最期の食糧危機 異常な現象

アメリカの海岸で記録的な量の「海藻ホンダワラ」が大発生し、除去が進んでいる。…しかし、これはヒジキの仲間で日本では幅広く食用とされている海藻

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ホンダワラ kurashiru.com

 

海の宝か、海のゴミか

アメリカとカリブ海諸国の海岸で「ホンダワラ」という海藻が大発生し、数百万ドル(数億円)かけた除去作業が進められていることが報じられていました。

大西洋側の海岸は各地で以下のような感じとなっているようです。

フロリダ州(左)とメキシコの海岸の光景

accuweather.com

記事には、

> 海藻が腐敗する際に放出される硫化水素ガスは悪臭を放つだけでなく、人の目、鼻、喉を刺激する可能性があるという。

と書かれています。

しかし。

舞台を日本に移すと、ホンダワラは以下のような説明がなされる海藻でもあります。

ホンダワラは、サクサクとした食感と磯の香りが特徴のヒジキの仲間です。地域により「ジンバ」「ジンバソウ」「ギんばさ」などとも呼ばれます。昆布やワカメと同様に、下処理(水洗いと湯通し)をしてから様々な料理で楽しめます。

おすすめの食べ方

・酢の物・おひたし: 湯通しして鮮やかな緑色になったものをポン酢や三杯酢で。

・味噌汁・湯豆腐: 汁物に入れてサクサクとした食感と風味をプラス。

・佃煮・炊き込みご飯: 甘辛い味付けと相性が良く、ご飯が進む一品に。

・天ぷら: サクッとした食感の中に磯の香りが広がります

Gemini

まあしかし、このように食べているのは概ね日本人だけで(韓国人も海藻は食べますけれど)、アメリカ人や中南米の人が海藻を食べる習慣があるわけでもなく、「海のゴミ」として捨てられることになります。ベトナムなどでは、肥料として使われることもあるのだとか。

ただ、2024年の研究などによると、以下の問題がアメリカでは特に懸念されているようです。

重金属(特に砒素)の蓄積

海藻は海水中の汚染物を吸収しやすく、総砒素濃度が数十〜数百mg/kgになる場合がある。食用海藻の安全基準を超えることが多く、大量摂取は避けるべき。熱湯処理+クエン酸浴などで低減可能だが、完全除去は難しいmdpi.com

海藻はアメリカ人の味覚に合わないことが食用にされない最大の点ですが。

なお、日本では、

> ホンダワラは1万年以上前の縄文時代の貝塚からも発見されるほど、古くから日本の食文化に取り入れられてきました。

という説明もあるほど、長く食生活に取り入れられていたようです。

なお、この「他の国では海のゴミとして捨てられるものを食べてきた」日本人については、2011年3月の震災直後に書いた In Deep の記事「歓喜する第8領域の生命たち」 (2011/03/24)にあります。

それはともかく、アメリカの海藻問題についての報道です。





カリブ海とアメリカの海岸で記録的な量のホンダワラの群生地が出現

Record sargassum seaweed swamps Caribbean, US beaches
accuweather.com 2026/06/03

大西洋で記録的な量の海藻がカリブ海に堆積している。今年もまた、悪臭を放つ海藻の記録的な量になると予想されている。

記録的な量のホンダワラが大西洋をゆっくりと西と北へ移動し、カリブ海と米国の海岸に堆積している。

ホンダワラは海藻の一種で、藻類の一種である。ホンダワラは死ぬまで海底に付着しない。この藻類は島のような塊で漂い、魚、カメ、鳥、その他の動物の繁殖地となる。

 

海藻は今どこにあり、どこへ行くのだろうか?

南フロリダ大学の最新のホンダワラ予測によると、5月末時点で、2,890万トンのホンダワラのうち最も集中していたのは、リーワード諸島の東の大西洋であった。メキシコ湾、カリブ海、東大西洋の量は 5月の記録を更新したが、西大西洋と大西洋全体の量は記録を下回った。

USF光学海洋学研究所は 2011年に海藻の大量発生状況の追跡を開始した。

ホンダワラの被覆率はプエルトリコと南米の間で最も高かったが、大西洋のさまざまな場所でも局地的に高かった。過去1週間、メキシコのプラヤ・デル・カルメンとフロリダ州ボカラトンで、大量のホンダワラが打ち上げられる現象がビデオに記録されている。

ホンダワラの量は今後も増加し続け、2026年は再びホンダワラの大発生の年となり、記録的な量になる可能性もあると科学者たちは述べている。

6月1日現在、最新のホンダワラ浸水リスクは、テキサス州南東部、ルイジアナ州南部、フロリダ州西部パンハンドル、フロリダ州南部、およびカリブ海のほとんどの島で高かった。

しかし、最終的には、海流と風のパターンによって、どのビーチが茶色の物質で覆われるかが決まる。マイアミでは、ホンダワラの除去は毎年行われるイベントであり、毎年 1,100万ドルのビーチ維持予算のうち 900万ドル (約 1億4300万円)を占めている。

 

ホンダワラは危険なのだろうか?

フロリダ保健局によると、海藻が腐敗する際に放出される硫化水素ガスは悪臭を放つだけでなく、人の目、鼻、喉を刺激する可能性がある。また、この海藻にはクラゲやウミジラミが付着している可能性があり、皮膚を刺激する恐れがある。




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