アメリカの起業家であり、「アンチエイジング実践者」として知られている億万長者の方の報道がややおもしろかったので、ご紹介します。
その大富豪はブライアン・ジョンソン氏という 47歳の方で、数々の起業を成功させてきた方だそうですが、この方が、「アンチエイジング」にすべてを注ぎ込んでいるということで、何と記事を読みますと、
「老化を防ぐために 1日 54種類のサプリメントを服用している」
のだそうで(笑)、そして、その中のひとつが、
「むしろ、老化を促進していた」
ことがわかったという話です。
それは「ラパマイシン」という微生物によって作られる化合物の一つで、日本語版 Wikipedia にも以下のように書かれています。
ラパマイシン - 寿命延長作用
2009年の研究では、ラパマイシンを与えられたマウスは与えられる前に比べて寿命が28-38%伸長し、最大寿命が全体で9-14%伸長した。
同研究の注意書きによると、実験は生後20ヶ月の成熟したマウス(ヒトに換算すれば60歳前後)で行われた。
これは、一般的な延命策と違って、すでに高齢化しているヒトの寿命を伸長させる可能性を示唆している。
長寿の効果があるとされていたものとなっていたのですが、最近の研究で、「ラパマイトンは老化を加速させる」と発表されたようです。
しかも、副作用も結構なものだったらしいことがジョンソン氏ご本人から述べられています。ちなみに、ジョンソン氏は、ラパマイシンを 5年間服用していたのだとか。
アンチエイジングのことは私はよく知らないですけれど、ともかく「普通の食生活で生きる」のが最良だと私は思います。もっと言えば、加齢は正常な事象です。
サプリメントを特に否定はしないですけれど、必要最小限にするべきだとも思います。
ブライアン・ジョンソン氏について報じていた米国のテック関係のメディア記事をご紹介します。
永遠に生きたいと願う億万長者は、皮肉なことに、老化を早めるという懸念から長寿薬の服用をやめた
Millionaire who wants to live forever stops taking longevity drug over concerns it sped up aging
techspot.com 2025/01/14
米国の起業家およびアンチエイジング実践者であるブライアン・ジョンソン氏。
10代の息子の血漿を自分に注射するなど、老化を逆転させて寿命を延ばすための多くの試みで有名なテクノロジー業界の大富豪ブライアン・ジョンソン氏は、毎日服用している 54種類のサプリメントのうちの 1つで問題に遭遇した。
そのサプリメントは彼を若返らせるのではなく、老けさせていたのだ。
2013年にモバイルおよびウェブ決済会社ブレインツリー社がペイパルに買収された際に 3億ドル(466億円)以上を稼いだジョンソン氏は、最近、アンチエイジングのプロジェクト・ブループリントで多くの注目を集めている。
彼はまた、ブループリントの名前で独自の、非常に高価なサプリメントスタックや個別の健康法を販売している。
47歳のジョンソン氏は、Netflix のドキュメンタリー「ドント・ダイ:永遠に生きたい男」の主人公であり、自然な生物学的プロセスを遅らせようと、彼が毎日 54錠の薬を服用するなど、さまざまなことをしていることが明らかになっている。
その薬の 1つがラパマイシンで、もともとは臓器移植の拒絶反応を防ぐ免疫抑制剤として、また特定の癌や結節性硬化症複合体のような稀な病気の治療薬として使われていた薬だ。
老化や加齢に伴う病気に重要な役割を果たす mTOR 経路を阻害することで作用し、その潜在的な抗老化効果の研究につながった。
ジョンソン氏にとって残念なことに、ラパマイシンは彼が意図したのとは逆の効果をもたらしていたことが判明した。
この薬は実際には彼を老化させていたのだ。また、不快に聞こえる副作用も数多く引き起こしていた。
ジョンソン氏は X に次のように書いた。
「前臨床試験で大きな可能性が示されたにもかかわらず、私のチームと私は、ラパマイシンを生涯服用することによるメリットは、その重い副作用を正当化するものではないという結論に達しました」
ジョンソン氏は、これらの副作用には皮膚感染症、脂質異常、高血糖値、安静時心拍数の増加などが含まれると説明した。
「他の根本的な原因が特定されなかったため、ラパマイシンを疑い、投与量の調整が効果がなかったため、完全に中止することにしました」
「さらに、10月27日、新しいプレプリント論文では、ラパマイシンが、16のエピジェネティック老化時計にわたって人間の老化の増加と加速を引き起こすとされる数少ない 1つであることが示されました」
ジョンソン氏は、さまざまな用量を試しながら、ほぼ 5年間ラパマイシンを服用していた。
Netflix のドキュメンタリーで、彼は自分のルーチンを業界の誰よりも積極的なラパマイシン・プロトコルと呼んでいた。番組に出演した一部の医療専門家たちは、人間が長寿目的でこの分子を服用することについて懸念を共有していた。
ジョンソン氏は、ビーガン食、日光を避けること、毎日の運動を含む健康管理に年間約 200万ドル(3億円)を費やしていると言われている。彼はまた、18歳の若者並みの勃起を得るために、性器にショック療法を施したこともある。
ここまでです。
この最後のフレーズはすごいですね。
> ビーガン食
> 日光を避けること
これはむしろ短命プロトコルではと思わざるを得ません。
そして、「54種類のサプリメントを飲んでいる」というのも、やや致命的であります(ここまでやると、負の作用しかないはずです)。
ご健康をお祈りします。