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太陽の半分の大きさの輝きを保ちながら地球に接近するはずだったアトラス彗星が「宇宙でバラバラに崩壊」してしまった

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2020年3月14日に撮影された崩壊前のアトラス彗星 / 2019Y4

Martin Gembec, sci-news.com




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以前、In Deep の以下の記事で、「巨大な彗星が地球に近づいている」ことにふれたことがあります。

https://indeep.jp/the-end-sight-is-everywhere-april-2020/

記事は、4月上旬のものですが、当時、この彗星アトラスは、以下のように「太陽の半分の大きさを持つ彗星」というように報じられていました。


BIN

場合によっては、肉眼で見ることができる彗星としては過去最大クラスのものとなる可能性もあると言われていました。

ところが、この彗星アトラスは、その後、

「ほぼバラバラになってしまった」

ことが観測でわかったのです。

以下は、4月20日に撮影されたアトラスですが、「 4つの破片となっている」ことがわかります。

2020年4月20日 崩壊して四つの破片となった状態の彗星アトラス

sci-news.com

4月10日過ぎくらいに、アトラスは「二つに分断した」ことが示されていました。

4月12日 二つに分裂した彗星アトラス

sci-news.com

その後、4月18日には、四つに分裂していることが示されました。

4月18日 四つに分裂した彗星アトラス

sci-news.com

この後も分裂と破片化が進行していくのか、このままの状態が続くのかはわからないですが、いずれにしても「史上最大級に明るい彗星が空に登場する」という可能性は消えてしまったようです。

場合によっては、このまま細分化が進んでいき、「自然消滅」する可能性さえ出てきてしまいました。

肉眼で大きな光を見ることのできる可能性のあった彗星でもありまして、その光景が期待されていた部分もあるのですが、緑の光を見ることは難しくなったようです。

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