鳥たちの集団自死を伝える2019年10月17日の米FOXニュースより
・Fox News
アメリカのノースカロライナ州で、「巨大な建物に大量の鳥たちが次々と衝突する」という出来事が起きたことが報じられていました。
テレビカメラの前で次々と建物に衝突する鳥たち
・Fox News
FOXニュースによれば、この事象が起きたのは、ノースカロライナ州にある「NASCAR殿堂ホール」という建物です。「 NASCAR 」というのは、全米自動車競争協会のことで、この建物は、観光名所にもなっている有名な場所のようです。
下のような建物です。
鳥の衝突が起きたNASCAR殿堂ホール
・Carolina Waterfowl Rescue
NASCAR殿堂ホールのある場所
・Googla Map
この建物に、10月15日の夜、次々に鳥たちが衝突し始めたのだそう。
ビルの従業員たちによると、鳥の衝突は約 1時間にわたり続いたとのことで、その後、鳥類の保護団体によって、救出作業が行われました。
結果として、衝突した鳥の数は、310羽に上りました。そのうちの約3分の1が死亡、100羽が重症、残る100羽は、治療を受けており、数日後には元気になると見られています。
鳥類の保護団体によって回収された鳥たち
・Carolina Waterfowl Rescue
約 1時間に渡って、その光景を見ていたビルの従業員たちは、「この世の終わりのような光景だった」と FOX ニュースに語っています。
生き残った鳥
・Carolina Waterfowl Rescue
これまで、このようなことが起きたことはなかった上に、なぜ、鳥たちがこのような行動をしたのかはわかっていません。
鳥や動物の「まるで自死に見える行動」というものは、まったくないわけでもなく、昨年は、以下のような「鳥が空から落ちてきた」事例がカナダで発生したことを取り上げたことがあります。
鳥ではないですが、今年の夏、トルコで「羊の集団自死」があったことを以下の記事で取りあげたこともあります。
鳥や羊にしてみれば、何らかの理由はあるのかもしれないですし、あるいは「そういう摂理が働く自然界の仕組み」があるということなのかもしれないですが、動物たちの自死のように見える現象は増えてきている感じもします。