2026年2月25日 地震で倒壊したビルから救助されたと見られる女性

Guardian
被害の全貌はまったくわからず
南米のベネズエラで、日本時間 6月25日朝、マグニチュード7.2 と、マグニチュード7.5の大地震が連続して起こりました。最初の地震発生の後、わずか 40秒後に本震とされる M7.5 の地震が発生し、この地震の連続が被害を拡大させたようです。
2026年6月25日の地震の震源

Google Map
現在(12月25日正午過ぎ)は、まだ地震が発生してから数時間しか経っていないですので、被害の全貌はまったくわかりません。
しかし、投稿されていた画像等では、ビルなどの建物の崩壊が激しく、相当な被害が予測されます。
投稿された画像

abc7
動画を見ても、高層マンションが「倒壊して完全に消滅」している様子が写されています。
🚨 This is catastrophic!! Just awful.
Buildings just gone, collapsed due to the M7.1 earthquake in Venezuela. pic.twitter.com/s8mpavRi0M
— Volcaholic 🌋 (@volcaholic1) June 24, 2026
以下の投稿では、「ストリート自体が消滅してしまった」と書かれています。
Whole streets just gone after the earthquake in Venezuela.
The damage is catastrophic and the casualty count is going to be horrific.pic.twitter.com/CCyMBri2R4
— Volcaholic 🌋 (@volcaholic1) June 25, 2026
被害状況は現在はまったくわからないですが、この建物の損傷の激しさからは、かなり重大な人的被害が予想されます。
なお、アメリカ地質調査所は、被害の推定として、以下のように述べています。
アメリカ地質調査所(USGC)は、「多数の死傷者と広範囲にわたる被害が発生する可能性が高く、災害は広範囲に及ぶ可能性が高い」と述べた。
アメリカ地質調査所は、地滑りや液状化現象の危険性が高いことから、死者数が 1万人を超える可能性が 44%、10万人を超える可能性が 30%あると付け加えた。
以下は、アメリカ地質調査所の推定値です。
これを見ますと、
・死者が 10万人以上である確率 30%
・死者が 1万人〜10万人の間である確率 44%
・死者が 1000人以下である確率 3%
となっています。死者が 100人以下である可能性はほぼないようです。
しかも、この「6月25日」(現地で 6月24日)というのは、ベネズエラの代表的な祝日で、いわば「ベネズエラの独立記念日」的な、カラボボ戦勝記念日という以下のような祝日でした。
> カラボボの戦い」は、1821年6月24日にシモン・ボリバル率いる独立軍がスペイン軍に大勝し、ベネズエラの独立を決定づけた歴史的な戦いです。この勝利を称え、毎年6月24日はベネズエラの国民の祝日「カラボボ戦勝記念日」に制定されています。 ベネズエラ大使館
祝日であるため、普段よりも多くの人々が自宅にいたと考えられます。
なお、 6月25日というのは、地震学でいえば「奇妙な日」でした。そのことに少しふれておきます。
1000年から1200年に1度の確率
ベネズエラと共に、日本でも、ほぼ同じ時間にマグニチュード6.9の地震が起きています。つまり、マグニチュード7クラスの地震が同時に 3回発生したというようなことです。
・M7.2 ベネズエラ · 日本時間 午前07時04分
・M7.5 ベネズエラ · 日本時間 午前07時05分 (40秒後に発生)
・M6.9 日本 · 日本時間 午前07時30分 (約25分後に発生)
この規模(マグニチュード7クラス)の地震が、世界全体で 2時間以内に 3回発生するというのは、地質学者の方の投稿によれば、
「1,000年に 1回から 1,200年に 1回の確率」
なのだそうです。
米CNN は「なぜ今日、世界中でこれほど多くの地震が発生したのか?」という緊急記事をアップしていました。それをご紹介させていただきます。
米CNN は「なぜ今日、世界中でこれほど多くの地震が発生したのか?
Why were there so many earthquakes around the world today?
CNN 2026/06/25

同じ日に、世界各地でマグニチュードの高い地震が 3回発生した。日本(マグニチュード6.9)、ベネズエラ(マグニチュード7.5と7.2)、そしてアメリカのカリフォルニア州(マグニチュード5.6)である。
当然ながら、これらの地震は関連しているのだろうか?という疑問が生じる。
端的に言えば、「そうではありません」とカリフォルニア工科大学の地震学者ルーシー・ジョーンズ博士は述べている。
これらの地震はそれぞれ異なる断層系とプレート境界で発生したため、一方の地震が他方の地震を引き起こすことはないという。ジョーンズ氏によれば、数千マイル離れた場所で発生した大地震は、一般的に他の場所での大規模地震の発生確率を高めるものではないという。
発生時期は偶然かもしれないが、場所は偶然ではない。いずれの地震も、数十年、あるいは数世紀にわたって応力が蓄積されてきた、よく知られた活発なプレート境界沿いで発生した。こうした地域では、大地震は自然周期の一部として想定されているが、いつ発生するかを正確に予測することは依然として不可能である。
ここまでです。
ちなみに、この記事に出てくる地震学者の方は「関係ない」と述べていますが、
「大地震は地球の反対側の地震を誘発する」
という研究が、2018年のネイチャー誌に掲載されています。この論文は、In Deep の以下の記事で取りあげています。
・南米と日本の地震のラリーを見続ける中、科学誌ネイチャーに掲載された論文《大地震は地球の反対側の地震を誘発する》という最近の学説を思い出す
In Deep 2018年9月7日
日本と南米は「おおむね」ですが、地球の反対側同士です。
たとえば、2018年9月6日に北海道でマグニチュード6.7の地震が発生しましたが、翌日には、南米のエクアドルでマグニチュード6.2の地震が発生しています。以下の図の通りです。
2018年9月7日までの1カ月で発生したマグニチュード6以上の地震

indeep.jp
日本と南米の大地震が連続して起きるということについては全然関係性はないともまた言えないのだとは思います。
いずれにしても、今回のベネズエラの地震の被害の全容がわかるのはずいぶんと先になりそうですが、大変な被害規模になっていると見られます。
それに加えて、ベネズエラは現在、極度の政治的・経済的混乱の渦中にあり、復興に関しても厳しい局面があるかもしれません。

