどに写真や動画がアップされています。
特に、ターイフという都市では、洪水や車などが流されるような大きな被害が出たようです。
下はその日のサウジアラビアの動画のひとつです。
ターイフの洪水の様子
https://www.youtube.com/watch?v=Ke-SxpzIKrg&feature
サウジアラビア・ターイフの場所
・Google Map
このターイフという街は、Wikipedia によれば、
ターイフは、サウジアラビア西部、マッカ州の都市。メッカの南東97kmに位置する。標高1500mの高地にあり、サウジでもっとも著名な避暑地である。夏には政府機能がリヤドからターイフに移動し、夏の首都となる。
ターイフには夏の離宮があり、夏になると涼しい気候を求めてサウジ人観光客でにぎわう。
という古くから発展した町ですが、その歴史の中で、このような激しい洪水があったかどうかは定かではありません。
おそらく、サウジアラビアのような場所でこのような大洪水が起きるというのは、最近まではほとんどなかったのではないでしょうか。
最近のサウジアラビアを含む天候は、かなりの異常が続いていまして、エルニーニョに起因する一時的なものなのかどうかはわからないですが、こういう状態が続いていくと、何だかアラビア半島の根本的な気候が変わってしまうような気もしないでもないです。