大量死 戦争の時代

国連がジェノサイドを認定する中、それを完全に無視してイスラエルはガザへの全面的な地上侵攻を開始

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イスラエル軍の空爆により破壊される高層ビルaljazeera.com




全面的な地上侵攻と徹底した破壊が始まる

先日、以下の記事を書きました。

国連、パレスチナ国家樹立を求める投票を圧倒的多数の賛成票で可決(ただし、法的な拘束力はなし)
地球の記録 2025年9月14日

 

国連が、パレスチナ国家樹立を可決したというような報道でしたが、イスラエルはまったく関係なく、むしろ、その日からガザでのジェノサイドを増大させています。

そして、今度は、

「国連が、イスラエルが意図的にガザで大量虐殺を行っていると結論付けた」

と報じられています。

2025年9月16日のロイターの報道より

国連調査委、ガザのジェノサイド認定 イスラエル指導部が扇動と結論

国連の調査委員会は16日、イスラエルがパレスチナ自治区ガザでジェノサイド(民族大量虐殺)を行ったと認定し、ネタニヤフ首相を含むイスラエルの最高指導部がジェノサイドを扇動したと結論づけた。

これに対し、イスラエルは「スキャンダラスだ」と非難した。

同委員会は、殺害の規模、援助の阻止、強制退去、生殖医療クリニックの破壊といった事例を挙げ、ジェノサイドを認定した。

調査委員会のトップで、国際刑事裁判所(ICC)元判事のナビ・ピレイ氏は「ガザでジェノサイドが起きている」と表明。

「こうした残虐な犯罪の責任はイスラエル当局の最高階層にある。彼らはほぼ2年にわたって、ガザのパレスチナ人集団を破壊するという明確な意図を持って、ジェノサイドの作戦を指揮してきた」と述べた。

ロイター 2025/09/16

これを受けて、イスラエルは何をしたかというと、

「ガザへの本格的な地上侵攻を開始した」

のでした。

国連の決議や調査による結論がまったく拘束力を持たないことを、よく示しています。

そして、国連からこの「ジェノサイドと認定された」発表が出された 9月16日だけでも、ガザでは 91人が死亡しており、死者数はむしろ増加し続けています。

戦争開始からの死者数(公式数字)は、6万5000人に迫っています。

しかし一方で、イスラエル内部、たとえば、イスラエル軍の兵士とか、そういう方面から「軍事攻撃の再開に反対する声明」が出されていたりもします。

以下は、イスラエル・ハアレツ紙の 9月初めの報道です。

イスラエル国防軍予備役数百人がガザ市制圧に反対する声明に署名、任務には就かないと表明

イスラエル国防軍予備役約 350人が、治安内閣によるガザ市占領の決定に反対する声明に署名し、政府への反対をさらに激化させた。

テルアビブでの記者会見で、予備役で「人質のための兵士たち」のメンバーであるロン・ファイナー氏は、「ガザ市を完全占領するための軍事作戦を開始する決定は明らかに違法であり、人質、兵士、民間人を危険にさらすことになる」と述べた。

彼はさらに、「予備役に召集されても、我々は出頭しない。いかなる緊急招集通知にも従わない」と述べた。

ファイナー氏はまた、今回の措置には作戦上も安全保障上の正当性もないと述べた。

「これは政治的、冷笑的、そして危険な措置であり、イスラエル国民の安全のためではなく、極少数派の利益を目的としたものだ」

archive.md

ちなみに、イスラエルでは兵士の自殺も過去にないほど増えていることを In Deep の以下の記事で取り上げています。

脳死へ向かう人類:数十億の人間の「脳」が2021年以来損傷し続けていることを示すイスラエル兵のデータとアメリカの統計
In Deep 2025年9月15日

 

このことはともかくとしても、何があっても、イスラエル政府は止まる気配を見せません。

以下は、9月16日からのガザへの本格侵攻に関しての報道です。





イスラエル、ガザ市で全面的な地上攻撃開始:「任務完了まで我々は容赦せず、後退もしない」

Full Israeli Ground Offensive In Gaza City Begins: 'We Will Not Relent Until Mission Complete'
zerohedge.com 2025/09/16

「ガザは燃えている」とイスラエルのカッツ国防相は火曜日 (9月16日)に宣言した。

「任務完了まで、我々は容赦せず、後退もしない」

イスラエル軍は火曜日、ガザ市への地上攻撃の主力を開始し、空爆によってすでに甚大な被害を受けている人口密集市街地中心部へとゆっくりと進軍を開始した。

住民は直ちに南へ避難するよう指示されている。戦火で荒廃した市街地から脱出しようと、家族の荷物を満載した車が長蛇の列をなす様子が見られた。


市街地から脱出するガザの市民たち。

ガザ市の住民はアルジャジーラ紙に対し、「激しく容赦ない」爆撃を受けていると語った。

夜明け以降、ガザ全域でイスラエルの空爆により少なくとも 68人が死亡した。また、火曜日にはガザ市を揺るがす大規模な爆発が映像に捉えられており、大型爆弾はガザ市南部のタル・アル・ハワ地区に集中している。

現在、多くのアラブおよびイスラムの指導者たちがカタールの首都ドーハに集まり、イスラエル国防軍によるガザ市へのさらなる侵攻を非難し、これを「卑劣な」攻撃と非難し、「大量虐殺」だと宣言した。

カタールには米国のマルコ・ルビオ国務長官も同席している。興味深いことに、彼はイスラエルへの揺るぎないコミットメントを表明した後も、 「合意に至る時間は非常に限られている」と述べ、戦争の長期化は「ガザにおける人道危機を深刻化させる可能性がある」と警告した。さらに、「戦争よりも悪いのは、長期化する戦争だけだ」と断言した。

彼はさらに、「いつかは、この状況は終結しなければならない。いつかはハマスの牙を抜かなければならない。私たちはそれが交渉を通じて実現することを願っている。しかし、残念ながら、時間はなくなってきていると感じる」と述べた。

彼は月曜日 (9月15日)にイスラエルを訪問した際、ガザの和平は不可能かもしれないと発言していた。

イスラエルは、ガザ市における新たな「拡大地上作戦」を遂行するため、予備役兵 6万人を追加招集した。これは、すでに国内に警戒態勢を敷いた後の措置となる。

イスラエルは先週、戦闘地域にある複数の高層ビルを破壊し、瓦礫に放置したが、これはハマスが利用していたためだと主張している。

国連や様々な監視団体が一部地域で飢餓の発生を確認していることを受け、ガザ市への攻撃は、すでに深刻なガザ地区の国内難民危機と食糧危機をさらに悪化させると予想されている。すでに数百人の民間人が飢餓で亡くなっている。

興味深いことに、主要都市やネタニヤフ首相の自宅近くで反ネタニヤフデモが繰り広げられる中、一部のイスラエル予備役兵が反乱を起こし、故意に任務に就かなくなっている。

今月初め、 ハアレツ紙は 、約 350人のイスラエル予備役兵がガザ市の制圧と軍事攻撃の再開に反対する声明に署名したと報じた。







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