アメリカの現在の寒波については、最近少し書きました。
・アメリカに極端な寒波が到来。来週には全米国民の80%以上が氷点下の気温を経験する見込み
地球の記録 2025年1月18日
・米メキシコ湾沿岸に史上初めて「猛吹雪警報」が発令。テキサス州では76年ぶりの大雪
地球の記録 2025年1月22日
結局、現在のアメリカの寒さについては、どうやら過去 30年などの間で最も寒い冬となっているようです。
とはいえ、この原因は、あくまで北極上空の冷たい大気の循環である極渦の流れの問題であり、全般的な気候変動という概念とはまた異なるものですけれども、少なくともアメリカはこのような大寒波に陥ったと。
地球温暖化という概念による推進がこれまで続けられてきましたけれど、それが真実かそうではないかは別として、自然現象としての気温の変動に関しては、個別の要因が常にあるものです。
今の世相は、「なんでもかんでも単純化する」という方向にありますけれど、それだけでは理解が及ばないことが多いということかもしれません。
現在、世界全体としては気温上昇傾向にありますけれど、その要因は、2022年のトンガの海底火山の大噴火の影響であり、これはかなり具体的な要因です(この影響による気温上昇は、まだ数年続く可能性があります)。
一方で、海流の停滞などの原因で、今後、地域的な低温化が進行する国や地域も出てきそうな感じで、一概には何も言えないですが、「すべてを一律的な思考にする」というような方法論は、今後はあまり通用しないとみられます。
アメリカ本土の現在の気温について、米ゼロヘッジの、やや皮肉めいた記事をご紹介します。
地球温暖化を警鐘とする人々が沈黙する中、アメリカ本土48州の極寒は「1994年以来」最も寒い
Lower 48 Polar Blast Coldest "Since 1994" As Global Warming Alarmists Go Silent
zerohedge.com 2025/01/26
目覚めた科学者たち、極左の企業メディア、詐欺的な「環境」億万長者たち、気候変動を訴える非営利団体が何年もかけて推進してきた「前例のない人為的な地球沸騰」というプロパガンダの後、アル・ゴア氏とグレタ・トゥーンベリ氏は、アメリカ本土 48州全体の今年の 1月が、ここ数十年ではなくても、ここ数年で最も寒い月になる可能性があることについて、多くの説明をしなければならない。
「平均気温が平年より 3.6度低く、1994年以来、ほぼ全国(48州)で最も寒い1月となっている」と、民間の気象予報会社ウェザー・トラックの創設者で気象学者のケビン・ウィリアムズ氏は X に書いた。
気象学者ジョー・バスターディ氏は X に「 1月の米国利国内最高気温はマイナス 4.2度で、1988年以来最も寒い。それでも平均気温 の94度(華氏)より低い」と書いた。
民間の気象予報会社 BAM Weather は X で以下のように語った。
今月は、1990年以降で最も寒い 1月のトップ5に入ることになるだろう。現時点では、1994年と 1991年に次いで 3位になるはずだ。歴史的に最も寒い 1月のトップ5が、2月もこの予想に重なる。そして、まだ冬は続くと我々は確信している。
私たちは、この冬の極渦の爆発とそれが経済やエネルギー市場に与える影響を注意深く見守ってきた。
化石燃料発電所、工場、ジャンボジェット機、牛の屁、ガスストーブ、車両などから長年にわたり数十億トンの排出物が排出され、グレタ氏は 2023年までに世界は火災で終わると主張しているにもかかわらず...。
北半球の冬を前に、気候危機の戦士たちは、 フンガ・トンガ海底火山の温暖化効果を完全に無視して「史上最も暑い」気候について警告し、国民に気候不安を起こさせる目的でプロパガンダを広めた。その代わりに、テイラー・スウィフトのプライベートジェットと牛のオナラが温暖化のせいにされた。
先週初め、トランプ大統領は、米国経済を窒息させているパリ気候協定の脱成長とインフレ政策を理由に、米国のパリ気候協定への関与を正式に終了した。トランプ氏は気候変動師たちに警告を与えた。
アル・ゴア氏は寒さの原因を地球温暖化のせいにするだけだ。彼らは責任を負わない。トランプ氏の時代には、それが変わらなければならない。