恒星間物体3I/ATLASの予想通過ルート
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物体3I/ATLASの組成の謎
他の恒星系から太陽系に侵入してきたと考えられる物体 3I/ATLAS については、最初に発見されたのは、今年 6月の終わりで、7月1日になって、NASA と国際天文学連合の小惑星センターにより「確認」されました。
第一報は以下で取り上げています。
地球の記録 2025年7月3日
この物体は、当初の観測では「直径約 20キロメートル」とされたもので、彗星などの天体だとすると非常に巨大なものです(正確なサイズは今もわかっていません)。
何より移動の速度がすごくて、
「時速約 20万キロメートルで移動している」
のだそう。地球の直径が 1万2000キロメートルほどで、月までの距離が 38万キロメートルくらいだとすれば、ものすごい速度だといえます。地球から月に、2時間かからずに到着してしまう速度です。
その後、以下のような画像が公開されたりと、いろいろと話題性がある物体あるいは天体となっています。
ハワイにあるジェミニ天文台が撮影した恒星間物体3I/ATLAS
BDW
その後、「これは彗星」だとする意見が、天文学者たちの中で固まってきていますが、一方で、米ハーバード大学の科学者であるアヴィ・ローブ教授は、
「これはエイリアンの技術が使われた何かである」
という異端の説を主張しています。
アヴィ・ローブ教授の一連の寄稿記事は、こちらにあります。
最近、NASA のジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が、赤外線画像を撮影したことをスペースウェザーが伝えています。その構造から、これは基本的には彗星だと私にも思えるのですが、ただ「組成」にやや異常な面があるのだそうで、
「二酸化炭素と水の比率が一般的な彗星とまったく異なる」
のだそう。
以下はスペースウェザーにあるグラフで、ほとんどの彗星が、同じような二酸化炭素と水の比率(斜めのライン上)にあるのに対して、この 3I/ATLAS は、その組成がかなり異なるようです。日本語はこちらで付け加えています。
過去にこのような組成が観測された彗星は、2016年に発見されたパンスターズ彗星だけだそう。
地球に影響を与えることはないとされる今回の物体ですが(というか、直径20キロで時速20万キロの物体が地球に衝突したら、地球の生命はほぼ完全に絶滅します)、興味は続いています。
スペースウェザーの記事をご紹介します。
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3I/ATLASは本当に彗星なのか?
IS 3I/ATLAS REALLY A COMET?
spaceweather.com 2025/08/27
現在、天文学における最も興味深い謎は、恒星間物体 3I/ATLAS の性質だ。ほとんどの天文学者はこれを彗星だと考えている。
しかし、ハーバード大学の異端者アヴィ・ローブ氏は、これはエイリアンの技術のような何か別のものである可能性があると主張している。
この議論に、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡からの新たなデータが加わった。
学術誌アストロフィジカル・ジャーナル・レターズ誌に提出されたばかりの論文によると、3I/ATLAS は奇妙な彗星のように見えるとのことだ。以下はジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡から撮影された画像だ。
この赤外線宇宙望遠鏡は、彗星に見られると予想される物体 3I/ATLAS 成分のほとんどを発見した。
ぼんやりとしたコマ (※ 彗星の核から放出されたガスや微粒子が球状に広がって輝いている部分)、不安定な氷、そして水(H2O)、二酸化炭素(CO2)、一酸化炭素(CO)といった、ありふれた分子がすべて含まれている。
もし 3I/ATLAS がエイリアンの宇宙船だとしたら、それは不思議な偽装をしていると言えるだろう。
しかし、奇妙な点もある。様々な分子の比率はまったく予想外で、太陽系の彗星で見られるものとは一致しないのだ。
特に、二酸化炭素 / 水の比率は 8±1と非常に高い値だ。同様の化学組成を持つ彗星は他に C/2016 R2 (※ 太陽を約1万8700年周期で公転するパンスターズ彗星のこと)のみで、天文学者たちは長らくパンスターズ彗星を「異常な」彗星とみなしてきた。
典型的な彗星の大気には、はるかに多くの水が含まれており、H2O はほぼ常に CO2 を上回る。
3I/ATLAS では、まだ温度が低すぎるため、水の生成がまだ完全に「開始」されていない可能性がある。もしそうであれば、太陽熱によって比率が正常に戻る可能性がある。
3I/ATLAS は 2025年10月29日に太陽に最も近づく地点に到達し、間欠泉のような水蒸気を噴出させて他のガスと混合する可能性がある。
あるいは、3I/ATLAS は、別の恒星系から来たかのような単に奇妙な存在なのだろうか。今後の情報の更新に期待してほしい。