太陽活動と宇宙 自然の力

またもアメリカの広範囲に赤いオーロラが出現しまくる

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2024年10月10日、コロラド州ブランカで撮影されたオーロラ

Mark Cunningham




現在、 G4 クラス(上から 2番目)の地磁気嵐が発生していまして、低緯度の地域を含む北半球の各地でオーロラが観測されています。

日本時間10月11日午後12時頃の地磁気嵐の状況(G4)

NOAA

これは、10月7日に発生した X1.8 の太陽フレアによるものですが、しかし、不思議なもので、10月3日に、それよりはるかに大きな X9.1 の太陽フレアが発生したのですが、その時には「まったく磁気嵐の発生はなかった」のでした。

結局、地磁気嵐の規模は、太陽フレアの規模とそれほど素直に比例するものではないようです。CME (コロナ質量放出)の噴出時間とか速度とかいろいろな条件が、地磁気嵐の発生状況と関係するようです。

この地磁気嵐に伴い、世界全体でオーロラが観測されていますが、アメリカからの報告もとても多いです。

ワシントンやニューヨーク、ボストンなどの低緯度地域でもオーロラが観測されたと報告されています。

以下が 10月10日にオーロラが観測された地域です。緑の帯のエリアで観測されています。

それでまあ、このアメリカのオーロラがとにかく「赤い」のですね。昨年も、ヨーロッパと北米のほぼ全域で赤いオーロラが観測されたことがありますが、その時より全体的に「赤い」です。

低緯度で観測されるオーロラが赤く見えることは、そんなに不思議ではないことなんでしょうけれど、それでも「赤い空に包まれるアメリカ」というニュアンスは圧巻ともいえます。

赤いオーロラについては、昨年、「ウクライナに赤いオーロラが出た」ことを取り上げたこともありました。

(記事)ウクライナの赤いオーロラを見て、第二次世界大戦前夜にヨーロッパ全体の空がオーロラに包まれたときを思い出し、そして、ファティマの聖母の言葉を思い出す
In Deep 2023年11月7日

そんなわけで、アメリカから報告されている赤いオーロラのいくつかをご紹介させていただこうと思います。





2024年10月10日に米国から報告されたオーロラ

アリゾナ州サンセットポイント

Samantha Filoso

ケンタッキー州ホワイトミルズ

Diana Hawkins-Sullivan

ニューメキシコ州プラシタス

Charles Christmann

マサチューセッツ州ホースネックビーチ

Matt McDermott

ニュージャージー州コルツネック

RIchard Larsen

マサチューセッツ州中央部

TCG

ニューヨーク州クラベラック

Thomas Madey

このあたりまでとさせていただきますが、スペースウエザーのリアルタイム・オーロラ・ギャラリーに数多くの 10月10日のオーロラの画像があります。







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