大量死 異常な現象

サウジアラビア:現国王の即位以来、死刑執行数がかつての5倍となり、通算で2000件に達する

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BBC

 

死刑執行数で世界最多レベルに

現在のサウジアラビアは、死刑執行数が世界最多の国のひとつとして知られています。

実際には、中国での死刑執行数が世界最多となると思われますが(年間数千人と見られていますが、中国政府は機密としていて詳細は不明です)、数値を公的に発表している国としては、サウジアラビアは、ほぼ世界最多です。

そのサウジアラビアの現在の国王は、サルマン・ビン・アブドゥルアジーズ国王という人ですが、この国王が 2015年に即位してから、サウジアラビアの死刑執行数は急激に増加し続けました。

2015年からのサウジアラビアの死刑執行数

alqst.org

とはいえ、実際にサウジアラビアの統治を行っているのは、国王ではなく皇太子であり、この皇太子の下での処刑数の増加ともいえます。

事実上の指導者であるムハンマド・ビン・サルマン皇太子

この現在の体制になってから、以前より「死刑執行数が 5倍に増加した」ことが、中東のミドル・イースト・アイ紙が伝えています。

いろいろと考えるところはありますが、その報道をご紹介します。





「恐ろしい節目」:サウジアラビア、サルマン国王の即位以来の死刑執行件数が2000件に達する

'Frightening milestone': Saudi Arabia hits 2,000 executions since King Salman took power
middleeasteye.net 2026/04/15

皇太子の改革と近代化の約束にもかかわらず、この王国における死刑執行件数は5倍に増加した。


2023年4月21日にサラーム王宮を訪れたサウジアラビアのサルマン・ビン・アブドゥルアジーズ国王

サウジアラビアは、サルマン国王が即位してからの 11年間で 2000件の死刑を執行しており、活動家たちはこれを「恐ろしい節目」と表現している。

サルマン国王が 2015年に即位するまでの 5年間、サウジアラビアでの年間の死刑執行数は平均 71件だった。

その割合は現在 5倍に増加している。2025年には少なくとも 356人が処刑され、前年は 345人だった。

人権団体リプリーブによると、先週、2000件の大台に達した。

リプリーブのジード・バシウニ氏はミドル・イースト・アイ紙に以下のように語った。同氏は、2017年から事実上の統治者となっている皇太子について言及している。

「ムハンマド・ビン・サルマン皇太子は、死刑を政治的支配の手段として利用しています」

「過去 2年間における死刑執行件数の急増は、サウジアラビアが国際的な危機を人権侵害の隠れ蓑として利用するパターンを示しています」

昨年執行された死刑執行のうち、大多数(232件)は麻薬関連の事件によるものだった。その他数件はテロ容疑で執行されたが、その中にはサウジアラビアの広範なテロの定義の下では曖昧なものもあった。

これらの処刑の多くは国際法に違反している可能性がある。国際法では、死刑は意図的な殺人を伴う「最も重大な犯罪」に対してのみ認められているからだ。

2022年末、サウジアラビア王国は約 3年間停止していた薬物関連事件における死刑の適用を再開した。

 

「人権の後退的な軌跡」

先週、サウジアラビア東部州出身のシーア派教徒 2人が、テロ容疑で有罪判決を受け処刑された。

その1週間前には、サウジアラビアの実業家サウド・アル・ファラジ氏が、2011年の反政府デモへの参加を理由に処刑された。

ファラジ被告(42歳)は、2022年にサウジアラビア東部のシーア派住民が多数を占めるカティフ県でのデモへの参加、テロ組織の運営、警察官殺害の罪で有罪判決を受けた。

ファラジ氏は長らく自身に対する容疑を否定し、拷問によって自白を強要されたと主張していた。彼は尋問の合間に車椅子で刑務所内の病院に出入りさせられ、21ヶ月間独房に監禁されていた。

彼は、2011年のアラブの春の抗議活動中に、サウジアラビア王国におけるより大きな民主主義と改革を求めてデモに参加した数百人のサウジアラビア人の一人だった。

人権団体アルクストの事務局長ジュリア・レグナー氏はミドル・イースト・アイ紙に以下のように語った。

「この暗い節目は、サウジアラビア当局が過去10年間にわたって人権に関して執拗かつ後退的な姿勢をとってきたことを露呈するものです」

「皇太子が死刑執行を抑制すると繰り返し約束してきたにもかかわらず、現実は規模と範囲の両面で悪化するばかりで、ジャーナリストの処刑から未成年被告人の処刑に至るまで、ますます多くのレッドラインが越えられています」

サウジアラビアはここ数ヶ月、国際法に違反して、犯罪当時未成年だった男性を処刑している。

犯罪発生時に 18歳未満であった者に対する死刑の適用は、サウジアラビアが署名国である国連児童の権利条約を含む国際人権法によって禁止されている。

2020年、世界的な監視の目が注がれる中、サウジアラビア当局は、少年犯罪者に対する死刑判決を下す裁判官の裁量権を廃止すると表明した。

同国の人権委員会は、少年犯罪者に対する死刑執行を停止する国王令が発布されたと発表した。

しかし、その声明以降も、未成年時に犯罪を犯した者に対する処刑が複数行われている。

近年処刑されている人々の多くは外国人でもある。

「公に語る改革と近代化という物語と、子ども被告人、弱い立場にある移民、政治的抗議者に対して下される死刑判決という現実との隔たりは、かつてないほど大きくなっています」とバシウニ氏は述べた。

「少なくとも17人の未成年被告人を含む 2000人の死刑執行は、恐ろしい節目であり、世界が目を背けている限り、この数字は増え続けるでしょう」




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