[更新 2025/03/29] 先ほど、「700人以上が死亡」とした記事を投稿しましたが、その後、報じたアルジャジーラが記事を更新し、「1000人以上が死亡」としていましたので、記事中の数を訂正します。
3月29日 ミャンマー第二の都市マンダレー市
BBC Myanmar
まだ被害の詳細はほとんど明らかになっていない
3月28日に発生した、ミャンマー中部を震源とするマグニチュード 7.7 の地震は、地震の翌日である今日 3月29日に、死者が 140人に達したと報じられていました。
しかし、その数時間後、ミャンマーの軍事政権が、
「死者が 1,000人に達した」
と発表したことをアルジャジーラが報じています。
ただ、今現在、捜索活動はまだ初期段階であることと、震源地付近で、「完全な停電と通信障害」が発生しているため、正確な現状はわからないままのようです。
BBC ミャンマーは以下のように伝えています。
マンダレーとヤンゴンで停電により通信障害が発生
主要変電所の被害の事例マンダレーとヤンゴンの住民は、地震後、完全な停電が発生し、電話回線も不通になったと報告した。
マンダレーでは、地震の規模の大きさから電力の復旧はまだ容易ではなく、今後数日中に大きな電力問題が発生する可能性がある。
地震発生翌日には、携帯電話などの電化製品の充電も困難になったという。
マンダレーの住民たちは 3月29日の早朝に以下のように語った。
「電気がないので、携帯電話を充電できません。遠く離れた家族と連絡を取るのは難しいです。停電するとインターネットは使えなくなります。今も携帯の電源が切れています」
「翌日に電気が来ず、インバーターも入手できなかったら、完全に電気が供給されなくなります」
ヤンゴンでは地震による被害はそれほど大きくなかったものの、停電は何時間も続き、停電のニュースを伝える人たちは、インターネット回線に電力を供給する送電線のバッテリーも切れており、インターネットが使えなくなる可能性があると警告している。
BBC 2025/03/29
震源地付近では、停電やインターネットの停止に見舞われている上に、おそらく多くの携帯基地局が破壊されているため、連絡が取れていない人たちの数もかなりの規模となっていると見られます。
被害の詳細がわかるのは、まだしばらく先のことのようにも感じますが、相当な被害状況が明らかになる可能性もあります。
ミャンマー軍事政権の発表についてのアルジャジーラの報道です。
ミャンマー・タイ地震の死者数が1,000人を超える
Myanmar-Thailand earthquake death toll passes 700
aljazeera.com 2025/03/29
ミャンマーの軍事政権は、地震により少なくとも1,002人が死亡したと発表した。この地震によりタイの首都バンコクでも少なくとも10人が死亡した。
3月28日 ボランティアたちが被害を受けた建物の近くで生存者を捜索している。
ミャンマーとタイを襲った大地震による死者数は1,000人を超え、救助隊は倒壊した建物の瓦礫を掘り返し、必死に生存者を捜している。
ミャンマー軍事政権は 3月29日の声明で、地震の震源地に近い同国第二の都市マンダレーで少なくとも 1,002人が死亡、約 2,376人が負傷したと発表した。
ミャンマーの震源地から 1,000キロ離れたタイの首都バンコクでは、さらに約 10人の死亡が確認された。
「道路、橋、建物などのインフラが被害を受け、民間人が死傷した。現在、被災地で捜索救助活動が行われている」とミャンマー軍は声明で述べ、死者数はこれまでの 144人から大幅に増加した。
28日の午後早く、ミャンマー中部の都市サガインの北西でマグニチュード 7.7の浅い地震が発生し、その数分後にはマグニチュード 6.7の余震が続いた。
地震によりミャンマー各地で建物が破壊され、橋が崩落し、道路が陥没した。遠隔地では通信が不安定なため、災害の本当の規模はまだ明らかになっていないと多くの人が考えている。
バンコクの救助隊は 28日、建設中の 30階建ての超高層ビルが崩壊し、揺れの力で数秒のうちに瓦礫とねじれた金属の山と化した際に閉じ込められた作業員の捜索に夜通し尽力した。
バンコクのチャドチャート・シッティパント知事は、市内で約 10人の死亡が確認されたと述べ、その大半は超高層ビルの崩壊によるものだという。
しかし、観光客が集まるチャトチャック週末市場に近い建設現場では、最大 100人の作業員が依然として行方不明となっている。
「すべての命が大切であるため、我々は持てる資源を最大限に活用して最善を尽くしている」とチャドチャート知事は現場で記者団に語った。
「我々の最優先事項は、全員を救うためにできるだけ早く行動することだ」と知事は語った。
バンコク市当局は、2,000件を超える被害報告を受け、市内の建物の安全性を検査するため 100人以上の技術者を派遣すると発表した。