
爆発・破裂した日本ダイナウェーブ・パッケージング社のタンク。 NY Post
またも重要な化学物質を扱う工場で爆発事故
数日前に、南カリフォルニアで、アクリル樹脂の原料となる化学物質である「メタクリル酸メチル」が大量に漏洩するという事故が起こりました。
・カリフォルニア州の工場からアクリル樹脂の原料となる化学物質が大量に漏洩。爆発が発生する危険性により住民に避難命令が出される
地球の記録 2026年5月23日
このメタクリル酸メチルは大変に揮発性と爆発性が強く、爆発が発生する可能性があるため、周辺住民は今も避難したままで、周辺の学校もすべて休校となっています。爆発の可能性が完全に消えるまでは、住民たちが自宅に帰ることはできないようですが、いまだに爆発の危険性は完全には消えていません。
その少し前の 5月9日には、テネシー州のプラスチック・リサイクル工場で大規模な火災が発生しています(翻訳記事)。
どうも化学系の工場の「事故」が続きすぎている気がしますが、またも、アメリカで化学工場のタンクが爆発しました。
ワシントン州にある日本ダイナウェーブ・パッケージングという施設の化学薬品タンクです。この日本ダイナウェーブ・パッケージング社は、日本製紙グループの子会社だそう。
そして、今回爆発した工場のタンク内の化学物質が、またも「いろいろと不足してきている今の世の中では、消えるとあまりよくないもの」だったようです。
この日本ダイナウェーブ・パッケージングのタンクには、
・水酸化ナトリウム (苛性ソーダ)
・硫化ナトリウム
などが貯蔵されていたとのことで、水酸化ナトリウムは、石鹸や合成洗剤、化学繊維、紙パルプなどの製造に使われるもので、工業的に非常に重要な基礎化学品の 1つであると説明されています。硫化ナトリウムもまた、製紙業や繊維産業、皮革産業、排水処理などに使用されるもののようです。
世界中で、石油などのエネルギーや、重要な化学物質が「事故」で次々と消えていっています。まあ…偶然なのかどうか。
ワシントン州の事故についての報道です。
米ワシントン州で化学薬品タンクが破裂し、複数人が死亡
Chemical tank rupture kills multiple people in US state of Washington
aljazeera.com 2026/05/26

2026年5月26日、ロングビューにある日本ダイナウェーブ包装会社のタンクが破裂した後の外観。
米ワシントン州にある日本ダイナウェーブ・パッケージングの施設で化学薬品タンクが爆発し、数人が死亡、数人が重傷を負ったと当局が発表した。
火曜日 (5月26日)、オレゴン州ポートランドから北へ約 70キロ離れたカウリッツ郡ロングビュー市で発生した火災現場に、緊急対応要員が引き続き派遣されたと、ロングビュー消防署がニッポン消防署およびカウリッツ郡保安官事務所との共同声明で発表した。
化学火傷などの負傷を負った複数の患者が近隣の病院に搬送された。当局は、爆破解体は「周辺地域に差し迫った脅威を与えるものではない」と述べた。
声明によると、当局は「この事件に関連した死者が出ていること」と「複数の重傷者が出ていることを確認できる」としているが、具体的な人数は明らかにしていない。
現場から少なくとも 9人の作業員と1人の消防士が病院に搬送されたと、出動した隊員の一人であるカウリッツ第2消防救助隊のスコット・ゴールドスタイン隊長が述べた。死者数は「不明」だと、同隊長は記者会見で語った。
ロングビューにあるピースヘルス・セントジョン医療センターは ABC ニュースに対し、今回の事件に関連して 9人の患者を診察し、うち 1人が死亡したと述べた。同病院は ABC に対し、患者のうち 6人は容態が安定しており、残りの 2人は他の施設に搬送されたと語った。
共同声明によると、製紙パルプの製造に使用される水酸化ナトリウムと硫化ナトリウムの化学溶液である「ホワイトリカー」を貯蔵するタンクが、現地時間午前7時15分頃に破裂した。
ゴールドスタイン氏は記者会見で、約30万リットルのタンクは約 60%まで水が満たされていると述べた。
一方、南カリフォルニアでは、当局が過熱している工業用タンクを監視している。このタンクには、プラスチック製造に使用される可燃性の高い化学物質であるメタクリル酸メチルが含まれている。当局者によると、ガーデングローブにある GKN エアロスペースの施設では、月曜日に亀裂が入ったことで上昇していた圧力がいくらか緩和され、爆発という最悪の事態は回避されたという。
オレンジ郡消防局の広報担当者グレッグ・バルタ氏は火曜日の朝の最新情報で、貯水槽内の温度は安定しており、避難した人々ができるだけ早く帰宅できるよう作業員が尽力していると述べた。
