
原因は不明
ノルウェーの近代史で初めて、「女性の初潮年齢」についての調査が行われ、それによると、ノルウェーの女の子たちの初潮年齢が、過去と比較して、2.5歳も早くなっていることがわかりました。論文で発表されています。
これは以前、アメリカでも同じ調査が発表されたことがあります。以下にあります。
・アメリカの大規模研究で「女の子たちの初潮開始が以前よりずっと早くなっている」ことが見出される。…スパイクタンパクとの相関は?
In Deep 2024年6月3日
ちなみに、初潮が通常より早く始まった場合、その女の子たちに、後のガンや心血管疾患、糖尿病、自己免疫疾患などのリスクが著しく高くなることがわかっていて、あまり良い傾向ではないようです。
先ほどの記事でご紹介した米エポックタイムズには以下のように記されています。
現在の研究を含め、初潮が早く、排卵が規則的になるまでの期間が長いことと、心血管疾患、ガン、糖尿病、喘息、多発性硬化症、代謝疾患、全死亡率などの健康状態のリスクが増加することが、ますます多くの証拠によって示されている。
疫学年報に掲載された 2021年の研究では、女児の初潮が早く、月経が規則的になるまでの期間が長いことが、全死因死亡率および死因別死亡率の上昇と関連していることが判明した。初潮が 11歳以下だった女児たちは、初潮が 13歳だった女児たちに比べて、糖尿病、乳ガン、その他のガンによる死亡リスクが高かった。
そして今回ノルウェーでもアメリカと同じような「初潮年齢の短期化」のデータが示されたわけです。
これは、このふたつの国の問題ということではなく、こういう調査を正式に行った国がアメリカとノルウェーだけであるというだけの話だと考えるのが妥当で、つまり、
「世界全体、あるいは主要国全体で同じような傾向が出ている可能性がある」
ということも十分にあると思います。
女子の健康にとっては、初潮の時期の早まりには良い面はほとんどなく、また「なぜ早まっているのか」という原因もわかっていません。今後も原因をつかむことは難しそうですが、今現在も初潮の時期はさらに早くなり続けていて(ノルウェーでは、過去 10年間だけで約 3か月早まっている)ある程度理由がわかればいいなとは思います。
ノルウェーの発表に関しての報道です。
ノルウェーの少女たちの月経はますます早まっている
nyadagbladet.se 2026/02/04
Norska flickor får mens allt tidigare

ノルウェーの少女たちの初潮年齢が低下し続けている。新たな研究によると、この傾向は長年続いており、現在も継続していることが明らかになった。
ベルゲン大学、ハウケランド大学病院、ノルウェー公衆衛生研究所の研究者らは、ノルウェー近代史で初めて、数千人の女性に初潮年齢を尋ねたさまざまな人口調査のデータを集めた。
合計で、170年以上にわたって収集された約 80万件の観察データが分析された。この研究は最近、国際誌「Annals of Human Biology」に掲載された。
調査結果によると、今日のノルウェーの女子の初潮年齢は平均 12.7歳だった。この年齢は過去 10年間で約 3か月、過去 170年間で 2.5歳も早くなっている。
グラフを見ると、1950年以降も 10年ごとに年齢が下がり続けていることがわかる。これはノルウェーではこれまで見られなかったことだと、ハウケランド大学病院の博士研究員イングヴィルド・S・ブルセルード氏はノルウェー国営放送 NRK に語った。
1910年から 1950年にかけて、初潮年齢は大幅に低下した。19世紀半ばには、女子の初潮年齢は 15~ 16歳だったが、21世紀には 13歳未満にまで低下している。
複雑な原因
研究者たちは、なぜこの傾向が続いているのか、その理由に確信が持てていない。思春期の始まりは遺伝子によって大きく左右されるが、遺伝子はそれほど急速に変化するものではないとブルセルード氏は指摘する。
理由は複雑である可能性が高い。生活環境の改善は以前から高齢化の要因の一つであったかもしれないが、近年の動向はそれだけでは説明できない。
研究者らは現在、体重の増加、化粧品に含まれるホルモンをかく乱する化学物質、ノルウェーの人口構成の変化が影響を与えているかどうかなど、いくつかの要因を調査している。
健康問題のリスク
特に 11歳未満での早めの初潮は、さまざまな病気や健康上の問題のリスク増加と関係している可能性がある。
他の国でも、女子が思春期を迎え初潮を迎える年齢が下降傾向にある。例えば、米国でも女子の初潮年齢が下がっている。
