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慶應義塾大学薬学部の「mRNAコロナワクチン関連心筋炎」についての研究でわかる、あまりにも有意なリスクの増加

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ワクチン接種後の心筋炎のリスク評価

2021年以来、世界中で「若者の心臓発作」が増加していることが示されています。

たとえば、以下は英国の「 18歳- 44歳」の心臓発作の推移です。2021年から高止まりしていることがわかります。

英国の18歳- 44歳の心臓発作の推移

dailymail.co.uk

これと関係しているというわけではないですが、最近、慶應義塾大学薬学部の研究者たちが、

「日本における mRNA コロナワクチン接種後の心筋炎のリスク評価」

に関する論文を発表していました。

チームは、症状のある患者の年齢、性別、発症時期、転帰を評価し、まとめています。

その概要をご紹介させていただこうと思いますが、この論文の数字の中に 〇〇 [〇〇 - 〇〇] で示される部分があります。

これは POR といって、つまり「オッズ比」といっていいものだと思われ、これの数値が大幅に高ければ、通常と比べて「有意に増加した」ことを示します。

たとえば、論文の中に、

>  心筋炎:30.51、心膜炎:21.99

という部分があり、これがオッズ比であり、心筋炎で、通常と比べて 30倍多い、という解釈でいいのだと思いますが、そうだとすると、通常と比較して著しい増加であったことを示しています。

まあ、オッズ比という表現でいいのかどうかわからないですが、これとは別の慶應義塾大学薬学部の論文では、POR は「報告オッズ比」と訳されていますので、おおむね、オッズ比という解釈でいいのだと思います。

有意な差がない場合は、この POR という数値は「 1に近くなる」はずですが、論文では、これが 30倍、あるいは 50倍などと示されていまして、ワクチン後の心筋炎の発症率の高さがわかります。

また、今回の論文には、

> ほとんどの有害事象はワクチン接種後早期に発生したが、全体的な転帰は良好であった。

とありますが、ウイルス性の心筋炎は基本的に完治しません。それは、心筋という臓器は体内でほぼ唯一「再生されない臓器」だからです。

損傷した心筋が元に戻ることは(基本的に)ないのです。もちろん例外はあるのかもしれないですが。

これについては、In Deep のこちらの記事などでも書いています。

正直、この影響は今後も相当長く続いていくと考えていまして、場合によっては、数十年単位の影響となるのかもしれません。

しかも、たとえば、接種後、数ヶ月、数年後に心臓の問題が起きたとしても、それと mRNA ワクチンを関連づけて考える医療者はほとんどいないと思われます。

つまりもう原因がわからないまま、心臓発作が少しずつ増加していくということになりそうです。

ここから、慶應義塾大学薬学部の論文の概要です。一部、太字にさせていただいています。





SARS-CoV-2 mRNAワクチン関連心筋炎および心膜炎:日本の医薬品有害事象報告データベースの分析

SARS-CoV-2 mRNA vaccine-related myocarditis and pericarditis: An analysis of the Japanese Adverse Drug Event Report database
PubMed 2025/01

概要

背景:

日本人における重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)mRNAワクチンと心筋炎/心膜炎との関連性は体系的に調査されていない。

本研究は、日本の医薬品有害事象報告データベースを使用して、SARS-CoV-2 mRNAワクチンである BNT162b2 (※ ファイザーワクチン)および mRNA-1273 (※ モデルナワクチン)と心筋炎/心膜炎との関連性、および影響因子を明らかにすることを目的とした。

方法:

ワクチンと心筋炎/心膜炎の関連性に関する報告オッズ比(ROR)と95%信頼区間(95%CI)を、データベースのデータ(2004年4月~2023年12月)を使用して計算した。症状のある患者の年齢、性別、発症時期、および転帰を評価した。

結果:

報告総数は 880,999件(心筋炎:1,846件、心膜炎:761件)であった。

ワクチンに関連する有害事象には、心筋炎(919件)と心膜炎(321件)が含まれ、ROR [95% CI]は両方とも有意であった(心筋炎:30.51 [27.82-33.45]、心膜炎:21.99 [19.03-25.40])。

さらに、BNT162b2 と mRNA-1273 の ROR [95% CI]は、心筋炎ではそれぞれ 15.64 [14.15-17.28]と 54.23 [48.13-61.10]、心膜炎ではそれぞれ 15.78 [13.52-18.42]と 27.03 [21.58-33.87] だった。

さらに、ほとんどの症例は 30歳以下または男性だった

ワクチン接種から発症までの期間は 8日以下であり、ワイブル分布(※ 物体の強度を統計的に記述するための確率分布)を使用した解析に基づく早期失敗型に相当した。転帰はほとんどの症例で回復または寛解だったが、一部の症例では重篤であったり死亡に至ったりした

結論:

日本人集団では、SARS-CoV-2 mRNAワクチン接種は心筋炎/心膜炎の発症と有意に関連していた。影響因子には、年齢が 30歳以下であることと男性が含まれていた。さらに、ほとんどの有害事象はワクチン接種後早期に発生したが、全体的な転帰は良好であった。







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