ジャールカンド州の象の群れ。newindianexpress.com
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9日間で22人が死亡
インド東部にあるジャールカンド州という州で、
「 1頭のゾウが 9日間で 22人の人間を襲撃して殺害した」
という報道がなされていました。
これについては、10日ほど前に「2日間で 13人の人間を殺害した」ということについて取りあげたことがありますが、その後も、ゾウの襲撃はおさまらず、今回ご紹介する BBC の報道までの間に 20人が殺され、その後、さらに 2人が殺害されたことが報じられています。
まだゾウは捕獲されていないですので、被害が拡大している可能性もあります。
インドでは、ゾウの襲撃による死亡事件は大変に多く、2024年までの 5年間で、
「ゾウの襲撃で 2853人が死亡している」
ことがインド当局から発表されています(報道の翻訳)。
今回の襲撃事件が起きたジャールカンド州でも、「過去 18年間で 1270人を超える人たちがゾウの襲撃で死亡」しています。
ジャールカンド州の場所
Google Map
動物と人間の問題は、どの国でも以前より深刻になっていますが(日本だとクマなど)、動物の襲撃による人間の死亡事故がどんどん増えている根本的な理由はよくわかっていません。
何かが変化しているということなのでしょうけれど。
BBC の報道です。
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インドの州でゾウが20人を殺害、救助活動が続く
Elephant kills 20 in Indian state as rescue efforts continue
BBC 2026/01/12
インド東部のジャールカンド州で 9日間で少なくとも 20人が野生のゾウに殺されたと当局が発表した。ゾウはまだ捕獲されていない。
死亡は 2026年1月1日から9日の間に、アジア最大級のサル森林地帯の一部である西シンブム県のチャイバサとコルハンの森林地帯で発生した。
この地域では人間とゾウの衝突が何年も前から報告されており、当局や研究者はこれを森林被覆の減少、生息地の断片化、ゾウの回廊付近での人間の活動の増加と関連付けている。
当局によれば、ゾウを発見するため、100人以上の森林職員が参加する大規模な捜索活動が行われている。
管区森林官のクルディープ・ミーナ氏は以下のように述べ、さらなる人命と財産の損失を防ぐため、地域全体に厳戒態勢が敷かれたと付け加えた。
「これは前例のない事態です。この地域で、1頭のオスのゾウにより、このようなパターンで連続して人が死亡するのは初めてのことです」
彼らの当面の優先課題は、このゾウを追跡し、捕獲し、安全に野生に戻すことだと彼は語った。
チャンダン・クマール地区知事は BBC に対し、死亡した 20人の中には森林作業員も含まれていると語った。当局は遺族への金銭的補償を発表した。
死亡事故のほとんどは夜間に発生しており、住民は畑や納屋に貯蔵された米を守っていたが、これはインドの農村部では一般的な習慣だ。
当局によれば、犠牲者の一人、マンガル・シン・ヘムブラムさん(34)は、仕事から帰る途中、ボディジャリ村の自宅近くで襲撃されたという。
ビルシン・ハトゥ村では、ウルドゥブ・バホダさん(62歳)が畑の番をしていた際に殺害されたと家族が証言している。同日夜遅く、隣村のヴィシュヌ・スンディさん(42歳)が自宅の外で寝ていたところ、踏み殺されたと息子が語った。
1月5日の別の事件では、クンドラ・バホダさんと 2人の子供(6歳のコダマちゃん、8歳のサムちゃん)が象に襲われて死亡した。クンドラさんの妻プンディさんは、負傷した2歳の娘を連れて逃げたが、後になって夫と 2人の年長の子供が亡くなったことを知ったと語った。
森林当局によると、このゾウは若く機敏で、特に夜間に頻繁に場所を変えるため、追跡が困難だったという。チームは住民に対し、伝統的な太鼓による警報を用いて警告を発し、夜間の外出や野外での睡眠を控えるよう勧告している。
ミーナ氏によると、予備調査の結果、オスゾウはテストステロン値の上昇により攻撃性が増す交尾期にある可能性が示唆されたという。当局によると、こうした行動は通常 15日から 20日以内に治まるという。
また、このゾウは群れからはぐれた可能性もあると述べ、ゾウを見つけて森の他のゾウたちと再会させる必要があることを強調した。