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武漢ウイルス最新情報 2020-02-01 患者数は1万1千人超。米国は過去50年で初めてとなる「隔離と検疫に関する連邦法命令」を発動

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Coronavirus 2020/02/01

2020年02月01日 午前9時
患者数 11288人(世界全体)
重症者 1294人(湖北省)
死者数 258人(世界全体)
観察追跡対象 77913人(湖北省)




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2月1日の午前の時点で、新型コロナウイルスの感染確認者数は、1万1288人となりました。湖北省保健委員会によれば、湖北省だけで、危篤を含む中国での重症者は 1294人、追跡対象者と観察対象者は 7万7913人となっているとのことです。中国全体のこの数は表示されないため、現在わからなくなっています。

このコロナウイルスの拡大の中で、アメリカでも 7人の感染者が出ており、また、人から人への二次感染も確認されたことを受けて、アメリカ政府は、中国への渡航に関する警戒レベルを4段階で最も高い「渡航禁止」に引き上げたと報じられています。

また、アメリカ政府は、大統領令により認可される、連邦法で定められる「隔離に関する命令」を発令しました。

具体的には、中国湖北省から帰還したアメリカ人を 2週間、強制的に隔離する権限を当局が持ち、中国に滞在歴がある外国人に対しての入国を拒否する権限も当局が持ちます。アメリカで、このような隔離命令が出されたのは50年ぶりだそう。

アメリカ疾病予防管理センター(CDC)のこの命令の説明ページによれば、この隔離命令が適用されるのは、以下の感染症に対してと定められているとのことです。

CDCが隔離命令を認可する感染症

・コレラ
・ジフテリア
・感染性結核
・ペスト
・天然痘
・黄熱病
・ウイルス性出血熱
・SARS
・パンデミックを引き起こす可能性のあるインフルエンザ

日本でも感染確認者が 17人に増加したことを受けて、外務省は、中国全土への渡航に対して、渡航警戒レベルをレベル2の「不要不急の渡航はやめてください」に引き上げました。

しかし、このウイルスは、感染速度が早いですので、すでに「中国云々」という話ではなく、それぞれの国で国内感染がすでに拡大している可能性があります。

例えば、インドでは、1月31日までに感染確認された人の数は「 1人」なのですが、現在、ケララ州を中心に「 1000人が医学的経過観察下にある」と英テレグラフが伝えています。

感染力の強さと伝染速度の速さは、米ニューヨークタイムズに掲載されていた「SARS との伝染速度の比較」を示した以下のグラフでもわかります。

武漢ウイルスと2003年のSARSの感染拡大の速度の比較

New York Times

この壮絶な勢いのまま感染が拡大するということでもないかもしれないですが、数日、数週間後あたりから、この勢いがさらに拡大する可能性もあります。

というのも、中国は 1月30日までの春節の休みを 2月3日まで延長していますが、その後どうするのかはまだ決められていません。いくら何でも、あまりにも休みが長く続くと問題のある企業や組織もあるでしょうし、ある程度は順次稼働していくと思われますが、その場合、また感染拡大が広がる可能性もあるからです。

日本を含めた各国でも、突如として感染が止まるという奇跡が起きるとも思えず、ある程度、中国で 12月から 1月にかけて起きたことと同じ経過を辿っていく可能性もあると思われます。

1月31日には、ロシアでも初めてとなるコロナウイルスの感染者が、バイカル地方とチュメニでそれぞれ 1例ずつ確認されたと CCTV は報じています。

確かに世界は広いですが、その広い世界の主要国の大部分に、たった2週間ほどで新型ウイルスは行き渡ったようです。

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