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サウジアラビア、ケニアと巨大亀裂が発生し続ける中、エチオピアの「大地溝帯」上で当地としては極めて稀なマグニチュード5.2の地震が発生

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2018年3月24日の地震速報サイトより


earthquake-report.com

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3月24日、アフリカ大陸のエチオピア北東を震源とするマグニチュード 5.2の地震が発生しました。

2018年3月24日 エチオピアの地震の震源

Google Map

アフリカ大陸は全体を通して、地震が大変に少ない場所でもあり、マグニチュード 5.2という地震そのものも珍しいですが、この地震の「発生した場所」が、最近のいくつかの記事と関連している位置にありまして、取りあげた次第です。

それは何かといいますと、この場所が「大地溝帯(グレート・リフト・バレー)」という巨大な地質構造の上にあるということです。

これはこの1ヶ月以内の以下の3つの記事と関係していて、それぞれが突如として巨大な亀裂が発生したことを報じたものですが、すべて大地溝帯上だったのです。

https://earthreview.net/giant-crack-emerged-on-great-rift-valley-of-saudi/

https://earthreview.net/mega-crack-emerged-on-great-rift-valley-of-kenya/

https://earthreview.net/mega-crack-in-kenya-again-what-is-going-there/

図でご説明しますと、一連の事象は以下の位置で発生していました。

大地溝帯とそこで発生している最近の事象


大地溝帯

この大地溝帯というのは、将来的に、この場所からアフリカ大陸が分断されていくと考えられている地質構造で、2010年6月の英国 BBC の記事では、英国の科学者による以下のコメントを載せています。

「大地溝帯は、結局は分断するだろう。そして、ここには新しい海ができると考えられる。このアフリカの地は2つに引き離され、より深い場所に沈んでいくことが予測される。南エチオピアの地域とソマリアの近辺には新しい島が形成されるだろう。そして、アフリカ大陸は小さくなり、別の大きな島がインド洋に浮かぶことになる」 – ブリストル大学 ジェームズ・ハモンド氏

このエチオピアの大地溝帯では、2005年に、やはり巨大な亀裂が発生し。それは「数日間で数十キロメートルにも拡大」したことがあります。

2005年にエチオピアで発生した亀裂。全長60キロメートル


Africa ‘witnessing birth of a new ocean’

これらについて、あるいは大地溝帯については、以下の過去記事などでもふれていますので、ご参照下されば幸いです。

なお、大地溝帯の北の端はイスラエルのガリラヤ湖付近となりますが、それと関係する記事として、以下のものがあります。

イスラエル・ガリラヤ湖が震源となる連続した地震の発生で気づいた「地球上の大陸の分断」の始まる地点
 In Deep 2013/10/23

この大地溝帯が今後どうなるのかは、短期間での話としては誰にもわからないですが、大きな地質変動を起こしても不思議ではない場所ではあり、何より、「すでに起きている」という現実があります。

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