8月14日 チェコ共和国のニーデクで撮影された「スプライトとペルセウス座流星群」
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先日、非常に稀少な大気光学現象「エルブス」というものがロシアで撮影されたということを下の記事でご紹介したことがあります。
https://earthreview.net/elve-and-sprites-spark-over-russian-sky-same-time/
この記事の中で、判明している主な大気光学現象を示した下の図を掲載させていただきました。
主な大気光学現象
・東北電力
これらの発光現象のメカニズムは、今でもわかっていない部分が多いのですが、発生の原理はともかく、何より「発光時間が一瞬」ですので、どの大気現象も撮影することが大変なのです。
ここにある中で、スプライトは最も発光時間が長いですので、比較的撮影されることが多いですが、それでも多くは「数十分の 1秒」という、つまり 0.1秒未満の短い発光時間ですので、撮影は簡単ではありません。
さて、そして、この 8月は、ペルセウス座流星群が観測できた磁気でもありました。
流星群が最も多く観測される極大期は 8月13日から 14日頃でしたが、その 8月14日に、チェコのカメラマンが、
「流星群とスプライトを同時に撮影」
ということを成し遂げていたのでした。
撮影したのは、チェコのマーティン・ポペック(Martin Popek)さんという方で、他に以下のような写真を撮影しています。
緑の光が流星で、赤の光がスプライトです。
2018年8月14日 チェコ・ニーデクで撮影された流星群の中のスプライト
事情を知らなければ、「美しいこの世の終わり」みたいな光景にも見えなくもないものでもあります。
それにしても、撮影機器の発達のせいもあるのでしょうけれど、先日のロシアの「エルブスとスプライト」も含めて、以前だと考えられないような光景が写真に記録されることが多くなりました。
これからも、私たちは今まで見たことのないようないろいろな光景を見ることができるようになるのかもしれないですね。