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米メキシコ湾沿岸に史上初めて「猛吹雪警報」が発令。テキサス州では76年ぶりの大雪

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1月21日、雪に包まれるルイジアナ州ニューオーリンズ。この街では極めて珍しい光景です。
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少し前に、「極渦」と呼ばれる北極の上空を循環している大気の流れが北米のほぼ全域に強い影響を与える予測をご紹介しました。

アメリカに極端な寒波が到来。来週には全米国民の80%以上が氷点下の気温を経験する見込み
 地球の記録 2025年1月18日

その後、これによる寒気が米国に到来したのですが、影響の範囲が予想以上に広く、普通では吹雪や氷点下の気温になることがないような米国南部においても、激しい降雪と非常に低い気温が記録されています。

1月21日には、メキシコ湾の沿岸部に「猛吹雪(暴風雪)」警報が発令されましたが、この地域に猛吹雪警報が出されるのは、史上初めてのことだと報じられています。

また、テキサス州の州都であるヒューストンでは、76年ぶりの大雪となり(それでも、10センチ程度ですが)、学校、病院、空港などが閉鎖されました。

凍結した道路の氷を除去する作業員たち

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大雪と極端な寒さは、今週の終わりくらいまでにはおさまるようですが、このように米国南部にまで強力な寒波をもたらしたということからも、極渦の移動範囲の大きさを思います。

この冬、同じようなことが今後も起こる可能性が高いです。

現地の報道です。





メキシコ湾岸で史上初の猛吹雪警報が発令。テキサス州は猛烈な冬の嵐に襲われる

First-ever Blizzard Warning issued along Gulf Coast as deadly winter storm slams Texas
FOX WEATHER 2025/01/21

ヒューストン大都市圏全体の積雪量は約 2~ 4インチ(5〜 10センチ)。国立気象局によると、ウィリアム・P・ホビー空港では 1月21日に 3インチの積雪があり、1949年1月30日の 3.1インチの降雪以来、1日あたりの積雪量としては最多となった。

南部を襲った強力 で致命的な冬の嵐は 1月21日、ヒューストンとテキサス州南部の他の地域に大雪を降らせ、交通に大きな影響を及ぼし、予報官はメキシコ湾岸の一部に史上初の猛吹雪警報を発令した。

ユバルデ郡のエマニュエル・ザモラ巡査によると、珍しい冬の天候が 21日の早朝にテキサス州南西部を襲い、真夜中過ぎにラ・プライアー東部で「数人の死者」を伴う衝突事故が発生した。

「現場に駆けつけた救急隊員らは、事故対応中に滑りやすい路面を指摘した」とザモラさんはフェイスブックへの投稿で述べた。「天候のため、救急ヘリは救助に向かえなかった。関係者全員に祈りを捧げる」

雪は 21日の朝遅くに南中部テキサス州を横切り、オースティンとサンアントニオ周辺に雪とみぞれを降らせた後、メキシコ湾上の水蒸気と相互作用した。

その後、嵐は南東部テキサス州で勢力を強め、ヒューストン都市圏一帯に厚い雪を降らせ、気温は華氏 20度台( -6℃前後)、強風のために体感温度は華氏 10度台( -12℃)に下がった。

ヒューストン地域の道路や幹線道路の数十本が雪と氷に覆われ、テキサス州運輸局は移動が安全ではないと警告した。

学校や大学では授業が中止され、病院では外来診療の予約がキャンセルされた。ヒューストン港は 22日まで閉鎖を続けると発表し、食料品店の一部も 21日早朝に閉店し、翌日遅くまで営業を再開しなかった。

ヒューストン・ホビー空港とブッシュ・インターコンチネンタル空港は、冬の嵐が近づいたため、21日の午前0時に閉鎖された。両空港は 22日の朝まで閉鎖されたままで、最初の到着便は午前 10時、出発便は午前 11時からとなる予定だと空港関係者は述べた。

FOX ニュース・ヒューストンによると、インターコンチネンタル空港の閉鎖により、100人以上の乗客が一晩中ターミナル内に取り残された。

22日に降雪は収まったが、この地域は今、その影響で危険なほどの寒さに見舞われることになるだろう。

火曜日の夜、ヒューストンやガルベストンを含むテキサス州南東部の大部分で、極寒注意報が発令されている。

その後、今週は気温が徐々に穏やかになる見込みだ。







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