地球の記録 – アース・カタストロフ・レビュー

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イランで起きた「津波ではない津波のような海の現象」で多くの建物が破壊され、行方不明者も多数

   

イランの国営放送プレスTVの報道より

presstv.com

イランのペルシャ湾に面したダイイェルという街で、「海からの波が海岸沿いの街を襲った」という出来事がありました。

しかし、これは「津波でも高波でもなかった」のです。

冒頭のプレスTVの報道のタイトルの中にありますように、イランを襲ったのは「静振(せいしん)」と呼ばれる現象で、どんなものかといいますと、辞書の説明では以下のようになります。

せい‐しん【静振】

気圧や風などの変化により湖沼や湾内でみられる水の振動。

これだけ見ますと、穏やかな現象のように感じますが、今回のイランの現象は、下のツイッターに投稿された動画のような激しいもので、「津波そのもの」といってもいいような現象です。

 

そして、この波により、少なくとも1名が死亡し、5名が行方不明となっているようです。

一体何が起きたのか。

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プレスTVによれば、風によって発生した海の振動が、突然「巨大な津波のような現象」を起こし、それが海岸沿いを一掃したようです。

イランの「静振」による被害の状況

MEHR News Agency

MEHR News Agency

George Monttgreen

イラン・ダイイェルの場所
・Google Map

あまりにも被害が大きく感じましたので、この「静振」というものを、もう一度調べてみますと、これは「セイシュ」とも読むそうですが、日本大百科全書には次のようにありました。

せいしゅ seiche

湖や港湾でおこる長周期の波で、周期が場所ごとにほぼ決まっている固有振動。

もとはスイスの方言であったが、現在では国際的に通用し、静振(せいしん)と訳する。全振幅(谷から山までの高さ)が1メートル程度以上になると、陸上への浸水や小型船舶の流失・転覆などの被害が生じるようになる。このような普段見られない大きなものは、異常潮ともよばれる。

ということで、このイランの現象は「異常潮」というほうがいいようです。

海での、陸地にまで被害を及ぼす現象は、津波と高波くらいのものと思っていましたけれど、こういう原理で起きる現象もあるのですね。

しかし、この現象も、イランにおいても決して普通のことではないですので、死者不明者まで出してしまっているという点でも、異常事態といえそうです。

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