大量死 最期の食糧危機 異常気象

南米パタゴニアに過去数十年で最大の寒波が襲来し、100万頭を超える羊たちに餓死の危機が迫る

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アルゼンチンの報道より

Buenos Aires Herald




パタゴニアというのは、南米大陸のアルゼンチンとチリの南緯 40度以南の地域を指す地域名で、おおむね以下のようなエリアです。


Google Map

この南米パタゴニアの多くの地域は現在、冬であり、そのため、雪が降ったり気温が下がることそのものは普通のことですが、今年の状況は、かなり厳しいものとなっているようで、冒頭の報道にありますように、

「一部では南極より気温が低い状態」

のようです。

冒頭の報道の写真は、ティエラ・デル・フエゴ州のサン・セバスティアン村という場所の海岸ですが、これは「海が凍っている」状態が示されています。

このような中で、飼育動物たちにも災難が訪れていることが報じられており、特に数多く飼育されている羊は、雪に閉じ込められたり、あるいは、「エサとなる草が表面にない状態」のため、100万頭を超える羊が「餓死の危険」に直面していると報じられています。

大雪と寒波に見舞われているパタゴニアの羊

sott.net

以下に動画があります。

家畜の約半数が雪と寒さの影響を受けているとのことで、かなり危機的な状況のようです。報じていたアルゼンチンの記事をご紹介します。





大雪がパタゴニアの動物たちの生活を脅かしている

Heavy snow threatens the livelihood of animals in Argentine Patagonia
Merco Press 2024/07/02

アルゼンチンのパタゴニア地方は、過去数十年で最も寒い冬を迎えており、大雪で羊たちが完全に雪に覆われ、約 100万頭が餓死の危機に瀕している。

ソーシャルメディアで拡散した動画には、チュブト州の厚い雪の中を歩く羊の群れと、頭以外完全に雪に埋もれた羊たちの姿が映っている。

現状では牧草地は利用不可能となっており、牛の生計も危険にさらされている。アルゼンチン農村連盟(CRA)は、この分野が直面している状況を「劇的」と表現した。

「サンタクルスの状況は非常に複雑で、積雪は北から南、中央部から西にかけて広がっており、牛と羊の 50%、約 4万頭の牛と 100万頭の羊に影響を与えている」とサンタクルス農業機関連盟とリオガジェゴス農村協会の会長エンリケ・ジェイミソン氏は述べた。

「牛は畑の中で移動させられ、雪の少ない地域に集められ、可能な限り餌を探したり、補給したりできるようにして、雪に覆われないようにしている」とジェイミソン氏は付け加えた。

「日が経つごとに状況は複雑化している」とジェイミソン氏は地元メディアに語り、場所によっては 40センチから 60センチの積雪があったと説明した。

「問題は、4月と 5月に降雪があり、それが凍ってガラスの層のようなものができ、その上に現在6 0センチの雪が積もっており、動物が餌を食べるのが困難になっていることだ」と彼は述べた。







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