ほぼ完全に氷に覆われたエリー湖

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完全に氷に覆われたのは観測開始以来3回だけ
北米に五大湖というのがありますが、その中のエリー湖が、完全に氷に覆われつつあることが報じられています。
五大湖の場所

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エリー湖

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現在のエリー湖の氷カバー率(氷覆い率)は 95%を超えていますが、仮に今後、100%に達した場合、観測開始以来 3回しか観測されていない、かなり稀な現象になるということとはいえます。
なお、記事には、
> 1月14日には、わずか 2%だった氷の覆い率は…
とありますので、1月後半から急速に氷が広がったようです。
おそらくは、1月の「極渦の崩壊」による極端な寒波が関係していると思われますが、2月初旬は、アメリカ各地で激しい寒波が記録されていました。南部のフロリダでさえ氷点下を記録しています(記事)。
今後の気温は明確ではないとはいえ、現状では、北半球の多くは通常より低い気温が続くと見られていますので、稀な完全凍結というのもあり得るのかもしれません。
気象メディアのアキュ・ウェザーの記事です。
エリー湖の凍結期間が短くなり、まれに見る100%の氷の覆い率に達する可能性がある
Lake Erie could hit rare 100% ice coverage as freeze-over window narrows
accuweather.com 2026/02/05
エリー湖の氷の覆い率は今週95.3%に達し、アキュウェザーのブランドン・バッキンガム氏は、短時間の無風と厳しい寒さが湖が完全に凍るかどうかを左右する可能性があると述べた。

2026年2月1日に宇宙から撮影された氷に覆われたエリー湖。
エリー湖は、近代の記録でほんの数回しか起きていない画期的な出来事、すなわち湖の完全凍結に瀕している。
NOAA 五大湖環境研究所の分析によると、今週時点でエリー湖の氷の被覆率は 95.3%に達した。エリー湖がこのような相当な氷に覆われるのは 2年連続となる。
この規模の広範囲にわたる着氷は 2、3年に一度発生するが、エリー湖が完全に氷に覆われるのははるかに稀だ。
1970年代初頭に記録が開始されて以来、エリー湖の氷が 100%に達したのは 1978年、1979年、そして 1996年の 3回のみだ。
アキュ・ウェザーの五大湖専門家であるブランドン・バッキンガム氏は、今冬のエリー湖のほぼ全面凍結は度重なる寒気の吹き込みと平均以下の気温の継続が原因だとして以下のように述べた。
「 1月中旬から 2月上旬にかけて、気温は一貫して過去の平均値より 10~ 25度(華氏)低く、氷の被覆が急速に拡大した」
1月14日には、わずか 2%だった氷の覆い率は、 1月21日には猛烈な北極寒の寒波により 85%にまで急増した。さらに極寒の空気が吹き付けたことで氷の蓄積が進み、1月最終週以降は 95%前後で推移している。
エリー湖の氷覆い(カバー)率

今冬のエリー湖の氷の覆い具合(黒線)を、前年(青線)および過去の平均値(赤線)と比較したグラフ。
エリー湖の氷覆い率が今後 100%になるかどうかは風次第だとバッキンガム氏は述べた。氷が急速に形成されるほど寒い時期でも、突風によって氷が風下に押し流され、水面が再び開き、湖が完全に封鎖されるのを妨げる可能性がある。
その歴史的な基準に到達できる時間は狭まりつつあるかもしれない。
「 2月中旬には気温が少し上がる兆候があり、今後 1週間ほどで完全に凍結しない限り、完全に凍結する可能性は低くなる可能性がある」とバッキンガム氏は説明した。
今後数日間で、今月中旬の気温上昇で氷が解け始める前に、湖が再び一時的に 100% の氷で覆われるかどうかが分かるかもしれない。
氷は、この地域全体の春の天候にも影響を与える可能性がある。私たちはすでに五大湖周辺で例年より涼しい春を予測しており、氷の広がりは、特に湖岸から数マイル以内の都市や町では、春の暖かさの到来を遅らせる可能性がある。
