火山噴火と地震活動 自然災害

環太平洋火山帯が「前例のない地質学的な不安定期」に突入。現在、火山の噴火活動が記録上最も多い状態

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2024年4月のインドネシア・ルアン山の噴火

abc.net.au




環太平洋火山帯での火山噴火が「連動」している可能性さえ指摘される

昨年 2024年は、環太平洋火山帯での火山噴火が過去最高レベルに達していましたが、今年 2025年は、さらに活発な活動が見られています。

環太平洋火山帯 (濃いオレンジのゾーン)

現在、同時に噴火している火山の数が、記録に残る上で過去最大レベルに達しているそうで、報道によっては、「環太平洋火山活動が危機的レベルに達した」(msn)というタイトルのものもありました。

現在、噴火している火山は以下のようになっていまして、アフリカとイタリア、ハワイなどのいくつかの火山を除けば、ほとんどが環太平洋火山帯にある火山です。

火山の噴火状況(2025年7月15日)

Volcano Discovery

以前、「21世紀は 20世紀と比較して、明らかに噴火が増えた」ことを以下の In Deep の記事で書いたことがありますが、その傾向がさらに顕著になってきているようです。

地震と火山の噴火においては「21世紀の地球は明らかに20世紀と違う」ことが明らかになってきた今、環太平洋火山帯の今後をどう考えるべきなのか
In Deep 2018年4月7日

今後どうなるのかという予測ができないカテゴリーですが、現状では、地球の火山活動は大きくなり続けています。

そして、日本は「国家の全域が環太平洋火山帯に入っている」という国でもあります。

環太平洋火山帯の現状についての報道です。





環太平洋火山帯の火山活動の急増が世界的な懸念を引き起こす

Surge in volcanic activity on Pacific Ring of Fire raises global concerns
news.az 2025/07/19

環太平洋火山帯で前例のない火山活動の急増が起きており、2024年には警戒レベルに達し、2025年まで続くと海外メディアが報じている。

2025年5月2日現在、47の火山が活発な噴火状態にあり、これは記録上最も多い数の一つだ。

2024年は、全体を通して、65の火山で 74回の噴火が発生し、前年の活動を大幅に上回った。世界中の火山監視機関は、特定の地域の激しい地震活動が収束する兆候を見せていないとして、警戒レベルを引き上げた。

地質学者たちは、このような短期間に大規模な噴火が集中的に発生したことを特に懸念しており、地質学的プロセスが相互に関連している可能性を示唆している。インドネシアは、この火山活動の震源地であり、馬蹄形の断層系に沿って 120の活火山が位置している。この島々の地理的条件により、広範囲に津波や降灰を引き起こす可能性のある連鎖的な地質学的事象に対して特に脆弱だ。

科学者たちは、現在の火山活動が環太平洋火山帯全体に影響を及ぼすより深部の地質学的プロセスを示唆しているかどうかを調査している。

環太平洋火山帯は単一の地質構造ではない。太平洋周辺の収束境界における異なるプレートの沈み込みによって形成されたが、現在の活動の同期性は、相互に関連したメカニズムの可能性を示唆している。

USGS (アメリカ地質調査所)の調査によると、1つの火山の噴火が数百キロメートル離れた火山や別の大陸の火山の噴火を引き起こすという決定的な証拠はない。

しかし、このように短い期間内に大規模な噴火が統計的に集中していることは、火山の独立性に関する従来の理解に疑問を投げかけている。

環太平洋火山帯に沿って暮らす何百万人もの人々にとって、災害への備えは生活の重要な一部だ。地震訓練、津波避難経路、緊急キットは、日本、チリ、米国西海岸などの地域では一般的なものだ。

しかし、複数の火山システムが同時に継続的に活動しているため、通常の緊急時計画のパラメータを超えるリソース割り当ての課題が生じている。現在の火山危機は、環太平洋火山帯の活動パターンに根本的な変化をもたらしている。世界で最も地震と火山活動が活発なこの地帯は、専門家が前例のない地質学的不安定期と表現する状況に陥っている。







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