
記録的な猛暑に見舞われたカリフォルニア州ラグナビーチの夕日。
熱波が過去にないレベルをさらに持続中
少し前に、アメリカ南西部での 3月としては記録的な熱波について記事で取りあげました。
・アメリカの南西部を中心に23州で過去にない春の熱波。各地で3月としての観測史上最高気温が記録されている
地球の記録 2026年3月21日
その後、記録はさらに更新され、3月20日には、
「アリゾナ州とカリフォルニア州の 4か所で最高気温が摂氏 44℃に達する」
ということが報じられています。3月ですよ。
記録的な猛暑が広がる:「ほぼ全米が暑くなるだろう」
AP 2026/03/24
気象学者や気象史家によると、14の州と全米で 3月の最高気温記録を塗り替えた後、南西部を襲った巨大な熱波は東へと移動しており、アメリカ史上最も広範囲に及ぶ熱波の一つになる可能性があるという。
「この状況はしばらく続くでしょう。4月が始まる来週半ばまで続くかもしれません」と、国立気象局気象予報センターの気象学者グレッグ・ガリーナ氏は述べた。
「基本的にアメリカ全土が暑くなるでしょう」とガリーナ氏は 3月23日に語った。「記録的な高温となる地域が非常に広いのです。それが本当に奇妙な点です」
ガリーナ氏によると、温暖な気候雲が東へ移動することで、水曜日 (3月25日)までに南部および中部平原では華氏 90度台 (約 32℃)の気温になる見込みだという。また、ガリーナ氏は、アメリカ本土 48州のうち 4分の1から 3分の1の州で、3月の記録的な高温に迫るだろうと述べた。
気象局によると、金曜日にはアリゾナ州とカリフォルニア州の 4か所で気温が華氏 112度(約 44℃)に達した。これは、アメリカ本土における3月の最高気温記録を 4度も更新しただけでなく、4月にアメリカ本土 48州で記録された最高気温にもわずか 1度及ばなかったレベルだ。
メキシコでも異常な熱波が発生している。メキシコでは、5月の記録さえも塗り替えられ、3月の記録は華氏 14度も更新された。これは 1936年7月、1907年3月、2021年6月の記録をはるかに上回るものだという。
このような状況となっています。
フェニックスという街では、摂氏 38℃を超える日が 7日連続で続いているとのことで、3月から 4月にかけて、38℃を超える日がこんなに続いたことは過去になかったそう。
そして、今年のアメリカ西部では、「歴史的に降雪が少なかった」そうで、今後、水不足が発生する可能性が指摘されています。
報道より
CBS NEWS 2026/03/21
2026年2月に撮影されたユタ州パークシティ周辺の様子。きわめて雪が少ない。今冬、西部各地のスキーリゾートでは、普段は雪景色で有名な場所で、リフトが茶色く凍ったゲレンデの上をアイドリングしている様子を捉えた画像が拡散した。コロラド州アスペンやユタ州パークシティといった象徴的な山岳都市では、ゲレンデが驚くほど雪のない状態が見られ、専門家は、今後数ヶ月で水不足や山火事が発生する可能性があると警告している。
「これほどひどい状況は久しぶりだ」と、コロラド州の州気候学者であり、コロラド気候センターの所長を務めるラス・シューマッハー氏は語った。同センターは異常気象を追跡調査している。
コロラド州では 40年以上もの間、これほど深刻な積雪不足は経験していないと彼は述べた。
ユタ州の気候学者補佐であるジョン・マイヤー氏によると、ユタ州でも同様で、新たに発表された連邦政府の干ばつデータによると、ニューメキシコ州とアリゾナ州でも同様の状況が見られるという。
これら4州はいずれも記録的な積雪量の減少に苦しんでいる。積雪量とは、山岳地帯に蓄積された雪のことで、雪解け後に河川、貯水池、飲料水供給システムを強化する役割を果たす。
1月中旬、NASAはロッキー山脈とカスケード山脈の積雪がまばらであることを示す 画像を公開した。これは、2001年に衛星観測が始まって以来、その日としては記録された最低の積雪量だった。国立雪氷データセンターによると、この傾向は冬の間を通して一貫しており、西部の積雪量はほとんどの日で過去の平均値を大きく下回っていた。
ここまでです。
北海道などもそうですが、冬期に雪が多く降る地域というのは、飲料水などの供給は、その冬の雪に頼っている部分が大きく、これほどまでに雪が降らない場合、春からの水不足の懸念が現実的になります。
そして、すでにアメリカの干ばつの状況が悪化しています。
アメリカ全土のほとんどが干ばつ状態に
以下は、アメリカ干ばつ監視センターのマップです。
色訳は以下のようになっています。

2026年3月17日時点のアメリカの干ばつ状況

droughtmonitor.unl.edu
白い部分以外は、程度の差はあっても、干ばつか異常な乾燥状態にあるわけですが、このマップは、熱波が到来する「前」の 3月17日までのデータですので、今はさらに進んでいる可能性があります。
今は世界中で農業にとって厳しいときで、ホルムズ海峡の閉鎖や、あるいは、中国の肥料の輸出停止、ロシアの肥料の輸出停止、などにより肥料危機が起きようとしているときです。
アメリカの場合、肥料に関しては、ヨーロッパやアジアなどより影響は受けにくいようですが(種まきの時期の問題)、それでも、肥料だけではなく、今後、エネルギー価格が上昇していった場合、それも農業にはダメージとなります。
そういう時に、記録的な熱波という異常気象に見舞われているアメリカですが、水不足は日本でも言われていますし、今年はいろいろな地域で農業が大きな影響を受けやすい年になるのかもしれません。
食糧危機へのカードが次々と揃っています。

