異常な高温や異常な低温が入り交じる今の地球
日本も地域によっては 6月としては異例な暑さが続いていますが、アメリカでも、全体ではないですが、中部や東部などで、大変な暑さが続いているようです。
平年との気温の差異予報を見ますと、以下のように、「東部や中央部では異常に平年より高い気温」となっていて、しかし、西部などでは、むしろ平年よりかなり低いという状況となっています。
米国の6月23日の平年との気温の差異
tropicaltidbits.com
アメリカではないですが、カナダのアルバータ州では、6月22日に大雪が降っていまして、これはこれで異常な感じです。
2025年6月22日 アルバータ州カナナスキス
Today: Heavy snowfall is occurring in Kananaskis, Alberta, Canada. pic.twitter.com/j5sWjet9fj
— Weather Monitor (@WeatherMonitors) June 21, 2025
何だか、とにかく極端な気温や気象が世界中で見られていますが、近年の高温の最大の理由は、2022年のトンガ沖での海底火山の大噴火が挙げられます。以下の記事に理由があります。
・2022年のトンガの海底火山の影響は「寒冷傾向ではなく強力な気温上昇作用」であることを知る。結局これからの地球の気温はどっちへ?
In Deep 2024年7月15日
通常の地上の火山の大噴火は気温を下げる効果がありますが、大規模な「海底火山」の噴火では、大気中の水蒸気が大幅に上昇するため、世界的に気温が上がるのです。
「この噴火による水蒸気が完全に消散するには 5年~ 10年かかる可能性がある」という科学者もいて、まだしばらくは、こういう高い気温の状況は続くのかも知れません。
この数年の気温上昇の理由は他には特にないです(太陽活動も以前よりは弱くなっていますし)。
ただ、地球は唐突に気温や気象を変えていく性質があり、磁場とも関係あるとも言われていますが、よくはわかりません。
今現在は日本を含めて暑いですが、6月でこれだと「 7月とか 8月になったらどうなるんだ?」とは思いますね。
ともかく、アメリカの一部地域での 6月の異常高温に関しての報道です。報道を読むと、暑い上に湿度も高いみたいなんですよ。
熱波が強まり、記録破りの猛暑がアメリカ中部と東部を襲う
Record-breaking heat grips central and eastern U.S. as heat dome intensifies
watchers.news 2025/06/23
2025年6月20日にアメリカ中部および東部で発生したヒートドームにより、複数の州で記録的な気温と猛暑警報が発令された。6月24日まで、複数の主要都市で日中の最高気温が 38℃を超えると予測されている。
6月20日から始まった、アメリカ中西部、平原地帯、北東部の上空にヒートドームを形成した上層の尾根が持続的に発生し、広範囲で異常な気温と高湿度をもたらしている。最も暑い日は 6月24日まで続くと予想されている。
6月23日月曜日早朝の時点で、猛暑警報はコネチカット州、デラウェア州、イリノイ州、インディアナ州、メリーランド州、マサチューセッツ州、ミシガン州、ミズーリ州、ニューハンプシャー州、ニュージャージー州、ニューヨーク、ノースカロライナ州、オハイオ州、ロードアイランド州、バーモント州、バージニア州、ウェストバージニア州などの一部地域で発令されていた。
多くの都市が緊急対応措置を発動した。ニューヨークとボストンでは、市内の冷房センターが機能し、アクセス可能となった。コネチカット州とフィラデルフィア州は、屋外での活動を制限し、水分補給を徹底し、感染リスクの高い人々の健康状態を確認するよう勧告した。
この季節外れの猛暑により、週末にかけてアメリカ中部各地で記録的な気温を記録した。デンバーでは 6月22日に 37.2℃を記録し、日中の気温としては過去最高を記録した。一方、コロラド州プエブロでは 39.4℃に達した。
土曜日までにミネアポリスは 35.6℃を記録し、100年以上も破られなかった最高気温記録を更新した。
セントポールでも異常な高温に見舞われ、35℃でこれまでの最高気温に並んだ。サウスダコタ州では、ミッチェルで 40℃に達し、1988年の記録である 38.3℃を上回った。
予報によると、火曜日 (6月24日)にはニューヨーク市、ワシントンD.C.、フィラデルフィア、コネチカット州ハートフォードで気温が 37.8℃に達する見込みだ。
ニューヨーク市とフィラデルフィアでは、2012年以来、このような気温は記録されていない。ニューヨーク市では、記録史上、6月に 37.8℃に達したのはわずか 3回で、最後に記録されたのは 1966年6月27日だった。
熱波は高湿度によってさらに悪化しており、特にミシシッピ川中流域とオハイオ川中流域、そして五大湖、大西洋岸中部、そして北東部にまで広がっている。中西部と北東部のいくつかの都市では、今週初めに暑さが 3桁(※ 華氏100度= 37.8℃ 以上のこと)に達すると予想されている。
湿度のせいで、夜間の水銀濃度も不快なほど高くなる。