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バルカン半島のアルバニアで発生したM6.4地震の犠牲者は50人に達し、負傷者は2000名に拡大

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地震後のアルバニアの首都ティラナ。被害家屋は1465棟に達する

Earthquake in Albania




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11月26日、バルカン半島のアルバニアで、マグニチュード6.4の大きな地震が発生したことを以下の記事で取りあげました。

https://earthreview.net/magnitude-6-4-earthquake-hit-tirana-albania-23-killed/

それから数日経過し、被害の規模の実態が明らかになってきています。

12月1日の報道によれば、11月30日にアルバニア当局による救助活動は完了し、その結果、人的被害は「死者 50名、負傷者約 2000名」と発表されました。

また、首都ティラナを中心として、1465棟の建物が深刻な被害を受け、4000人が家を失ったと報じられています。


nypost.com


fobosplanet


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2019年11月26日のアルバニア地震の震源

・Google Map

余震も続いており、地震後 2日間で少なくとも 500回以上の余震が起きているようです。

以下は、地震発生翌日の 11月27日までのあいだの余震の発生状況ですが、かなり広い範囲で地震が発生しています。

アルバニア地震の余震の状況

temblor.net via The Watchers

また、アルバニアの M6.4の地震の後に地質学者たちが驚いたのは、バルカン半島の近隣地域で余震とは関係のない比較的大きな地震が発生したことです。

以下のように、アルバニアでの地震の約 6時間後に、ボスニア・ヘルツェゴビナのモステルという場所を震源とするマグニチュード 5.4の地震が発生したのです。

アルバニア地震後に周辺地域で発生した地震

temblor.net via The Watchers

ボスニア・ヘルツェゴビナで、このような規模の地震はやはり珍しく、アルバニアの地震と関連があるのかどうかが検討されています。ちなみに、地震の専門家たちは、バルカン半島で地震活動が活溌化していることを認めています。

なお、バルカン半島で記録された歴史上最大の地震は、アルバニアから東 165キロメートルにある北マケドニアの首都スコピエで発生したマグニチュード 6.4の地震で、これが発生したのが今から 56年前の 1963年のことでした。

今後もバルカン半島の地震活動が続くかどうかはわかりませんが、イタリアからバルカン半島にかけて、この数年、地震活動が活発であることは事実です。

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