7月28日のメキシコでの報道より
あまりにも激しい雹(ひょう)や大雨などの光景は、最近では世界のどこに出現してもあまり驚かなくなっていますが、最近、メキシコのいくつかの都市を襲った雹の嵐は、その量といい、その後にすぐに発生した洪水といい、かなり印象的なものでしたので、ご紹介したいと思います。
溶けた雹によって洪水が発生した都市の様子
本来メキシコのこのあたりは雹が降ったりするような場所ではないです。
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桁外れの雹嵐で被害に遭ったのは、メキシコ中部にあるグアダラハラという街で、ここはメキシコシティについで人口の多い(421万人)メキシコ第2の大都市です。
メキシコ・グアダラハラ
・Google Map
もともとこのあたりは、メキシコの中でも寒暖の差があまりない場所でして、つまり「本来はとても穏やかな場所」であり、荒れた天候の象徴でもある雹などとは無縁だったのですが、最近の世界的な悪天候の影響から逃れることはできなかったようです。
その 7月28日の雹の量は、下の写真を娯楽になってもわかるかと思います。
7月28日 メキシコ・グアダラハラ
・Intensa Granizada en Zapopan, Guadalajara
・Intensa Granizada en Zapopan, Guadalajara
報道によれば、この嵐は、時速 50キロ以上の暴風も伴い、各所で停電が発生し、負傷した人も報告されていたようです。
嵐が去った後に雹は急速に溶け始めましたが、上のような量の雹が一気に溶けたということで、あっという間に街は今度は水に覆われました。
雹嵐の後に洪水に見舞われたグアダラハラ
このようなメキシコ中部にある、本来なら穏やかな場所が、このような雹嵐に見舞われるという事実は、世界のどこであっても、同じように極めて強く荒れた天候に襲われたとしても不思議ではないということなのかもしれません。
日本の最近の気候もそうですが、以前だと考えられないほど激しく荒れたものになりやすいという現在のト傾向が今後も継続するかもしれません。
あるいは、場合によっては、この傾向が世界各地で「さらに増大する」可能性もあります。