火山噴火と地震活動 異常な現象

ミャンマー大地震の後に、隣接するタイで複数のシンクホールが発生

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2025年4月8日のタイの報道より

TNN Thailand




3月28日にミャンマーのマンダレー付近を震源として発生したマグニチュード 7.7の巨大地震から 10日ほど過ぎましたが、4月3日までに死者数は 3000人を超える大惨事となっています。

しかし、現地からの報道によると、以下のように、実際には被害の全容はいまだに明らかになっていないようです。

2025年4月8日の報道より

2025年3月28日にミャンマー中部で発生したマグニチュード7.7の地震により、ミャンマー全土およびその周辺国に大きな被害が生じています。しかし、政情が不安定な地域の被害状況が正確に把握できていないなど、まだその全容は明らかになっていません。

cwsjapan.org

そのミャンマー大地震の数日後、

「ミャンマーと隣接するタイの地域に 6つのシンクホールが現れた」

ことが報じられています。

以下は、発生したシンクホールの中の最大のもので、直径は約 30メートルと報じられています。

出現したシンクホール

Volcaholic

シンクホールが発生したのは、以下の場所で、ミャンマーと隣接しているメーホーンソーン県という地域で、報道によると、この下には断層帯が走っているのだそう。

シンクホールが発生した場所

Google Map

地震と連動してシンクホールが発生するというのは、あり得そうなことではありますけれど、今までほとんど聞いたことがありませんでした。

なお、シンクホールは現在も拡大し続けているようです。

タイの報道をご紹介します。





ミャンマー大地震後、メーホーンソン県の断層線で複数のシンクホールが発生したと知事が報告

เฝ้าระวังหลุมยุบขุนยวม หลังแผ่นดินไหวเมียนมา ผู้ว่าฯ ชี้เกิดบนรอยเลื่อนแม่ฮ่องสอน
TNN 2025/04/08

メーホンソーン県知事のエカウィット・ミーピアン氏は、関係者と共に大規模なシンクホールが発生した現地を訪問し、被害状況を視察した。

農耕地に発生した複数のシンクホールは 3月29日から 30日の間に発生し、合計 6つの陥没穴が出来ている。大きさは小さな穴で直径 2メートルから、最大のもので、直径 30メートルに及んだ。

シンクホールは現在も拡大し続けている。

このシンクホールは活断層であるメーホンソーン断層上に位置し、地形は石灰岩の山々に近い狭い平野で、シンクホールが形成された土壌層は砂質粘土だ。

シンクホールの穴は比較的丸く円錐形をしており、土壌層が急速に下の空洞に垂直に沈んでいることを示している。

このようなシンクホールは、地震の振動によって水位が急激に変動したときに形成されやすい。その結果、地下空洞内の圧力が変化し、土壌層が侵食される。空洞が大きくなるにつれて、天井は薄くなり、最終的には土壌の表層の重量を支えられなくなる。それが崩壊し、最終的にはシンクホールとなる。

県知事は、住民たちにこのエリアに近づかないように警告し、また飼育している動物も近づけないようにと述べた。シンクホールが埋め立てられるまでは、近隣での農作業や肥料散布なども控えるように住民たちに伝えた。

現在、地表下の地質を調査するために専門機関が派遣されており、今後の方針と対策が立てられる見込みだ。







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