ヨーロッパやアメリカほどではないですが、イスラエルでもコロナ感染が急激に増加してきており、これが第何波なのかわからないですが、再び感染拡大に入ろうとしています。
そのような中で、イスラエル政府は、
「 4回目のワクチン接種を世界で初めて承認した」
ことがイスラエルメディアで報じられています。
まずは、医療従事者と 60歳以上の人たちということになっていますが、対象は準備拡大されると思われます。
また、イスラエル政府は、「今後の数週間で、イスラエルの人口の 200万人から 400万人がコロナに感染するだろう」という予測を立てていることも報じられていました。イスラエルの人口は 900万人ですので、大変な流行を想定しているようです。
以下のような見出しで報じられていました。
イスラエル人の最大3分の1が今後3週間でコロナに感染すると予測されており、検査が追いつかない
Up to a third of Israelis predicted to get COVID in next 3 weeks; tests running out
Times of Israel 2022/01/02
イスラエルの報道で奇妙に感じたのは、イスラエルの保健衛生の研究所の教授が、以下のように述べていることでした。
「世界中で起こっているように、これまでの変異種に対していくらか機能した(ロックダウンなどの)制限は、オミクロンに対しては効果がなく、感染する可能性のあるほとんどすべての人たちが感染したときにのみ流行は停止するだろう。感染数が減り始めるまでには約 3週間かかると予測される」 (ワイツマン研究所 エラン・シーガル教授)
Times of Israel
「感染する可能性のある人は全員感染する」ことを想定しているのだったら、なんで 4回目のワクチンを打つ? と思いますが「感染した人たちの重症化を防ぐため」と述べていました。
以下の記事では、オランダ政府が 6回までのワクチン接種計画を実施すると発表したことを記していますが、「 6回あたり」は、いろいろと節目にもなり得ます。
「オランダで全国民への6回のワクチン接種を実施」に見る2022ジェノサイド元年を迎えて、唯物論社会と共に滅び行く人類を思う
In Deep 2021年12月31日
いずれにしましても、このような「果てしないブースターショット」は、かなり多くの国で今後も計画・実施されることが続きそうです。
なお、イスラエルは、ワクチンパスポート(グリーンパス)の有効期限も短いですから、4月頃には「 5回目の接種」が発表されるのかもしれません。
イスラエルの 4回目のブースター接種についての報道をご紹介します。
イスラエル首相は、60歳以上と、医療従事者のための 4回目のワクチン接種の承認を発表した
Bennett announces approval of 4th vaccine doses for over-60s, medical workers
Times of Israel 2022/01/02
ベネット首相は 1月2日、イスラエル保健省が、ブースターショットを受けてから少なくとも 4か月が経過した医療従事者とともに、60歳以上のイスラエル人への 4回目のコロナワクチン接種の配布を承認したと発表した。
首相は、感染が進行中のオミクロンに対しての政府の対応に対する懸念が高まる中、記者会見で 4回目の接種に踏み切る宣言を行った。
首相は以下のように述べた。
「イスラエルは世界で初めてブースターショットを実施した国であり、その政策はイスラエルの市民たちを十分に保護してきました。イスラエルの死亡率は世界で最も低いものの1つであり、英国の 100分の1であり、米国の 130分の1です」
イスラエルは現在、1日あたり 5,000件以上の新たな症例を確認しており、週末までに 1日あたり 20,000件の新たな症例に達する可能性があると予測されている。その後、1日あたり 50,000件に達する可能性があると首相は警告し、4回目のブースター接種こそが、コロナに対する唯一の効果的な解毒剤であると付け加えた。
「ワクチン接種こそあなたがたに必要なことです。みなさん、予防接種を受けてください。子どもたちにもワクチン接種を受けさせてください」と首相は言った。
首相は、イスラエル人に、混雑した場所、特に屋内でマスクを着用することを奨励した。
先週の日曜日、イスラエル政府の COVID-19 の対応を指導する閣僚フォーラムは、ワクチン接種を受けた人に一時的なグリーンパスを与えることを承認した。
この一時的な証明書は、最初のワクチン接種を受けてから 30日間有効であり、免疫の証明を必要とするすべての会場やイベントへの入場が許可される。パスは 1月6日から発行される。