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イスラエル軍兵士自体がイスラエル軍に見切りをつけている
先日、イスラエル全土に「メンタルヘルス危機が広がっている」ことについて以下の記事で書いたことがあります。
地球の記録 2025年11月23日
兵士や元兵士だけではなく、イスラエルの一般国民に間にもメンタルの津波が激しく拡大していることが報じられていました。
兵士や元兵士に限れば、以下の記事などで取りあげたことがありますが、自殺や自殺未遂、メンタル患者の急増、さらには「戦闘拒否」などが広がっています。
In Deep 2025年9月4日
2025年9月の報道では、
> 戦争が始まって以来 43人のイスラエル兵士が自ら命を絶っており…
とありましたが、現在はこの総数は 61人となっており、しかも増え続けています。
最近のイスラエル国営メディアでは、「軍人であることへの興味が消えた人たち」やメンタルの問題を抱えた人たちの増加で、
「将校さえも圧倒的な人員不足に陥っている」
ことが報じられていました。以下のようになっています。
2025年12月1日のタイムズオブ・イスラエル紙の報道より
チャンネル12のニュースによると、イスラエル国防軍では中尉や大尉の階級の将校が約 1,300人、少佐がさらに 300人不足している。
報告書は陸軍が実施した内部調査を引用し、将校のうち軍に留まることに関心があるのは 63%にとどまり、2018年には 83%だったのに対し、今年は減少している。
下士官では、今年はその数字は 37%で、2018年の 58%から減少している。
イスラエル軍の将校たち自身がイスラエル軍に興味がなくなってしまっていることがわかります。
だからこそ、まだ人間としては救いのある話ですけれど、ただ「イスラエルという国」にとっては、危機的な状況なのかもしれません。周囲は敵対勢力ばかりなのですから。
最近のイスラエル軍の人員不足についての報道をご紹介します。
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イスラエル軍司令官が、辞職や自殺が急増し、「危険な」人員危機を警告:報道
Israeli army chief warns of ‘dangerous’ manpower crisis as resignations, suicides surge: Report
The Cradle 2025/12/17
イスラエルの批評家たちは、数千人のイスラエルの超正統派ユダヤ教徒を民間治安部隊に徴兵する法案を激しく非難している。
イスラエル軍のエヤル・ザミール参謀総長は当局者らに宛てた書簡の中で、軍の人員不足が「深刻」かつ悪化していると警告したと、ヘブライ語のニュース局イスラエル・チャンネル12が報じた。
報道によると、ザミール参謀総長は状況を改善するために必要な法律が年末までに整備されるように要求した。
チャンネル12は、これは通常の報告ではなく、軍の勤務条件に関する法律に抗議して数百人の正規軍人が辞職したことを受けて出された警告だと述べた。
ザミール参謀総長は、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相とイスラエル・カッツ国防相に書簡を送り、以下のように訴えた。
「現状は真の危険です。正規軍人の方々と、彼らの任務継続への意欲が深刻な脅威にさらされています。優秀な正規軍人を失わないよう、この問題の終結に協力してほしい」
この手紙は、ザミール参謀総長が、軍が直面する責任の増大によって引き起こされた軍内の「危機」について、指揮官、現役軍人、およびその家族と行った一連の会合を受けて書かれたものだ。
報告書は、イスラエルの超正統派ユダヤ教徒の兵役免除が事態をさらに複雑化させていることを強調している。
イスラエルの超正統派ユダヤ教徒、特にトーラー(ユダヤ教の教え)を学ぶ人々は、数十年にわたり徴兵免除を享受してきた。
しかし、イスラエルの最高裁判所は昨年、この免除を無効とし、軍による徴兵命令の発令と執行を再開した。
この事件はハレディ派コミュニティ内で激しい反発を引き起こした。
数ヶ月にわたる緊張の中、イスラエル政府は超正統派ユダヤ教徒をなだめると同時に、兵役年齢のハレディム教徒 (聖書と律法を厳格に守り、世俗から隔絶された生活を送る人々)が人員不足と多方面にわたる戦争の最中に軍のために役割を果たしていないという野党の懸念に対処する法案の起草を試みていた。
イスラエル政府は現在、2030年までに 3万人のハレディム教徒を軍または民間治安部隊に入隊させることを認める法案を提案している。
しかし、 この法案は、免除を受けた者に対する効果的な制裁措置がないこと、そして入隊促進策が不十分であることからも批判を浴びた。軍は昨年の高等法院判決後、徴兵対象となるハレディム教徒の数に制限はないと発表した。
イスラエル軍は最近、この新法案について政府に警告したとヘブライメディアが報じた。
イスラエル Ynet 紙によると、陸軍人事局計画人事管理部長のシャイ・タイエブ氏はクネセト外交防衛委員会に対し、軍の最優先事項は戦闘部隊の増員だと語り、新たな旅団を編成し、作戦の柔軟性を維持し、現兵士の「燃え尽き症候群」を軽減するために追加の人員が必要だと付け加えた。
ガザ地区における大量虐殺的な戦争は一時的に終結したものの、イスラエルは同地区への攻撃を継続し、依然として同地区内に駐留している。イスラエル軍はシリアとレバノン南部も占領しており、ヒズボラとの新たな戦争を示唆している。
過去 2年間、軍は人員不足に悩まされており、さらに悪化し続けている。
Ynet 紙は先月、イスラエル軍が 7,000人の戦闘員を含む 1万2,000人の新兵不足に直面していると報じた。過去 1年間の報道では、イスラエル国民の間で軍隊への入隊を嫌がる声が高まっていると指摘されている。
さらに、イスラエル軍は精神衛生上の危機に直面している。
イスラエルのメディアによると、今週、イスラエル北部の軍事基地で イスラエル兵士 1人が自殺し、2023年10月以降、自殺に関連した兵士の死者数は 61人となった。
ハアレツ紙は、この徴兵兵士が基地内で銃で自殺し重傷を負い、火曜日 (12月16日)の夕方に病院で死亡が確認されたと報じた。
クネセト研究情報センターのデータによると、2024年初頭から 2025年7月の間に 279人のイスラエル兵が自殺を試みた。これは、およそ 7回に 1回の割合で自殺している(未遂ではなく完遂している)ことになる。
ハアレツ紙によると、2024年には 20人の兵士が自殺で亡くなり、今年 7月までに少なくとも 16人の死亡が記録され、その後もさらに数件の自殺が報告されている。
イスラエル軍の高官らは、軍内で深刻化するメンタルヘルス危機を認めている。ザミール参謀総長は、現在、数千人の兵士が心理療法を受けていると述べ、イスラエル放送協会は、ガザで負傷した約 1万人のイスラエル兵士が PTSD を含む精神疾患の治療を受けていると報じた。