
収穫量が50%低下したとされるフランス・テュルヌ地方の枯れたヒマワリ畑。Luc Auffret
フランス全土の約3分の2の県が農作の危機的状況に
ヨーロッパでは、7月に前例のないような熱波と小雨が続きましたが、フランスでは農作状況が危機的レベルにあるようです。
公式な発表では、
「フランス全土の 67県が危機的状況にある」
とされています(フランス本土の県の数は 96です)。
全土のほぼ 3分の2ほどが危機的な状況になっているようですが、他のヨーロッパでも、同じような状況の場所は多いようです。
以下では、英国ウェールズのかつてないような干ばつについて取りあげました。
英国ウェールズの「干ばつ」が190年ぶりの深刻なレベルに
earthreview.net:2026年8月1日
フランスは、ヒマワリ、ソルガム、トウモロコシ、大豆などが作られていますが、それぞれへの影響は壊滅的なようです。
トウモロコシなどは、50%以上の収穫量の減少という予測も立てられていて、過去百数十年でも見られなかったもののようです。
ヨーロッパでも、それほど干ばつの影響を受けていない国も多いですが、スペインやイタリアでもかなりのダメージを受けているようで、今後の気候次第ですが、ヨーロッパの農作状態に関しては、今年は、かなり厳しいものとなりそうです。
スーパーエルニーニョは現在もさらに規模を増加させて進行中でもあります。
この、やや異様な気象状況が続くと、さすがに食糧問題に結びつく可能性が高そうです。
フランスの状況について、フランス国内の報道からです。オリジナルの報道には、67県すべてに対してのそれぞれの警報が載せられていますが、割愛しています。
2026年の干ばつ:67の県が危機的状況に陥る。農業活動への影響は?
Sécheresse 2026 : 67 départements en situation de crise, quelles conséquences sur les activités agricoles ?
reussir.fr 2026/08/07
4月の降雨不足と 5月末の熱波を受け、6月と 7月には給水制限命令が相次ぎ、フランスの地図は日増しに赤く染まっている。2026年8月7日現在、67の県で危機的状況が発生しており、21の県で警戒レベルが引き上げられている。
2026年8月7日時点のフランスにおける水使用制限を示すマップ

フランス気象局は最新の報告書で、2026年の春について、観測史上最も暑い春(+1.7℃)であり、降水量が 30%不足し 、4月は非常に乾燥し、5月末には前例のない早期の熱波が発生し、6月にはフランスの最高気温記録を更新する熱波が発生すると予測していた。
フランス地質調査所は、地下水位の悪化を指摘しており、観測地点の 54%が月平均を下回っている。フランス気象局は、フランスおよび西ヨーロッパ全域で夏季に平均気温を上回る可能性が高まっているとしていたが、7月上旬にはすでに熱波が発生している。
こうした気候変動に関連する事象の影響として、フランスでは 2022年と 1976年以来となる 7月の干ばつが前例のないレベルに達し、水資源を節約するために全国的に制限が実施されている。
2026年の干ばつ:フランスにおける水使用制限の地図は?
8月7日現在、 干ばつ時の給水制限に関する情報を提供する政府の VigiEau サービス によると、以下のようになっている 。
・67の県が危機的状況にある
・21の県が厳戒態勢に
・7つの地域が警戒態勢に
2026年8月7日現在、21の地域で警戒レベルが引き上げられている。
