通常は考えられない大規模な鉄砲水
中国とネパールの国境沿いの場所で「壊滅的な鉄砲水が発生」したことが大きく報じられています。
被害を受けた場所は、おおむね以下の地域です。

Google Map
この洪水の原因なんですが、何とも一概にはいえないもので、少なくとも豪雨などによるものではなく、報道などでも曖昧ですが、どうやら、
「突然の大規模な土石流と決壊型の鉄砲水が重なった」
もののようです。
チベット側から濁流が押し寄せ、国境の市場・橋・集落を飲み込んでしまったということになると見られます。あと、この出来事が発生した少し前に「地震」が発生していまして、それが氷河や土石を崩壊させたという意見も報道にはあります。
そのすさまじさは、投稿されている(おそらく固定カメラによる)動画でもわかります。以下はそのうちのふたつです。
卧槽,卧槽,中国的边境口岸这是直接没了? https://t.co/s6Dsx2uIi5 pic.twitter.com/s2QfM1A86J
— Mr Gafish | 鱼哥 (@MrGafish) August 26, 2026
तिब्बत के एक ग्लेशियर के फूटने से नेपाल के सीमावर्ती क्षेत्रों में भीषण बाढ़... वीडियो काफी हैरान करने वाला है#Nepal #Tibbet #Flood pic.twitter.com/2vFA1dJCu3
— Dhyanendra Singh (@dhyanendraj) August 26, 2026
結果として、「観光客や治安部隊を含む約 500人が行方不明になっている」という惨事となっています(別の情報では、1000人以上が行方不明とも)。しかし、連絡を取れなくなっている人の数は正確に把握はされていないようで、どの程度の被害が出ているのかは不明です。
報道などの見解として、
「氷岩なだれ → 川の一時的な堰き止め → 決壊による突然の大洪水(アウトバースト洪水)」
ということを述べているものが多いですが、いずれにしても、通常だと考えられないような自然災害ではあります。
今の時代は何でも起きるものだと実感します。
以下は、インドのメディアの報道です。
チベットからの洪水でネパールが鉄砲水に見舞われ、インド人17人が死亡、数百人が行方不明
Nepal flash flood from Tibet leaves 17 dead, 105 Indians missing
indiatoday.in 2026/08/26
チベットを源流とする鉄砲水がネパール中部を襲い、17人が死亡、数百人が行方不明となっている。この災害により国境沿いのインフラや電力施設が破壊され、さらなる洪水への懸念が続いている。
チベットを源流とする大規模な鉄砲水が水曜日 (8月26日)、ネパール中部を襲い、少なくとも 17人が死亡、数百人が行方不明となった。
行方不明者の中にはインド人 105人も含まれている。洪水は町や村を襲い、橋を押し流し、水力発電所に被害をもたらした。当局によると、この洪水はラスワ、ダディン、ヌワコット、チトワンの各地区に広範囲にわたる甚大な被害をもたらした。
予備的な衛星分析によると、洪水はネパールとチベットの国境付近、チベット・ラスワガディ国境地帯の北東約 20kmにある不安定な山岳岩塊からの落石によって引き起こされた。
ネパールの国家災害リスク軽減管理庁は、落石とネパール・チベット国境のレンデ川の増水により、洪水がティムレでボーテコシ川を経由してトリシュリ川に流れ込んだと述べた。水文気象局は、洪水はラスワでの降雨が原因ではないと述べた。
当局によると、洪水は現地時間午前9時頃にボーテコシ川を襲い、まずラスワとダディンに被害をもたらした後、さらに広がり、少なくとも 4つの常設橋といくつかの仮設橋を損傷させた。
チベット国境に近いラスワが最も被害の大きかった。
ソーシャルメディアで拡散された動画には、ラスワガディで水の壁が2階建ての建物を乗り越え、進路上のすべてを押し流す様子が映っていた。また、一部の映像には、水が近づいてくる音に人々が逃げ惑う様子が映っており、その後、その地域は泥と瓦礫に覆われた。
ネパール内務省によると、死者にはダディンで 6人、ヌワコットで 3人、ラスワで 1人が含まれる。当局は、約 500人が行方不明になっていると述べた。
シシル・カナール外相は下院で、行方不明者の中にはネパール軍兵士 44人を含む 80人以上の治安要員が含まれていると述べた。
ネパール観光局によると、ラスワの洪水で 384人の旅行者(外国人 291人、ネパール人 93人)が行方不明になっている。
行方不明者の中にはインド人 105人と在外インド人 37人のほか、米国、マレーシア、英国、南アフリカ、オーストラリア、オランダからの観光客も含まれているという。
インド人のほとんどはチベットのカイラス・マナサロワール巡礼に向かっており、サムラット・ツアーズ・アンド・トラベルによると、そのうち少なくとも 59人は巡礼者だった。
この洪水は道路、貿易インフラ、電力プロジェクトに大きな被害をもたらした。
カトマンズ・ポスト紙は、ヌワコットのベトラワティとラスワのラスワガディ国境検問所を結ぶ 42キロの道路が流されたと報じた。
同紙は道路局報道官シュバラージ・ネウパネ氏の言葉を引用し、洪水により道路が複数箇所で破壊され、複数のコンクリート橋が流されたと伝えた。
ラスワ税関長ラジェンドラ・ドゥンガナ氏は、税関施設に保管されていた多数の車両と商品が流され、ネパールとチベットの重要な貿易地点にある最近建設された橋が破壊されたと述べた。
ネパール独立発電事業者協会は、ヌワコットとラスワで稼働中の 8つの水力発電プロジェクト(合計容量 354メガワット)と建設中の 5つのプロジェクトが被害を受けたと述べた。
地元当局者によると、洪水の規模は異常に大きかった。カトマンズ・ポスト紙は、ウッタルガヤ郡副郡長の発言として、約 12の集落が被害を受けたと報じた。
地元メディアの報道によると、ネパール警察報道官のアビ・ナラヤン・カフレ氏の発言として、ティムレの地域警察署、シャフルベシの警察署、ラスワガディの警察署も被害を受けたという。武装警察部隊報道官のネトラ・バハドゥル・カルキ氏は、ラスワで 4人の部隊員が行方不明になっていると述べた。
ラムチャンドラ・パウデル大統領は、ラスワとヌワコットでの人命と財産の損失に深い悲しみを表明した。今回の災害により、ネパール中部の広範囲が甚大な被害を受け、多数の死者が出たほか、数百人が行方不明のままであり、主要な交通、貿易、電力網にも影響が出ている。

