中国の感染症の流行についての報道のひとつより
ntdtv.com
武漢の感染指数は元旦をまたいだ1週間で529%の急増
中国の武漢といえば、公式的な見解では、新型コロナの流行が始まった場所として記憶に新しい街ですが、その武漢で、現在、さまざまなウイルス感染症と思われる流行が爆発的な増加を示していることが新聞等で報じられています。
これは、年末から年始にかけて一気に爆発的に流行が拡大したようで、1月2日の武漢での「感染指数」は、
> 12月22日と比べて 529%上昇した
と報道にありますように、新年をまたいで流行が爆発したようです。
武漢市の位置は以下にあります。
武漢の場所
Google Map
流行しているのは、基本的には季節性インフルエンザが最も多いようなのですが、院内感染などを含めて、あまりにも感染事例が重複しているようで、ちょっとよくわからなくなっている部分もありそうです。
報道を読む限り、単なる季節性インフルエンザにしては、あまりにも感染性が強く、また、あまりにも急激な拡大を見せていて、「何なんだろうなあ」と思った次第です。
まあ…武漢は、バイオセーフティーレベル4(BSL-4)の武漢ウイルス研究所がある場所ですしねえ…。
BSL-4ともなると、その研究対象は、
> SARS、H5N1型インフルエンザ、日本脳炎、デング熱等…(wikipedia.org)
とあり、あるいは、炭疽菌やエボラウイルスなども含まれます。
なお、最近のニューズウィークは、「中国でインフルエンザ様の未知のウイルス「HMPV」流行の懸念」というタイトルの記事を掲載していましたが、これは、HMPV というのは、ヒトメタニューモウイルスというもので、症状はインフルエンザと似ているようです。
いずれにしても、また変な流行に発展しなければいいのですが。
武漢での流行について、中国の報道をご紹介します。
武漢でさまざまなウイルスが蔓延しており、武漢の感染指数は1週間で529%上昇、感染力が非常に強いため、学校は閉鎖され、冬休みが繰り上げられている
新冠卷土重来?武汉感染指数1周遽增529% 学校停课 - 武汉流行不同病毒 传染性强 学校停课寒假提前
阿波罗新聞 2025/01/05
中国本土の SNS 等への投稿
武漢では、インフルエンザやその他のウイルスの発生により、多くの学校が閉鎖されており、学生たちは自宅で勉強し、冬休みは偽装的に前倒しされた。
12月には武漢市の各地でインフルエンザが流行し、一部の学校が休校となった。多くの保護者や教師がソーシャルメディアプラットフォームで関連状況を公開し、一部の学校では期末試験や早めの冬休みに関する通知が出され、生徒は自宅で勉強している。
武漢の親たちがソーシャルメディアで子どもの状態について話し合っている内容から、この流行波では複数の異なるウイルスが同時に流行していることがわかった。
1月1日、武漢のある母親は「ノロウイルス、インフルエンザA型、新型コロナがすべて存在します。私たち 4人家族のうち、3人がノロウイルスに感染し、1人はインフルエンザA型に感染しました」と語った。
別の武漢の母親は「私の子どもはインフルエンザA型に感染しています。私がインフルエンザA型から治る前に、子どもは再びノロに感染してしまいました。私たちは、このように 2024年最後の日々を過ごしました」と応じた。
武漢市武昌区の保護者は1月2日、学校で多くの人が感染したことを認め、学校の 3年生で3クラスが学級閉鎖となり、4年生でも 30人以上が感染したと明らかにした。休学中の生徒については、元旦までに授業が停止される。
また、「ほとんどの子どもたちがインフルエンザA型ですが、うちの子は、気管支炎という細菌感染症を患っていますが、喉全体の浮腫と 39.6℃の高熱もあり非常に重症です」とも話した。
