人生で一度だけ
今年 2月28日頃、土星、水星、海王星、金星、天王星、木星、火星の 7つの惑星が一直線に並ぶ現象が発生します。
ものすごく珍しい現象とまでは言えなくとも、平均で 77年に 1度程度しか発生しない現象ということとで、多くの人には「人生で 1回だけ経験する現象」とはいえます（150歳まで生きる人なら 2回）。
次の発生は、2040年だそうです。
今回は、この 7つの惑星直列現象について、古代中国の事象と照らして書いていた中国語メディアの記事をご紹介します。
この惑星直列については、space.com などの科学メディアでも伝えられていますが、科学メディアの場合、たとえば、
＞ しかし、惑星の配置は地球に大きな物理的影響を及ぼさない。「地球を含む惑星間の重力は無視できるほど小さい」と…
space.com
などとあるだけで、面白みに欠けますので、面白い記事のほうをご紹介させていただきます。
ただ、惑星間の重力は無視できるほど小さいとしても、現実として、
「太陽活動が金星 - 地球 - 木星の惑星直列にコントロールされている」
ということもあります。
これについては、ドイツを代表する科学研究組織である「ドイツ研究センターヘルムホルツ協会」のニュースリリースを以下の記事でご紹介したことがあります。
・［衝撃］ 太陽は地球を含む太陽系の惑星に支配されていた ： ドイツの科学機関が、《太陽活動が金星 - 地球 - 木星の惑星直列にコントロールされている》ことを科学的に裏付ける
In Deep 2019年6月9日
なお、space.com には、以下のような記述もありまして、こちらは、やや興味深いです。
…とはいえ、惑星の並びが太陽活動に影響を与える可能性があると仮説を立てる科学者もいる。
例えば、2024年に Solar Physics 誌に掲載された論文では、金星、地球、木星が一直線に並ぶことで、太陽にロスビー波と呼ばれる現象が生じ、11年の太陽周期が促進される可能性があるとしている。
それは可能なのだろうか？ たとえ小さくても、可能性は常にある。しかし、それを証明するにはさらに多くの研究が必要だ。
そんなわけで、ここから中国語メディア新唐人電視台の記事をご紹介させていただきます。
「七つの星が一列に並ぶ」という天文現象が到来し、古代の書物では王朝の交代が起こると予言されている
“七星连珠”天象来临 古书预言将改朝换代
ntdtv.com 2025/02/21
天文学者たちは、2月28日頃に太陽系で「七つの惑星が合」という珍しい天文現象が起こると予測している。
古代の書物に記された予言によれば、歴史上この種の天文現象が起こるたびに、王朝の交代などの大きな出来事が伴っていた。
この「七つの惑星の合」とは、土星、水星、海王星、金星、天王星、木星、火星が一直線に並ぶ珍しい現象を指す。
この光景が見られるのは、太陽系の惑星が太陽の周りを回る際、それぞれ軌道周期が異なるためだ。一定期間が経過すると、特定の時刻に惑星は太陽の同じ側に集まる。地球から見ると、上記の七つの星は視覚的に一直線に並んでいるように見える。
七つの惑星が合になる確率は比較的低いもので、天文学者の計算によると、七つの惑星の角度が 30度未満であることから、西暦 1年から 3000年までに合計 39回の「七つの惑星の合」が発生し、平均すると 77年に 1回の割合となる。
古代中国では、天王星と海王星が肉眼では見えないことから、「七つの惑星の合」は「五つの惑星の集合」とも呼ばれていた。
古代中国の天文学者は、七つの惑星の合と「天と人の共鳴」の理論を組み合わせて、幸運と不運を予測した。
『史記・天官記』には、七つの惑星が連続して出現することは、王朝の交代、自然災害、戦争の勃発など、歴史上の大きな出来事と関連していることが多いと記録されている。突然の王朝崩壊につながったことさえあった。
例えば、紀元前 1059年には「五つの星が集まり」、商王朝は滅び、周王朝に取って代わられた。
紀元前 206年にも、「五星集結」現象が現れた。この年、秦王朝は滅亡した。項羽は阿房宮を攻撃し、自らを西楚王と称し、劉邦を漢王とした。これにより、4年間にわたる楚漢の争いが始まった。
西洋占星術では、七つの惑星の合は非常に稀で強力な占星術現象であると考えられている。
占星術師たちは、七つの惑星が空に一列に並ぶと、それらのエネルギーが互いに重なり合い、地球と人類に大きな影響を与え、大きな出来事の発生や転換点の到来を告げると信じている。
占星術師たちは通常、七つの惑星の合と惑星の特性が個人の運命、社会状況、さらには地球規模のパターンに与える影響を分析する。
今年の「七惑星合」も各方面から注目を集めており、地球と人類にどのような影響を与えるのか、注目が集まっている。