2017年1月23日のイスラエルの報道より
イスラエルの海岸沿いに「 150頭以上のサメが泳いでいる」光景が撮影されたことが、イスラエルの多くのメディアで報じられています。
撮影したのは地元の警察でした。
この「イスラエルにサメが出現する」という現象がどれほど珍しいものなのかがよくわからないですが、多くのメディアで大きく報じられているということは、それなりに珍しいことなのかもしれません。・・・というか、冷静に考えれば、どこの海でも 150頭ものサメが海岸に泳いでいたら、ニュースにはなりますね。
動画などを見ますと、沖を泳いでいるサメもたくさんいるようですが、下のように、ほとんどビーチに近い浅瀬を泳いでいるサメたちもいるようです。
浅瀬を泳ぐサメたち
これにより、当局は、この地域の海水浴場を状況が明らかになるまで閉鎖しています。
今回は、イスラエルの報道からご紹介したいと思います。
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なお、サメが集まっている場所は、北部のハデラというところの海岸で、下の位置になります。
イスラエル・ハデラの場所
・Google Map
地図の中に「北緯33度線」というものを記入しましたが、それについては、ここでは特にふれません。
北緯33度線をご存じない方でご興味のある方は、下ののリンクのいくつかの記事などをご参照いただければ幸いです。
それでは、ここから記事です。
150頭のサメがハデラ近郊のビーチで撮影された
イスラエル・ハデラにあるオロトラビン発電所近くの海域で、地元の警察は 150頭にのぼるサメが泳いでいる驚くべき写真を撮影した。ハデラの海水浴場は、当局から新しい通知が出されるまで閉鎖される。
イスラエル沖のサメたちは、1月23日に、発電所近くのハデラで確認された。その群れの数はイスラエルでは記録的なもので、 150頭に上ると見られている。
なぜサメの群がイスラエルに出現したのかについて確かな原因は明らかになっていないが、専門家たちは現在の地中海の海水温度などにあると考えている。
ハイファの海洋生物専門家アディ・バラシュ博士は、以下のように述べる。
「サメは世界的に減少しており、地中海では、ほとんど完全に消えてしまいつつありますが、イスラエル沖の発電所周辺の暖かい海に冬にサメが集まることは、近年にもあったことです」
博士によると、発電所の周囲の海水温度は高くなっており、そこにサメが集まってきているのではないかと推測している。
しかし、なぜ、このサメたちが暖かい海水に集まるのか、その理由ははわからないとも述べた。
イスラエル周囲で確認されるサメは、一般的には、人に対して危険ではないので、特別に恐れることも、パニックになる必要もないという。
ここまでです。
なお、記事の中に、
> サメは世界的に減少しており、地中海では、ほとんど完全に消えてしまいつつあります
とありますが、昨年 12月に「地中海のサメとエイ、半数以上の種が「絶滅の危機」 報告書 (AFP 2016/12/06)」という報道などもあり、何億年も生きてきたサメたちも、種によっては滅亡へのコースを辿っているのかもしれません。