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アメリカ軍兵士の3分の1がコロナワクチンの接種を「拒否」していることが公式に確認される

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Stars and Stripes




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世界各国で、コロナワクチン接種が進んでおり、2月17日の時点で、全世界での接種数は 1億7000万回以上となっているとのことで、接種数で最も多いアメリカでは、5000万人以上が接種を受けたと報じられています。

しかし、そのアメリカでは、「軍人の3分の1がワクチン接種を拒否している」ことも同時に報じられています。

報じたのは、アメリカ軍の準機関紙であり、世界中に展開する米兵と退役軍人たちに読まれているスターズ・アンド・ストライプス(日本語では「星条旗新聞」)で、国防総省の最高幹部が議員に語った内容が伝えられています。

スターズ・アンド・ストライプスの米軍に関する報道で事実関係に大きな間違いがあるということも考えられず、アメリカ軍人のワクチン接種数の現状がこにきて明らかとなってきたようです。

以下のような報道です。


国防総省当局者は米議会に、コロナウイルスワクチンを提供した軍人の3分の1が接種を拒否したと語った

One-third of troops offered coronavirus vaccine have refused, DOD official tells Congress
Stars and Stripes 2021/02/17

2月17日の時点で、米軍の約 3分の1が、提供されたコロナウイルスワクチンの接種を拒否したと国防総省の最高幹部は下院議会で語った。

国防総省は、現役兵、州兵、予備役を含む、軍全体の約 14万7,000人の軍人に完全に予防接種を行ったと国防総省のロバート・セールスセス氏は、17日の下院軍事委員会で語った。別のおよそ 21万2,000人の隊員がワクチンの 2回の投与のうちの最初の投与を受けたと氏は述べた。

国防総省当局者は、ここ数週間、予防接種を受けた軍人の数に関する情報や、予防接種を拒否した軍人の推定数の情報提供を拒否していた。セールスセス氏は、委員会の共和党員トップであるアラバマ州のマイク・ロジャース議員の要請で、接種を拒否した軍人の数を述べることになった。

統合参謀本部副作戦部長のジェフ・タリアフェロ少将は、より多くの軍人と国防総省の他のメンバーたちがワクチン接種を受け入れることを望んでいると述べた。

しかし、ファイザーとモデルナによって製造されたワクチンは、アメリカ食品医薬品局(FDA)によって正式には承認されておらず、緊急時にのみ使用を認可されているものであるため、国防総省が、軍人や職員たちにこのワクチンの受け入れを義務付けることはできないとも述べた。

国防総省は 2月17日日まで 91万6,575回の接種を実施した。その数には、軍人、その家族、部門の民間人、請負業者が含まれる。それは主に最前線の医療従事者の軍隊への接種に焦点を合わせており、国の最も戦略的に重要な任務に焦点を合わせているとタリアフェロ少将は言った。


 

軍人は基本的に命令に従う義務がある方々ですが、このような率で拒否者がいるということは、初めて知りました。

これだけ多くのアメリカ軍人のワクチン接種拒否者がいる理由として、アメリカの軍事メディア「ディフェンスワン」は、過去の歴史について記しています。

それが説明されている部分を抜粋します。

米軍の軍人の3分の1が COVID ワクチンを拒否している。過去の歴史はその理由を説明するのに役立つかもしれない

Defense One 2021/02/17

湾岸戦争中、国防総省の要請で、連邦医薬品局は軍人に対しての特別な規則を確立した。これにより、司令官は、治験中の新薬ワクチンの(軍人への)インフォームドコンセントを省くことができるようになった。この規則は、軍メンバーを「兵器化された生物学的、化学的作用物質」から保護することを目的としていた。

湾岸戦争中、30万回以上の治験中の新薬である炭疽菌ワクチン吸収が、おそらく 15万人以上のアメリカ軍人に配布された。数年後の 1997年、当時のアメリカ国防長官のウィリアム・コーエンは、新しい生物兵器に関する懸念に応えて、炭疽菌ワクチン予防接種プログラムを開始した。

そのプログラムで、2001年11月までに 52万2,529人の軍人と軍関係者が 209万8,544回の新薬の炭疽菌ワクチンの予防接種を受けた。

その後、これらの軍人の多くが、医学的に説明できない症状を報告し始めた。2002年の政府監査院の調査によると、炭疽菌ワクチンを接種したうちの 85%が悪影響を受けた。これは、ワクチン製造業者が主張した割合の 2倍以上となる。

国防総省は、炭疽菌ワクチン接種と関連していたと軍人たちが確信している当時の病状を持つ軍メンバーの法的課題にも直面し続けている。

ということで、今から 30年以上前の 1990年から始まった湾岸戦争では、戦闘において生物兵器が使用されるのではないかという懸念から、「炭疽菌ワクチン」が、実に 52万人の人たちに、インフォームドコンセントなしで実施されたようです。

その結果、

> 炭疽菌ワクチンを接種したうちの 85%が悪影響を受けた。

とありますので、少なくとも 40万人以上が、何らかの悪影響を受けたことになりそうです。

アメリカでは、軍人を対象とした人体実験の歴史は長く、1700年代から行われてきたことが、2018年の以下の論文に記されています。

ワクチン開発への米軍の取り組み:1世紀の成功と挑戦
The US Military Commitment to Vaccine Development: A Century of Successes and Challenges

この論文の冒頭は以下のようなものです。

アメリカ軍は、その創設以来ワクチン開発の主要な支持者だった。ジョージ・ワシントン将軍は、軍事作戦に(感染症が)深刻な脅威をもたらしたことを認識した後、アメリカ軍全体に天然痘に対する人痘接種を命じた。

彼は、1776年に人痘予防法に関する論文を書いたアメリカ陸軍の主治医であるジョン・モーガン博士の勧めでこれを行った。天然痘の症例はまだ発生していたが、予想よりはるかに少なく、ワクチン接種プログラムがアメリカ独立戦争での勝利に貢献したと言われている。 frontiersin.org

これ以来、アメリカの軍人は「真っ先にワクチンの治験対象となる」ということが今でも普通のこととなっているようです。

通常ですと、軍人に治験に対しての拒否権はないはずですが、しかしファイザーとモデルナのワクチンは、FDA から正式な承認を受けていない(アメリカの薬品法にある「緊急事態時の使用」とし許可されているだけ)ため、当局が軍人に接種を強制する権利はないようです。

そして、一般的には、FDA がワクチンを正式承認するまでの時間は 2年程度とされていますので、しばらくの間は、この拒否者の割合はあまり変化しないものと思われます。

もちろん、FDA から正式に承認された後には拒否することはできなくなると思われますが。

アメリカの軍人たちは、自分たちが治験の材料にされてきた歴史を知っているだけに、このような動きには敏感なのかもしれません。

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