
ウッタラーカンド州の洪水後に、行方不明者の捜索をする救助隊。AFP
繰り返される潰滅的な洪水
インド北部のウッタラーカンド州で、壊滅的な洪水と、そして鉄砲水が住宅街を襲ったのは、8月5日のことでした。
以下のような激しい鉄砲水でした。
*Disturbing footage*
More video of the horrific flash flood and landslide that hit Dharali village near Harsil, India. Half the village was swept away.
At least 4 are dead, over 50 missing. Rescue efforts by the Army, SDRF, NDRF, and locals are underway. pic.twitter.com/ErsbB6YpeI
— Volcaholic (@volcaholic1) August 5, 2025
それから 1週間以上経った今となって、その被害状況が明らかになってきまして、死者行方不明が 70人を超えると報じられていました。
インドの洪水による死者数は70人を超える見込み
Death toll from Himalayan flood in India likely to hit over 70
AFP 2025/08/13災害当局は火曜日(8月12日)、インド北部ウッタラーカンド州の観光都市ダラリの瓦礫の中から遺体を捜索していると発表した。
国家災害対応部隊のガンビール・シン・チャウハン氏は、探知犬が遺体の存在を示す場所をいくつか特定したが、「掘削を開始すると下から水が出てくる」と厳しい活動状況について述べた。
チームは厳しい捜索活動に地中レーダーも使用していると彼は付け加えた。
当初は、100人以上が行方不明と報告されていたが、しかし、道路が流され、携帯電話の通信も途絶えたため、救助隊がリストを照合するのに数日を要した。
地元政府は現在、インド人 44人、ネパール人 22人を含む 68人の行方不明者をリストアップしている。また、兵士 9人もリストに載っている。
6月から 9月のモンスーンシーズンには致命的な洪水や土砂崩れがよく起こるが、専門家らは気候変動と計画性の乏しい開発が相まって、洪水や土砂崩れの頻度と深刻さが増していると指摘している。
インドのウッタラーカンド州は、モンスーンシーズンに豪雨による洪水はわりとよく発生する土地ですが、このような大きな人的損失が一度の鉄砲水による出ることは珍しいです。
このウッタラーカンド州では、12年前の 2013年6月にも大洪水が発生したことがありますが、その時に印象的だったのは、聖地と呼ばれるリシケシという街にある「シヴァ神の巨大な像」が洪水に飲み込まれるという画像でした。以下です。
2013年6月18日、洪水に飲み込まれる聖地リシケシのシヴァ神像

BBC
これについては、以下の記事にあります。
・世界中で止まらない「黙示録的な洪水」の連鎖
In Deep 2013年6月20日
実は、今回のウッタラーカンド州の洪水でも、同じシヴァ神の像が、2013年の時ほどではないですが、洪水に見舞われました。
2025年8月6日、洪水の中のシヴァ神像

ANI
洪水の多い地域なので、こういうことはわりと何度も起きていることだとは思いますが、日本に住む私たちが写真や動画を見られる機会があるわけでもなく、やはり、印象的な感じがします。
先日の「北半球の最大降水量の増加が考えられないほど増えているのは、自然の現象?」という記事でも、グラフを載せましたが、現在、北半球の雨量(全降水量)が、非常に多い状態となっていて、このような洪水が北半球のいたるところで起きる可能性があります。
北半球中緯度地域における全降水量の推移

Prof. Eliot Jacobson
洪水の時代は、もう十数年続いていますが、降水量の急増を見ますと、これからがさらに激しくなっていくと予測されます。