中国本土の新聞「小翔朝報」は 12月30日、「感染力が高く、変異の可能性が高い!」というタイトルの記事で、武漢疾病管理予防センターの報告について報じた。記者は武漢疾病管理予防センターから武漢が感染症の時期に入ったことを知ったと伝えた。呼吸器疾患の発生率が高く、主な病原体はインフルエンザウイルスだという。
武漢疾病管理予防センター所長のチェン氏は、インフルエンザウイルスは多くの経路で広がり、感染力が非常に強いため、集団感染を引き起こす可能性があると述べた。
また、インフルエンザウイルスは非常に簡単に変異して大規模な流行を引き起こすとして、無症状感染者の数は約 30%に達する可能性があると述べた。
武漢市のインフルエンザ指数によると、年始めから急増しており、 1月2日の武漢のインフルエンザ指数は 12月22日と比べて 529%上昇し、前日と比べて 30%上昇した。
武漢市の健康保護ガイドラインの 12月10日から 12月22日までの統計によると、直近の H1N1型インフルエンザ指数は、先週と比べて 252%増加した。
武漢の一部の保護者は、自己負担で子どもたちにワクチンを接種するよう求める教育局と保健局の特別取り決めも SNS で共有した。
当局の通知には、以下のようにある。
「この冬と来春の学校の幼稚園での感染症の蔓延を防ぐため、上級の保健・教育産業部門は、小・中・幼稚園の児童にワクチン接種を義務付ける特別な取り決めをした」
インフルエンザと肺炎のワクチン接種は自己負担で、インフルエンザの場合は 1人あたり 110元(約 2400円)、肺炎の場合は 1人あたり 204元(約 4400円)かかる。接種は任意だ。(※ コメント / この大規模インフルエンザワクチン接種がまた新たな問題を生む可能性が…)
12月28日には、武漢でインフルエンザが発生し、多くの小学校が授業を中止したというメッセージが武漢市の保護者サークルで広まった。
武漢市の保護者は1月1日、この投稿のコメント欄にメッセージを残し、子どもが通う幼稚園では「園児 300人中 100人以上が休みを申請した」と述べた。
武漢市漢陽区のある保護者は、子どもが水痘感染のため 21日間隔離され、クラス全員が学校に戻れるのは 21日間のオンライン授業の後だと述べた。
武漢の一部の学校はで、生徒たちへの成績の影響を恐れて感染症の流行を隠蔽し、授業を中止せず、それが生徒や教師の感染拡大につながったという報告もある。これは、不満を持って通報したい教師などの投稿により判明した。
また、学生のほとんどが発熱し、検査の結果、インフルエンザA型に感染していることが判明したとも述べた。
東湖高新区の別の保護者も「私の女子クラスでは生徒の半数が休暇を取りました」と認めた。
院内感染も多く、入院患者に付き添った人の感染が続出している。
武漢で子どもを入院させた母親は 1月2日、以下のように書いた。
「武漢のこの流行波はどんなウイルスなのでしょう? 主要病院はどこも超満員で、ベッドを見つけるのが大変です。子どもは高熱が再発し、声はかすれ、涙、喉の痛みがありますが、インフルエンザA型とインフルエンザB型は(病気の原因としては)すべて除外され、また新型コロナも除外されました」(※ これらがすべて除外されると、何の感染症なんでしょうかね…)。
母親はまた以下のように述べた。
「当初は治療と回復のための入院でしたが、さまざまなウイルスが病棟全体に蔓延し、感染が広がったのです」
「ですので、よほどのことがない限り、病院に駆け込まないでください。病院は感染が一番深刻な場所となっています!」と警告した。
記者は以前、中国本土の小児科医に以下の質問をした。
「なぜ国中の患者や病院の医師がこの感染症の流行について話すとき、新型コロナについてはめったに言及されないのに、これまでほとんど聞かなかったさまざまなウイルスの名前が登場するのでしょう?」
医師は簡潔かつ要点を絞ってこう答えた。
「それらは新型コロナウイルスの亜種と考えてよいでしょう」。