気になるニュース 火山噴火と地震活動 自然災害

アメリカのサンアンドレアス断層と、カナダのカスケード沈み込み帯で1日のうちにマグニチュード6級の地震が連続して発生

投稿日:


USGS




 

毎年 7月4日は、アメリカの独立記念日ですが、その 7月4日に、北米でやや不吉な感じの場所において、マグニチュード 6クラスの地震が立て続けに発生しました。

まず発生したのは、カナダ・ブリティッシュコロンビア州のハイダ・グワイという群島を震源にしたマグニチュード 6.2の地震でした。そして、同じ日に、アメリカ・カリフォルニア州のロサンゼルスから北に 200キロメートルの場所を震源とするマグニチュード 6.4の地震が起きたのです。

これらの地震は、地震の規模としても、そこそこ大きいものですが、それよりも「起きた場所」が懸念されています。

カナダの方は、「カスケード沈み込み帯」と呼ばれる場所で、西暦 1700年に、マグニチュード9クラスの壊滅的な地震が発生した場所です。

米カリフォルニアのほうは、サンアンドレアス断層といって、マグニチュード 7クラスの大地震が歴史的に繰り返されている断層なのです。

その位置は以下のようになっていまして、それぞれの震源アイコンの場所で、今回の地震が発生しています。

カスケード沈み込み帯とサンアンドレアス断層


Google Map

 

なかなか緊張をもたらす場所での地震となっているのですが、それに加えて、特にこの 7月4日は、北米から南米の西海岸の「全域」で地震が多数発生していたことがわかります。

以下は、この日の世界のマグニチュード 3以上の地震です。

2019年7月4日に発生したM3.0以上の地震


Earthquake report world-wide for Thursday, 4 Jul 2019

ふだんは、特に北米では、マグニチュード 3以上の地震がこれほど起きることは、ほとんどないですので、この日は特別に地震が連動していたのかもしれません。

関係ない話ではありますが、上のデータを見ますと、この 7月4日の 24時間は「日本の領域では M3以上の地震が一切起きていなかった」こともわかります。日本において、M3ほどの小さな地震が 24時間発生しないというのも、これはこれで珍しいことです。

それはともかく、この 1年ほどの間、このカスケード沈み込み帯からサンアンドレアス断層までの地層帯では様々な地質活動が報じられていました。そのあたりについて書かせていただいてものとして、比較的最近の記事では、以下のようなものがあります。

そこで何かが進行しているのか? : アメリカのサンアンドレアス断層上で「1日に39回連続した地震」が発生。同時に「断層上を移動するシンクホール」という不思議な事象が出現中

世界には、巨大地震が発生する可能性が指摘されているいくつかの場所があり、この北米のカスケード沈み込み帯と、サンアンドレアス断層も、まさにそのような地質の場所となります。

世界全体として地震は増加傾向にありますが、この場所でも、このような規模の地震が続くようですと、いよいよ北米の西海岸の地質活動も本格化してきているというように考えられる面も出てくるのかもしれません。







-気になるニュース, 火山噴火と地震活動, 自然災害
-, , , , , ,

Copyright© 地球の記録 - アース・カタストロフ・レビュー , 2024 All Rights Reserved.