2014年を思い出す
青森県で、5月3日、「地震ではない謎の轟音と振動」が、青森市、弘前市、つがる市など多くの場所で観測されたことが報じられています。
このニュースは、中国語のメディアで知ったのですが、調べますと、日本でも報じられていました。
しかし、なぜか中国語の報道のほうが詳しく伝えていましたので、そちらをご紹介したいと思います。
まあ、今は、特に香港や中国本土で「この夏の日本での地震の噂」が、非常に広まっていまして、香港からの観光客数が激減している事態ともなっています。以下で翻訳しています。
・日本で7月に大地震が起きる」という噂が香港で拡大し、香港からの来日予約が激減
BDW 2025年4月27日
それだけに、日本でのこのようなニュースは、日本よりも中国語圏のほうが注目が集まりやすいのかもしれません。
ちなみに、「発生源不明の轟音あるいは爆音」に関しては、11年前に、私自身が経験したことがあります。以下の記事にあります。
・10月 11日に関東で鳴り響いた超低音の原因。そして、2004年の「謎の音」に関しての研究論文から思い出す「良い周波数」と「悪い周波数」
In Deep 2014年10月16日
この記事に顛末を書いていますけれど、結局「花火大会の音」だという感じになっていったのですが、記事にも書いていますが、花火大会の会場との距離を考えると（40キロ以上離れている）、
「それは違う」
としか言いようのない大爆音でした。原因は今でも不明です。
その後、「世界の60カ所以上から発生源不明の大きな衝撃音と地鳴りのような振動が断続的に報告され続けている」というオーストラリアの報道をご紹介したこともあります。
今回の青森の轟音についての報道です。
地震の前兆？ 日本の青森県の各地で「謎の地鳴り」が観測される
地震前兆？日本青森多地惊传“神秘地鸣”
ntdtv.com 2025/05/06
青森県弘前公園の桜。 （鴨志田航一／Getty Images）
5月3日、日本の青森県の多くの場所で地震のような原因不明の大きな音が発生し、ソーシャルメディア上ですぐに激しい議論を巻き起こした。地震の前兆ではないかと心配する人も多かった。
日本のメディアによると、現地時間3日午前9時15分ごろ、青森市、弘前市、つがる市、五所川原市、平川市などの住民が、数秒から数十秒続いた地震のような地響きのような音を聞いたと SNS で報告した。
多くの住民が「ものすごい地震の音が聞こえた」と投稿した。 「なぜ地震の音がするのか？」 「地下で轟音が聞こえるような気がする」など多くの住民が監視ビデオを共有した。事故当時は振動のみが聞こえ、揺れは感じられなかったが、音は非常に明瞭だった。
青森県平川市の民宿の防犯カメラには、男性が飼い猫に餌を与えようとした際に大きな振動を聞く様子が映っていた。
音が鳴り始めると、猫も辺りを見回し始めた。住民はXプラットフォームに「強風？ 地震？ 地震かと思ったけど揺れなかったし…」と投稿した。以下が投稿された動画だ。
昨日2025年5月3日午前9時14分33秒、強烈な振動音が発生
我が家（猫だらけ民宿・みさと記念館）の防犯カメラがその音を捉えた強風か？地震か？とも思ったが揺れはなく虫の知らせかと警戒したが今日になって地鳴りのニュースになっていてびっくり。猫も気がついていないようだったが…
青森県平川市 pic.twitter.com/c1Gnuk8g09— たまさん (@TamaMuruhya) May 4, 2025
当時の状況について、白馬龍神温泉の営業部長、山縣浩樹さんは「お客さまから『ドスンという大きな音がした！天井の水滴が一気に落ちた』『大浴場の水面が揺れた』といった声を聞かされました」と話した。
弘前市在住の漫画家、石塚千尋さんも SNS に「さっき家がガタガタってすごい音がなったけど何だったんだ」と書き込み、「大きな音が聞こえた。何か機器が壊れたのかと思ったが、音の発生源がまったく分からなかった」と投稿した。
この点に関して、多くのネットユーザーは、これが地震の前兆か、近くの火山活動に関係しているのではないかと推測した。
超音速航空機の飛行によって引き起こされたソニックブームではないかと推測する人もいた。
これに対し、青森地方気象台は、当日は地震や火山活動に関する情報は受け取っていないと発表した。
青森県の自衛隊と青森県に駐留する米海軍はともに、この期間中に飛行や訓練は実施していないとしている。
気象庁は住民に対し、今後も同様の音を聞いたり、異常な状況を感じたりした場合は、いつでも関係部署に連絡するとともに、当局が発表する最新の情報に注意するよう呼びかけた。
気象庁は今後も地殻活動や気象の変化に注視していくとしているが、今のところ過度に心配する必要はないという。
ここ数か月、日本では地震に関する噂が絶え間なく流れ、ネットユーザーたちの注目と議論を集めている。
日本政府も今年 3月末、今後 30年以内に南海トラフでマグニチュード 8～ 9の巨大地震が発生する確率が 80％に上昇し、西は沖縄から東は福島まで広い地域に影響を及ぼす可能性があるとする地震に関する評価を発表した。