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2025年アジア洪水の犠牲者数が4カ国で1000名に近づく。依然として数百人が行方不明

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2025年11月30日、コロンボ郊外。冠水した道路を渡る人々を救助するためにトラックでやってきた陸軍兵士AFP




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過去数十年で最悪の人的被害

昨日(11月30日)、アジアの広範囲を襲っているサイクロンなど一種の異常気象による大洪水により、インドネシア、タイ、マレーシア、そしてスリランカの 4カ国で数百名の死亡が確認されたことを記事にしました。

東南アジア全域で過去数十年で最悪の洪水が発生しており、数百人が死亡・行方不明に。スリランカでも160人近くが死亡
地球の記録 2025年11月30日

その後、ものすごいペースで犠牲者の数が増加し続けており、上記の4カ国で 1000人近くが死亡したことが各国政府から発表されています。

行方不明者の数も数百人規模に上っている模様です。

12月1日までの公表されている被害状況は以下のようになっています。

・インドネシア 435人死亡 (406人が行方不明)

・スリランカ 334人が死亡 (191人が行方不明)

・タイ 162人が死亡 (約350万人が被災)

・マレーシア 2人が死亡

被害者の数は加速度的に増加していますので、被害の全容は今のところ明確ではないようです。

スリランカとインドネシアは、洪水の被災者を支援するために、月曜日(12月1日)に軍隊を派遣しています。

洪水による人的被害としては、過去数十年で最悪となっていて、住宅や、おそらくは農地などにも大きな影響が出ていると見られます。

この洪水被害の特徴は、「影響を受けている範囲が非常に広い」ことかもしれません。スリランカは東南アジアとは別の嵐による被害ですが、犠牲者が出ている国は以下のような広範囲に及びます。


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アジアでは、時期外れの悪天候による被害が拡大していまして、11月にはベトナムでも洪水により数十名が死亡し、フィリピンでも台風により数百名が死亡しています。

報道をご紹介します。

なお、この CNN の報道では「気候変動」という表現を使っていますが、そういう曖昧で単純な表現で語ることのできる異常気象ではないです。




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致命的な嵐がアジアを襲い、900人以上が死亡、数百人が行方不明

Deadly storms ravage Asia, killing over 900 with hundreds missing
CNN 2025/12/01


スリランカのケラニヤで起きたサイクロン・ディトワの後、浸水した道路を歩く人々。aljazeera.com

大雨によりアジア全域で洪水や土砂崩れが広範囲に発生し、900人以上が死亡、数百人が依然として行方不明となっている。

今週、インドネシアのスマトラ島と他の 2カ国を隔てる狭い海路であるマラッカ海峡で珍しい熱帯暴風雨が発生し、サイクロンによる豪雨がインドネシア、タイ、マレーシアの一部を襲った。

スリランカは別の嵐に見舞われ、その大雨は現在インド南部の海岸に接近している。

当局がロイター通信に語ったところによると、この悪天候により、インドネシアで少なくとも 435人、スリランカで 334人、タイで 162人、マレーシアで 2人が死亡した。

 

インドネシアでは

インドネシアの救助隊は、サイクロン・セニャールが壊滅的な地滑りと洪水を引き起こしたスマトラ島の最も被害の大きい地域に到達するのに苦心している。

政府の日曜日 (11月30日)のデータによると、少なくとも 435人が死亡し、土曜日の 303人から増加した。さらに 406人が依然として行方不明となっている。

ビデオ映像には、緑豊かな熱帯雨林、活火山、そして絶滅が深刻に危惧されているオランウータンの生息地として有名な島にヘリコプターが物資を輸送する様子が映っている。

北スマトラ州ではモンスーンの雨により河川が氾濫し、救助隊は火曜日以来、洪水で取り残された住民の救助に努めている。

地元メディアの映像には、ゴムボートを使って閉じ込められた人々を避難させる人々の姿が映っている。

洪水被害に遭ったインドネシアのスマトラ島では、当局によると、生き延びるために一部の住民による食料や水の略奪が起きたという。

 

タイでは

タイ海峡の向こう側では、タイ南部の異常気象により少なくとも 162人が死亡したと、政府報道官のシリポン・アンカサクルキアット氏が土曜日にロイター通信に語った。

同報道によると、約 350万人が被災しており、当局は患者を航空機で搬送し、酸素ボンベなどの重要な物資を水没した地域に空輸している。

ハートヤイ市はタイで最も被害が大きかった地域で、300年に一度の豪雨を記録し、火曜日には洪水の高さが 8フィート (約2メートル40センチ)を超え、新生児 30人を収容する産科病棟へのアクセスが遮断されたとスタッフや当局者が語った。

各機関が避難や医療支援、必需品の供給を行っている地域で電力がいつ復旧するかはまだ明らかではない。

ハートヤイ市はタイのソンクラー地方に属しており、政府は深刻な洪水のため火曜日に緊急事態を宣言したと当局者が X で語った。

観光省が CNN に伝えたところによると、金曜日にソンクラー県でオーストラリア、英国、中国、マレーシア、シンガポール、南アフリカからの観光客 10人が救助された。

 

スリランカでは

ロイター通信によると、金曜日に土砂崩れと洪水を引き起こしたサイクロン「ディトワ」の猛威を 50万人以上が感じたという。

スリランカ災害管理センターの報告によると、少なくとも 334人が死亡し、110万人以上が嵐の影響を受けた。

AP通信によると、2万5000棟以上の住宅が破壊され、14万7000人が国営の仮設避難所に避難を余儀なくされた。

スリランカ当局はロイター通信に対し、依然約 191人が行方不明で、首都コロンボ近郊の低地にある住宅の大半が水没し、停電していると語った。

インドネシア、タイ、マレーシアを含む東南アジアは気候変動の影響を最も受けやすい地域の一つだと科学者たちは警告している。

気象学者たちはロイター通信に対し、この地域の現在の異常気象は、フィリピンの台風コトとマラッカ海峡の異常なサイクロン・セニャールの二つの活発な勢力の相互作用から生じている可能性があると語った。

今月、東南アジアの他の地域では、致命的な洪水がベトナムの各地を襲い、洪水と土砂崩れで数十人が死亡した。

また、今月この地域では、フィリピンが1週間のうちにカルマエギとフンウォンという 2つの致命的な台風に見舞われ、数百人が死亡、140万人以上が避難を余儀なくされた。

気候学者のマキシミリアーノ・エレーラ氏は CNN に対し、この地域では今年の夏、気温が前例のないレベルに達し、容赦ない暑さと湿気がほとんど続いたと語った。

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