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インドのモンスーンによる洪水の死者数が1100人を突破し、史上最悪規模を更新しつつある

投稿日:

2019年8月19日 インド・コルカタ市の光景


straitstimes.com




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今年のインドは、南アジアの雨季であるモンスーンの到来が遅れ、7月までひどい水不足と干ばつが続いていました。

ところが、7月中旬に、待望のモンスーンがやってきたと共に、一転して、インドは激しい洪水に見舞われることとなりました。

これにつきましては以下の記事でご紹介したことがあります。

https://earthreview.net/historic-heavy-rain-and-flood-hit-nepal-and-india/

 

その後もモンスーンの大雨が続いていましたが、8月21日に、インド国家緊急対応センター(NDMI)が発表した報告書によれば、モンスーンが始まって以来のインドでの死者数が、 1149人に達していることがわかりました。

インド 29州のうちの 9州で死者が出ており、死者の多かった州は、

・マハラシュトラ州 248人
・ケララ州 170人
・西ベンガル州 155人
・ビハール州 130人
・グジャラート州 107人

となっていまして、下にそれぞれの州の場所を示しましたが、洪水の被害が、ほぼインド東西南北の全域に広がっていることがわかります。


Wikipedia

水没したケララ州マラプラム地区


accuweather.com

モンスーンに入って以来、家から避難しなければならなかった人の数は、180万人に達しています。

避難する人々


popxo.com


bengaldaily.com


dw.com


punchng.com

国家緊急対応センターなどによれば、インドの豪雨は、今後さらに激しくなることが予測されているようでして、被害はさらに拡大する可能性があります。

インドでモンスーンの際に洪水が起きること自体は珍しいことではないですが、最近数年は、被害が甚大になることが多く、昨年も大変な被害が出ています。

しかし、それでも、昨年の以下の記事で取りあげていましたように、2018年は、ほぼ同時期のモンスーンでの洪水による死者数は 800人以下でしたので、人的被害に関しては、今年のほうが大きな被害となっていると思われます。

https://earthreview.net/india-monsoon-floods-victim-up-to-774/

インドのモンスーンの時期はまだしばらく続くため、現時点で洪水が発生している場所において、その洪水がおさまるのはまだ先のこととなりそうです。

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