大量死 戦争の時代

国連、パレスチナ国家樹立を求める投票を圧倒的多数の賛成票で可決(ただし、法的な拘束力はなし)

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2025年9月12日の国連総会での投票結果(賛成142カ国、反対10カ国)

UN




国連によるパレスチナ国家樹立の承認。しかし…

最近になって、いろいろな国が「パレスチナ国家を承認する」というような動きを見せている中、国連総会で、「パレスチナ問題の平和的解決とイスラエルとの二国家解決の実施に関する宣言を承認」という決議がなされたことが報じられていました。

国連加盟国 193カ国のうち、142カ国が、この案への賛成票を投じていまして、圧倒的多数で可決されました。

以下が、「賛成票」(緑)、「反対票」(赤)、「棄権」(黄色)の国の内訳で、反対票を投じた国は、イスラエル、アルゼンチン、ハンガリー、ミクロネシア、ナウル、パラオ、パプアニューギニア、パラグアイ、トンガ、米国、でした。

国連総会での投票結果

timesofisrael.com

この国連の宣言には、

「パレスチナ国家の樹立」

が含まれていて、当然、イスラエルはこの宣言を、ハマスへの褒賞だと非難し拒否しています。

ただまあ…いずれにしても、これは拘束力のない決議であり、しかも、イスラエルのガザへの攻撃は、この日も激しく続いており、餓死者も累計 420人にのぼりました。

国連の決議に「何の意味がある?」と思わざるを得ないですが、まずは国連のニュースリリースを取り上げます。





国連総会、イスラエルとパレスチナの二国家解決に関するニューヨーク宣言を承認

General Assembly endorses New York Declaration on two-State solution between Israel and Palestine
国連 2025/09/12

金曜日、各国がパレスチナ問題の平和的解決とイスラエルとの二国家解決の実施に関する宣言を承認すると、国連総会ホールでは拍手が沸き起こった。

ニューヨーク宣言は、フランスとサウジアラビアの主催により 7月に国連本部で開催された国際会議の成果であり、今月下旬に再開される。

総会は国連加盟国全 193カ国から構成され、そのうち 142カ国がこの文書を支持する決議に賛成票を投じた。

イスラエルは、アルゼンチン、ハンガリー、ミクロネシア、ナウル、パラオ、パプアニューギニア、パラグアイ、トンガ、米国の他の9カ国とともに反対票を投じ、12カ国が棄権した。

投票に先立ち、ジェローム・ボナフォンフランス大使は、ニューヨーク宣言は「二国家解決を実現するための単一のロードマップを示している」と述べた。

これには、ガザでの即時停戦、そこに拘束されている人質全員の解放、そして存続可能かつ主権を有するパレスチナ国家の樹立が含まれる。

ロードマップはさらに、ハマスの武装解除とガザ地区統治からの排除、イスラエルとアラブ諸国間の正常化、集団安全保障の保証を求めている。

投票に先立ち、イスラエル大使のダニー・ダノン氏は「この一方的な宣言は平和への一歩としてではなく、総会の信頼性を弱めるもう一つの空虚なジェスチャーとしてのみ記憶されるだろう」と非難した。

同氏は「ハマスは今日ここでのいかなる支持の最大の勝者だ」と述べ、これを「10月7日の成果」と (ハマスは)宣言するだろう。

国連のアントニオ・グテーレス事務総長は冒頭の発言で、「中東和平の中心的な問題は、イスラエルとパレスチナという二つの独立した主権を持つ民主国家が平和と安全の中で共存する二国家解決の実施である」と指摘した。


 

ここまでです。

ちなみに、この決議がなされた 9月12日にガザで起きたことは以下のようなことです。


イスラエルの戦争によるガザ地区の死者数は64,800人を超え、さらに7人のパレスチナ人が飢餓で死亡

Israel,Middle East,News,PalestineGaza death toll from Israeli war tops 64,800 as 7 more Palestinians die of starvation
Middle East Monitor 2025/09/13

2023年10月以来、イスラエルによるガザ地区への大量虐殺戦争で少なくとも 64,803人のパレスチナ人が殺害され、同地区ではさらに 7人が餓死したとガザ保健省が 9月13日に発表した。

同省の声明によれば、過去 24時間で 47人の遺体が病院に搬送され、 205人が負傷し、イスラエルの猛攻による負傷者数は 16万4264人となった

救助隊が到着できず、多くの犠牲者が依然として瓦礫の下や道路上に取り残されていると付け加えた。

同省によると、過去 24時間に人道支援を求めていたパレスチナ人 5人がイスラエル軍の銃撃で死亡、26人以上が負傷した。物議を醸しているガザ人道財団が活動を開始した 5月27日以降、支援を求めて死亡したパレスチナ人の数は合計 2,484人、負傷者は 18,117人以上となっている。

過去 24時間以内に、子ども 2人を含むパレスチナ人 7人が栄養失調と飢餓で死亡し、2023年10月以降の飢餓関連の死者数は子ども 145人を含む 420人となった

3月2日以降、イスラエル当局はガザ地区のすべての国境検問所を完全に閉鎖しており、パレスチナ自治区の苦しみは深まっている。

国連が支援する飢餓監視団体「総合食糧安全保障段階分類」によると、8月中旬にガザ北部で飢きんが確認され、9月末までにデリゾールバラーとハーンユニスに拡大すると予想されている。


 

ここまでです。

つまり「イスラエルの態度は、これまでと何も変わっていない」ということです。

国連のような形骸化した国際組織が本当に世界に必要なのかどうかというというところまで考える出来事ではあります。







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