今年8月7日に中国の北京で行われたパンデミック緊急訓練
2020年を思わせる光景ではあります。rfa.org
中国の入管で、「入国者へのサル痘の検査が実施されることになった」と報じられていました。今はエムポックス(MPOX)という名称になっていますが、慣れないので、サル痘と表記します。
報道で知ったこととして、中国政府は、サル痘を「新型コロナ、エイズ、SARS などと同類のレベルの感染症」と定義付けているそうで、
> 国家当局は集団感染が発生した場合に集会の制限、仕事や学校の停止、地域の封鎖などの緊急措置を講じることができるようになった。
と書かれてありました。
つまり、サル痘を名目としたロックダウンが可能だということです。
あと、気になるのは、元中国のウイルス学者で、今はアメリカで暮らしているリ・メン・ヤン博士という方が、「中国は 2022年に、サル痘に焦点を当てた生物兵器プロジェクトを実施していた」ことを述べていたこともあります。
以下のように書かれていました。
リ・メン・ヤン博士の投稿
2022年1月、中国共産党人民解放軍がサル痘に焦点を当てた新しい生物兵器プロジェクトを秘密裏に実施していたことが暴露されています。
私が強調してきたことを思い出してください。人民解放軍によって引き起こされる次のパンデミック/アウトブレイクは、人獣共通感染症ウイルスを持つ別の国から始まるでしょう。
人民解放軍の情報筋によると、 中国所有のワクシニアウイルス天壇株は、サル痘ワクチンの独自のバックボーンであると考えられており、人民解放軍の研究所は天壇株を使用して対抗策に取り組んでいました。
例えば、2022年10月に発表された論文では、武漢ウイルス研究所が天壇株でマウスを免疫化し、サル痘に対する交差防御を生み出しました。
ここに出てくる中国の科学者たちによる論文は、こちらにあります。
コロナのように中国発の妙な出来事になっていかなければいいのですが…。
中国の入国者への検査について報じていたロシア RT の報道をご紹介いたします。
中国、入国者へのエムポックス検査の実施へ
China to screen arrivals for mpox
RT 2024/08/17
この動きは、WHOがウイルスに関する世界的な健康上の緊急事態を宣言した後に起こった。
中国税関総署(GAC)は 8月16日、中国当局が、以前はサル痘として知られていたエムポックスの検査のため、入国者と物品の監視を開始したと発表した。中国税関総署によると、この新しい措置は 6か月間有効となる。
この発表は、世界保健機関(WHO)がアフリカでの最近の感染急増を国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態に指定し、ワクチン接種キャンペーンを呼びかけてから 2日後に行われた。
税関総署は、「感染が確認された国や地域から中国に到着する人たちは、発熱、頭痛、発疹などの症状がある場合は入国時に税関に申告する必要がある」とし、 「税関職員が医療措置を実施し、規定の手順に従ってサンプル採取や検査を行う」と強調した。
声明では、エムポックスの症例が確認された地域からの車両、コンテナ、商品は消毒する必要があるとも付け加えた。
エムポックスは密接な接触によって感染し、インフルエンザのような症状、水疱を形成してかさぶたになる発疹、リンパ節の腫れなどを引き起こす。WHO によると、この病気は通常は軽症で、致命的となるのは稀なケースのみだ。
中国国家衛生健康委員会は昨年、新型コロナウイルス感染症、エイズ、SARS とともにエムポックスを B類感染症に分類した。これにより、国家当局は集団感染が発生した場合に集会の制限、仕事や学校の停止、地域の封鎖などの緊急措置を講じることができるようになった。
エムポックスは 1958年にデンマークの実験用サルの間で初めて明確な病気として特定され、一方、人間での最初の症例は 1970年にコンゴ民主共和国、リベリア、シエラレオネで記録された。
このウイルスは長い間、主にコンゴ民主共和国を中心に中央アフリカで風土病となっていた。2022年後半に初めて感染が広がり始めたとき、 WHO は緊急事態を宣言し、「人種差別的かつ差別的な言葉」を避けるため、この病気をエムポックスと改名した。
8月14日、WHO 事務局長テドロス・アダノム・ゲブレイェソス博士は、病気の蔓延を阻止し、世界中で人命を救うために「国際協調対応」を求めた。この声明は、今月初めにコンゴ民主共和国でウイルスが流行し、近隣諸国に広がったことを受けて出された。